しばらく雨の日が続きますが、なんやかんやでもう7月。海、川、山、旅行、フェス、コミケなどなど、夏ならではのスポットやイベントなどに向けて、今からあれこれ考えている人も少なくないのではないかしら。――進捗、いかがでしょうか。
そんなわけで、これからの「夏」の季節に合いそうな「夏うた」を独断と偏見で選んでみた感じのアレです。いつの時代も「夏」を歌った楽曲は多く、縛りを設けないと尋常じゃない数になりそうだったので、“YouTubeとiTunesで公式に配信されている歌”に絞りました。
HOT LIMIT/T.M.Revolution
1998年リリース。ランキング常連。謎衣装のせいか、妙に話題になるPVのロケ地は琵琶湖ではなく。アメリカ・フロリダ州らしい。
太鼓の達人、ダンレボ、jubeatなど数多くの音ゲーに収録されているため、そちらをプレイして知ったという若い子も少なくないとか。かくいう私めも、サビ以外をまともに聞いたのは携帯ゲームの『beatmania』だったような気がする。
OCEAN/B'z
2005年リリース。“B'zのバラード曲”と言われれば、個人的には「いつかのメリークリスマス」の次くらいに浮かんでくる曲。
こちらも洋上のPVが印象的ですが、巡視船「みずほ」で撮影されたそうな。PV撮影が巡視船で行われたのは初めて。ちなみに、2013年の「SAVIOR OF SONG」は“日本初のイージス艦上PV撮影”ですって!
高嶺の花子さん/back number
2013年リリース。PVが日本っぽくないなー、と思ってググってみたら、台湾なんですね。Bメロの歌詞「いや待てよ そいつ誰だ」に至るまでの流れが好きです。
back numberはMステ初出演時に知ったけれど、以来よくドライブ中に流してる。で、夏はやっぱりこの曲でござる。Goose houseのカバーも結構好き。
夏を待っていました/amazarashi
2010年リリース。「兄貴、こういうの好きだべ?」と妹氏に勧められて初めて聴いたのが、この曲だった。ええ、大好きですとも。サビ部分の歌詞、「背の高い夏草でかくれんぼ」と「高層ビルの下でかくれんぼ」の対比がたまらなく切ない。太平……。
amazarashiはアニメーションPVも特徴的で、この曲も含めて歌詞の表示の仕方が好み。本作「夏を待っていました」のPVは、第14回文化庁メディア芸術祭などいくつかの賞で最優秀賞を受賞しているそうな。
陽炎/フジファブリック
2004年リリース。フジファブリックの2ndシングル。パッと思い浮かんだのは「ベースボールは終わらない」だったけれど、公式の配信動画が見当たらなかったので。
「夏うた」って、「夏ひゃっはー!アロハー!」な感じのアッパー系の曲と、「ああ、夏が来ると思い出す……」「夏が終わる……」な郷愁感の強い曲に大別されると思うんだけど、これは後者寄りだけど振り切れきってない感じが良い。間奏のピアノが味わい深い。
真夏の夜のユメ/スガシカオ
2006年リリース。映画『デスノート』主題歌。あれから9年後、まさか再び実写でドラマ化して“カーテン”が話題になるなんて*1、誰が想像しただろうか……。
純粋に曲も好きだけど、PVも意外と記憶に残ってた。“りんご”の存在も含めて、彩度を抑えたほとんどモノクロ調の映像が曲とマッチしていて素敵。
青い栞/Galileo Galilei
2011年リリース。アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』主題歌。アニソン枠っぽいけれど、フルで聴くとまた趣が違うので。PVは秩父。
当時は賛否両論あった女声コーラスだけど、今はむしろないとしっくりこないくらい。Galileo Galileiの楽曲は全体的に夏っぽいイメージなんだけど、なんでじゃろ?
C.h.a.o.s.m.y.t.h./ONE OK ROCK
2011年リリース。ワンオクの楽曲はMADで知ったものが多いから映像補正が大きいんだけど、この曲はそういうのを抜きにしてお気に入りに。
季節感らしい季節感はないものの、聴くなら夏だなあ、と。ド直球でこっ恥ずかしくも思える歌詞が好きっす。えへへ。
ハネウマライダー/ポルノグラフィティ
2006年リリース。J-POPを聴く機会が減りつつあった時期、ポカリスエットのCMで流れているのを聴いて「やっぱりええな!」とTSUTAYAに走った思い出。へいゆー!
夏場の海岸ドライブでは必聴でござる。ライダーじゃなくてドライバーだけど。夏だ! 海だ! ぼっちドライブだ!!!!
楽園ベイベー/RIP SLYME
2002年リリース。同世代の間では、「りっぷすらいむ……?」という人でもこの曲を挙げれば通じる代名詞的楽曲という印象。
発表当時中学生ということもあって、ヒップホップに憧れを持つ男子も多かったのです。誰かしら、絶対にカラオケで歌ってた。ケツメイシの「夏の思い出」とセットで。
22才の夏休み/神聖かまってちゃん
2011年リリース。何気にネット発のアーティストなんですよね。『カミスン!』出演時に中居くんを困惑させた*2のは「23才の夏休み」のほう。
奇行が取り沙汰されがちな印象も強いけれど、それも含めてファンは多く、音楽活動においても実績を残してきているのがすごい。ベスト、聴かねば。
青い車/スピッツ
1994年リリース。スピッツの9thシングル。中学時代に聴いていたせいか、そんなに昔の曲というイメージがない。
「スターゲイザー」なんかも出てきたけれど、「夏」にぴったりなのはこっちかな、っと。「青」の情景が脳裏に浮かぶと同時に、歌詞の“おいてきた何かを見に行こう”がすっごい好き。
車輪の唄/BUMP OF CHICKEN
2004年リリース。青春か! 青春だ! 「2人乗りは違法!」とか言わんでください。いいじゃない! きっとタンデム自転車だよこれ!
FLASHアニメもそうだけど、BUMPの曲って各々が歌詞をもとにストーリーを考えてしまうくらいに二次創作性が高いのよね。Htmlで作った個人サイトにSSを載せていた人は黙って手を挙げましょう。
ガラナ/スキマスイッチ
2006年リリース。スキマスイッチの8thシングル。「スキマスイッチ? 『全力少年』しか知らんがな」という人にこの辺をいろいろ聴かせるとハマりやすい傾向。
全体的に「夏」っぽい曲調が多いように感じるものの、中でも飛び抜けているのはこの曲かと。なんたって、“炎天下”、“最高潮”、うん、夏だ。
君に出会えたから/miwa
2014年リリース。14枚目のシングル……らしいんだけど、CDを発表するペースの速さにビビった。アルバムで追いかけていたので……。
Twitterやら街中やらでの会話を聞いていると、やっぱり現役高校生にファンが多いっぽい。僕ら世代で言うと、YUI的な立ち位置なのかしら……(遠い目)
渚にまつわるエトセトラ/PUFFY
1997年リリース。井上陽水作詞、奥田民生作曲。YouTubeで聴けることに驚いた。Sony Music、やるじゃん。
ハリソンフォード”に感じる、謎の時代感。なぜかスピッツよりも昔に感じるんだけど、活動時期的には90年代後半なのよね……。そうだ、カニ、食べに行こう。
世界でいちばん熱い夏/プリンセスプリンセス
1987年リリース。ここまで遡ると自分の生まれる前、カーチャン世代の楽曲だけど、親がハマっていたものからはある程度の知識を受け継ぐもので。
もうそろそろ発表から30年になるはずなのに、21世紀になってもそこまで違和感がなく聴けているのがすごい。どの世代でもそこそこ認知されている「夏うた」なんじゃないかしら。
Fire◎Flower/らっぷびと&halyosy
2011年発表。原曲はボーカロイドですが、「夏っぽさを」重視してこちらをば。「桜の雨」でおなじみのhalyosy×ネット発のラッパー・らっぷびとのコラボ。いろいろとツッコまれているイメージがありましたが、僕は好きです。
しっかりCD音源化されているだけでなく、カラオケにもこのバージョンが収録されていたはず。思えば、「歌ってみた」をちゃんと聴いていたのはこの頃くらいまでかもしれない。
こどものしくみ/ピノキオピー
2013年発表。ボーカロイド界隈で、割と初期から今に至るまで楽曲を発表し続けているピノキオピー。他にも有名曲はいっぱいあるけれど、自分が一番好きなのはこれ。
どこか懐かしくも切ない単語選びとサビメロが何度聴いても飽きず、ヒトカラに行くたびに必ず歌っているくらい。大人の先入観はしょうもないのねぇ。
イヤホンと蝉時雨/Orangestar
2014年発表。鳴り響く蝉の鳴き声と、すっきり系バンドサウンドが心地良いのです。生楽器で聴いてみたい一曲。
変に捻っていないというか、当たり前に使う自然の単語を並べた歌詞もきれいで素敵。蝉の鳴き声の挿入タイミングと、ピアノの音色との兼ね合いが絶妙であるように感じる。