参考:記帳説明会のご案内|所得税(確定申告書等作成コーナー)|国税庁
毎年、5〜6月と10〜11月の時期に各地の税務署で開催されるらしい「記帳説明会」。今年に入ってから個人事業主として開業したばかりの自分のところにもその案内が届いたので、どんなもんかとちょっくら覗きに行ってきました。
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税務署さんからお手紙ついた
遡ること、4ヶ月前。今年の2月の話です。昨年分の確定申告(白色)をするついでに、税務署で開業届と青色申告承認申請書を提出してきました。
これで晴れてフリーの身!記帳作業はめんどくさそうだけど、「freeeとか、噂のクラウド会計ソフトに任せておけば余裕なんでしょー?」なんて、ぶっちゃけ舐め腐っておりました。
あかんこれ。申告期間になってから焦るパターンだ。領収書・請求書の類はしっかりとファイルに保存しているけれど、肝心の「記帳」にはまったくノータッチの状態。意識低い系フリーランスです、はい。
月末に領収書を整理するたびに「そ、そろそろまとめなくっちゃ……ね……?」なんて考えつつも、華麗にスルーしてきた記帳作業。そんなある日、管轄の税務署から封書が届いているのを発見。やべえ、なにかやらかしたかのかしら。
恐る恐る封を開けて見ると、「記帳説明会のご案内」。今年から新たに開業した人を対象とした、無料説明会の告知と案内とのことでした。これはナイスタイミング。一応それとなーく勉強した内容ではあるものの、復習も兼ねて参加してみませう。なんたって、無料だし。
というわけで、フリーランスとしての “意識を高める” べく、税務署の記帳説明会に参加してきました。
大学の小教室での講義のような雰囲気
一口に記帳説明会と言っても、場所によっては、「事業所得」がある人向けのものと、「不動産所得(山林所得)」がある人向けのもので内容が異なる場合もあるという話。今回は案内に従って、事業所得者向けの説明会に参加してきました。
会場は、管轄の税務署内。大学の小さめの教室のような――40人座れるかどうかという席数の――部屋に集まり、PowerPointの資料を眺める講義形式。
開始時間の10分前に部屋に入ると、全体の席の既に半分くらいが埋まっているくらいの参加者数。最終的に、30人くらいが集まったのではないかしら。年齢層は明らかに高めですが、30歳くらいの強そうなおにーさんもいました。文字にすると、「ガハハ」って笑いそうな見た目。
前に出て説明してくださるのは、税務署の職員さん。説明会のスケジュールを述べ、配布資料の確認と説明をし、いざ本題へ。室内前方のスクリーンにPowerPointを映し出して順々に説明していく、よく見る形式。なんか、部屋の雰囲気も相まって大学時代を思い出した。聴講者の年齢は、ほぼほぼ2倍以上に見えますが。
肝心の内容は……?
さて、肝心の説明会の内容ですが……。正直なところ、自分で本を買うなどして調べたことのある人には不要と言えるかもしれません。
というのも、わりかし基本的なことを資料に沿って話していくだけの、「(これ、配布資料を読むだけで事足りるんじゃね……?)」と思わず考えてしまうくらいの内容だったので。やたらと既視感を覚える展開。アレだ。教授がひたすら資料を音読するだけの講義。
もちろん、一から学ぶ人にとっては参加必須と言えるでしょうし、自分で調べて学んだ人でも、その知識を復習するには良い機会なのではないかと思います。「復習」というよりは、「答え合わせ」のほうが近いかもしれませんね。自分の脳内知識と、税務署側の提示した内容のギャップの埋め合わせ。確認。
また、場所・日程によっては、税理士さんが直に説明をしてくれる場も設けられている模様。「なんとなく」で済ませてしまっている、よくわからない箇所、不安なポイントなどを専門家に聞くことのできる機会としても、有効活用できる場だと思います。
ただし、そもそもの「確定申告」の概略や「記帳」の基本的な説明に関しては、一般に流通している本などでも十分に事足りるもの。むしろ、誰にでもわかるように流れを汲んだ構成・編集がなされている本のほうがわかりやすい――という人がいてもおかしくはありません。
そのあたりはおそらく、個々人に適した「学び方」があるのだとも思います。直に対面して話を耳で聞くほうが覚えやすいのか、自分のペースで文字を追いかけて読むことのできる本のほうが身につきやすいのか。決して無意味だと、完全に否定するようなものではありません。
自分のような文章本位の人間にとっては、既読の書籍と被る内容が多かった、という結論です。具体的には、以下の2冊ですね。
何はともあれ、フリーランスとしての意識……もとい “モチベーションを高める” という点では、非常にナイスなタイミングでグッドなイベントにコミットできたのではないかしら。これからもプライオリティを意識しつつ、アグレッシブかつフレキシブルにインセンティブを確保していきたいですね(意識高いアピール)。