営業員時代から、「メモ帳」は必携ツール。業務上のスケジュールや上司からの指示を書き留めるのはもちろんのこと、商品管理に営業文句、さらには顧客とのやり取りや各々の性格や話題の傾向まで、ありとあらゆることを記録していた。
とはいえ、その多くは自分が忘れるのを防ぐための走り書きにすぎず、長期的に見て役立つ「アイデア」となるようなものではなかった。そもそも仕事が忙しく、日々の予定や注文をメモしては捨てることの繰り返しであり、メモを見返す暇もあまりなかったように思う。細かな顧客情報を記録したメモが役立ったのは、退職前の引き継ぎのときくらいだったかしら……。
所変わって現在。退職後の無職期間を経て独立し今に至るまで、なんだかんだで変わらずメモ帳のお世話になっている。いつでもどこでも常に紙とペンを持ち歩いているし、1日の終わりにはその日の出来事を記録している。……さすがに、毎日というわけにはいかないけれど。
この2、3年あまり、スケジュール帳に書き綴ってきた日記も含めれば、それなりの量の「メモ」を積み重ねてきた今日このごろ。でもやっぱり、過去に書いたメモが役立つ機会は今なお少ないし、読み返すなかで「これは何の話だったっけ……」などとピンとこないこともある。
「メモ」という行為それ自体は好きでも、なかなかその記録を活かせていない現在。何かしら良い方法はないかしらん──と考えていたところ目に留まったのが、本書『すごいメモ。』です。
「メモ術」というよりは「アイデア本」であり、情報の「整理術」を学ぶことができる内容。さらには、ブログの記事執筆にも活かせそうなハウツー本でござった。これはいいぞ。
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