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ぐるりみち。

日々日々、めぐって、遠まわり。

おすすめ映画ベスト10!自分の人生観に影響した映画まとめ

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 Twitterで話題になっていた、ハッシュタグ「#観た映画も人間性に影響するかもしれないのであなた人生のベスト10を教えて」。過去にも「本」や「CD」で同様のタグが盛り上がっていたこともあり、こいつは乗っかるしかねぇべと腕組み考えていたわけでございます。

 まあ、言ってしまえば自己満足というか、それ以前に「10作品に絞るのは無理じゃね……?」と思ってしまう部分もあるのだけれど、その縛りを含めて考えてみるのも楽しいもので。純粋に、この手の「お題」はインターネットっぽくて好ですき。個人サイト時代のバトン文化、みたいな。

 というわけで、自分にとっての「ベスト10」を、ざっくばらんに選んでみました。 “映画” にかこつけた自分語りであり、批評要素はありませんので、あしからず。

 

ファンタジア(1940)

 一番古い記憶まで遡って考えると、まず思い浮かぶのは『ファンタジア』。初めて見たのは小学校入学前どころか、幼稚園にも通っていたかいない時期。それこそ「んばぶー!!」と叫びながら鼻水を撒き散らしていたころに見た映画なんじゃなかろうか。二足歩行はしていたはず。

 おそらくは、情操教育のために両親が選んで買ったもの。史上初のステレオ音声作品として名高い*1本作は、クラシック音楽をBGMに物語が展開するアニメーション作品。台詞もほとんどないので、ハナタレ小僧でもそれなりにキャッキャと楽しく見られたんじゃないかと。

 何度も何度も、最終的にはビデオテープが擦り切れるほどに再生していたものの、さすがに幼少期に触れた作品ということで記憶は曖昧。ただ、やっぱり『魔法使いの弟子』のパートは印象的だったのか、今でも曲を聞けばそれとなく情景が目に浮かぶミッキーとイェン・シッド、それにホウキたち。

 ――と思い返していて気づいたのだけれど、もしかして、自分がやたらとアニメのオープニング映像やMADムービーを好むのは、本作の影響が大きいんじゃ……? 音楽とアニメーションのシンクロ具合と、音ハメの気持ちよさ。後付っぽくもあるけれど……久しぶりに見てみればわかるかな。

 

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985)

 急にポーンと時代が飛んだけれど、自分が初めて観たのは小学校高学年くらいの時期だったんじゃないかと思う。『BTTF』『SW』『インディ・ジョーンズ』『ターミネーター』あたりのシリーズものは、だいたい金曜ロードショーをはじめとするテレビ放送で知ったイメージ。

 プルトニウム、デロリアン、ロックンロールといった諸々の単語を、ガキンチョだった自分に知らしめた作品、とも( “ロナルド・レーガン” も入るかしら)

 何よりも印象的だったのは、やっぱりタイムマシン。それまでは、「タイムマシン」と言えば勉強机に収納されている空飛ぶ絨毯のイメージが強かったので、メカメカしくズバババーン! と閃光が走るデロリアンに、男の子ゴコロを刺激された覚えが。タイムサーキットの部分のかっこよさよ……!

 

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997)

 また年代が飛んで、ついでに自分も中学生になって、生活レベルを狂わされるレベルで衝撃的だった映画が、これ。リアルタイムでは触れていないのだけれど、友人に勧められるままにテレビ版から本作までを一気に観たのが、まさにちょうど中学2年生のころ。そりゃあこじらせますわい。

 テレビ版最終回での「ハァ!!??」を経て、そのまますぐに劇場版2作品を連続で観ることができたのは、良かったのか悪かったのか……。アスカの復活に狂喜乱舞するも、量産機の所業に心底打ちのめされ、訳がわからないままにLCLの海に還って呆然愕然。どういうことなの……。

 ともかく、あの意味不明さと、にも関わらず共感できてしまうシンジの心象に強く感化されてしまった自分は、今に至るまでエヴァの呪縛に囚われることになるのです。コミックと関連書籍を買いあさり、イメージアルバムを含むCDサントラをそろえて、二次創作の海にゴボゴボゴボ……。

 寝ても覚めてもエヴァの事ばかりを考えていて、それが年単位で続くほどには、並々ならぬ衝撃を受けた映画作品だったのでした。そこでネットの二次創作文化を知り、個人サイトなどの知識を身につけていった格好。逆行、再構成、EOE後、スパシン、LARS……何もかも懐かしい……*2

 

アルマゲドン(1998)

 なんだかんだで好きです。冷静に考えるといろいろとツッコミどころはあるのかもしれないけれど、子供心にはハラハラドキドキ展開で最高のエンターテインメント。何より、キャラクターがみんな個性的でわかりやすいのよね。あとはだいたいエアロスミス。何はなくともエアロスミス。

 ジャンル的には「パニック映画」とも分類されるらしいけれど、個人的には、地球からさほど離れていない身近な「宇宙」を描いた作品としての印象も強い。今となっては、ほかにも好きな「宇宙モノ」はたくさんある。でも、子供のころの早い段階に観た映画としては、本作がまず思い浮かぶので。

 

劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲(1998)

 自分にとっての「映画」と言えば、これは欠かせない。小学校低学年のころ、親に連れられて観に行った映画としては、多分に漏れず『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』が挙げられる。そんななか、自分の意思で「ぜったいに行く!!」と毎年楽しみにしていたのが、『ポケモン』だった

 実際問題、我が家の押し入れの奥底に埋もれていた映画パンフレットの束を探してみたら、本作のパンフレットが2番目に古かった(1番は同年の『クレしん(ブタのヒヅメ)』)。映画と言ったらポケモン。夏休みの楽しみと言ったらポケモン。とは言え、映画館で観たのは6作目の『ジラーチ』までになるのだけど。

 クローン(コピー)の是非、本物vs偽物、人工生命の存在理由など、改めて見ると「ファミリー映画なのにテーマが重すぎじゃね!?」と思わなくもない。でもだからこそ、この年齢になっても大好きな作品――という一面はあるのかもしれない。そういえば一緒に観ていた母上も、「ポケモン映画は1作目が好き」と仰っておりました。「命は大切に」という、シンプルにして大切なメッセージ。

 小林幸子さんの「風といっしょに」を耳にすると自然と涙腺がゆるむのは、もはやある種の条件反射でござる。当時こそ「いい歌だなー!」という印象しかなかったけれど、大人になるにつれて、あのメロディと歌詞がどんどんと心にしみるように……。ワシももうオッサンやで……。

 

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999)

 自分の『スター・ウォーズ』デビューは、エピソード1でございました。意外にも初期3部作は観たことがなく、何の前知識もないままに、母上様に連れられて映画館へ行った思い出。テーマ曲とライトセーバーくらいは聞き覚えがあったかもしれないけれど、ダース・ベイダーは知らなかった気がする……。

 そのように新鮮な面持ちで観たこともあって、当初はクワイ=ガン・ジンが主人公だと思っていた少年・僕。終盤に至るまでダンディなおじ様に心奪われていたのに、最後の最後でアレっすよ。そりゃあスクリーン内の若きオビ=ワンと一緒に叫びたくもなりますよ。ますたああああああ!!

 呆然としながら映画館を出たところで、母上様からの解説が。本作が「前日譚」的な立ち位置の作品であることを知り、テレビ放送とレンタルビデオを駆使してEP4〜6を鑑賞。すっかり『SW』世界の虜になって、あんなにかわいかったアナキンが暗黒マスクになってしまった過程に思いを馳せるのでした。

 

ジュブナイル(2000)

 自分にとっても “少年期” に触れた作品であり、ド直球にストレートな王道展開にして、夏が来るたびに軽く脳裏によぎる思い出の映画。「夏」だけだと某ギャルゲー*3が出てくるけれど、「夏」+「山下達郎」ならば本作になる。ここ数年は『サマーウォーズ』に侵食されつつあるが。

 しっかりと「20年後」まで描いているあたり、子供心にわくわくさせられたし、いろいろと想像を楽しむ余地があったように思う。当時は遠い未来の話だと思われたけれど、テトラが生まれる2020年がすでに間近に迫っているというね……。なにそれこわい。

 あと、こうして他の作品と並べてみて気がついた。少年時代の自分が好きだった諸々の要素が組みこまれた作品として、ちょうど中心にあるのがこの『ジュブナイル』なのかもしれない。タイムマシン、宇宙人、ガンゲリオン、少年の冒険物語、夏休みの情景……などなど。

 

千と千尋の神隠し(2001)

 人生で2番目に多く観た作品(回数)。最初に観たのは映画館で、その後もテレビ放送があるたびに鑑賞。我が家の人間はなぜか妙に『千と千尋』が好きで、放送されるたびに一家揃ってテレビの前に陣取っていた。親父がカオナシの真似を始めるまでがテンプレート。

 改めて「どこが好きなの?」と聞かれると、ちょっと悩むところだけれど……。冒頭から徐々に異世界に侵食されていく流れだとか、油屋の独特のデザインと多種多彩な神々の風貌だとか、気味悪いけれど最後には大団円で閉じる優しい世界観だとか、ハク様のイケメンっぷりだとか。

 あるいは「異界」での物語であるようでいて、現実世界との境界が曖昧であるからかもしれない。現実離れした建物に見える湯屋も、結局のところはお風呂屋さん。異形にも見える神々の意匠は、割と日本人には身近な印象を持つもの。日本ならではの「ハレとケ」の感覚、 “ほどほどに身近な異界” に触れることのできる作品世界が、なんとなく好みなのだと思う。

 ちなみに『千と千尋』が大好きな我が家には、2羽のオオトリ様(のぬいぐるみ)がおわします。

 

秒速5センチメートル(2007)

 人生で最も多く、何度も何度も繰り返し観た映画。「好きな映画ランキング」を順に並べることは難しいように感じるけれど、本作に関しては思い入れが強すぎて、1番にしてもいいんじゃないかと我ながら思えてくるレベル。昨年、『君の名は。』がまさかあんな人気になるとは思ってなかった新海誠ファンです。

 本作の何が好きって、どうしようもなくやるせない恋愛模様や、新海作品ならではの人間関係の “距離感” の妙もある。でもそれ以上に、これほどまでに「転勤族で育った少年の精神性」に寄り添って描かれた作品はあまりないんじゃないかと。まさに転勤族として思春期を過ごした自分は、否が応でも主人公・貴樹に自分を重ねてしまうんすよ……。

 3つの短編によって構成される『秒速』は、少年時代の淡い恋模様が描かれる『桜花抄』のあと、遠く離れた種子島へと引っ越した貴樹の姿が『コスモナウト』の島の女の子の目線から描写され、最後にまた表題の『秒速5センチメートル』で、成人した貴樹の一人称へと戻ってくる。

 彼はずっと、少年時代の想い人・明里への想いを捨てきれないように見えて、それは同時に、どこへ行っても空虚に感じてしまう自分自身の居場所を探していることと重なるんじゃないかと。故郷はなく、真に親密な友人を持たず、そんな思春期のなかで唯一「通じ合えた」と感じた相手がいたのなら、それが恋愛感情であってもなくても、固執してしまうのは自然な流れであるように思う。そもそも『桜花抄』の時点で貴樹と明里が “精神的によく似ている” ことが繰り返し明言されており、ある意味では、恋愛以上の対象として彼女を自分と同一視していた節がある。

 ――とまあ、『秒速』について書こうとすると長くなってしまいそうなので、この辺で。簡単に言えば、こういった部分で『秒速』は自分にとって特別な映画であり、そんなことを延々と書けてしまうくらいには思い入れの強い作品なのです。春になると常に脳内で小田急まさよしが無限リピートォ!

 

ガールズ&パンツァー 劇場版(2015)

 この10作品を選ぶ際に、「観たばかりの最新作には補正がかかっているだろうから、最近5年以内の作品は除外する」という自分ルールを設けて書きはじめたのですが、これは外せなかった。「映画」というジャンル全体で考えたときに、自身の映画体験にむっちゃ大きな影響を与えたので。

 結論から言えば、いわゆる「極上爆音上映」でござる。普段は年に3回も映画館へ足を運ばず、DVDとテレビ放送で済ませていた自分。それを、頻繁に映画館へと駆り立てることになったきっかけの作品。それがこの『ガルパン』と、立川シネマシティ*4でございましたゆえ。

 要するに、「映画館で映画を観るのがむっっっちゃ楽しい!!」と実感できるようになった初めての作品&上映形態が、『ガルパン』の極上爆音上映だったんですよね。

 空気を切り裂く振動まで感じられようかという砲撃音のド迫力はもちろんのこと、至近弾が掠る音、車輌内に反響する着弾音などなど。決してテレビやヘッドホンでは体験することのできない「映画」の魅力に惚れ込むことになったのが、2015年の本作だった。

 以来すっかり映画館が身近な場所になり、これまでの人生において、この2年間が最も映画を観ているという実感がある。ちょっとでも気になる作品があれば観に行こうと考えるようになったし、それがシネマシティで上映されていれば、十中八九は足を運ぶようになった。

 もちろん、『ガルパン』という作品それ自体の魅力は言うに及ばず。 “あまり映画を観ないマン” だった自分の生活を大きく変えた元凶として、本作と立川シネマシティの存在はなくてはならないものだったので。そのような諸々を引っくるめて、本作を10番目に挙げつつ、全身全霊を捧げてこう叫ぶのです。―― “ガルパンはいいぞ” 、と。

 


 

 そんなこんなで、Twitterのハッシュタグに便乗して「マイベストムービー」的な10作品を選んでみました。……ぶっちゃけ、他にも挙げたい作品はいっぱいあるのだけれど。

 それこそ、宇宙云々と青春ドラマの面で言えば『遠い空の向こうに』も思い浮かぶし、子供のころによく観ていた作品として『トイ・ストーリー』も挙げられる。 “おもちゃ” つながりでは『ドラえもん のび太のねじ巻き都市冒険記』にもちょっとした思い入れがあるし、毎年恒例のアニメ映画としては『クレヨンしんちゃん』のおなじみ『オトナ帝国』『戦国大合戦』も鉄板でござる。戦国と言えば『ラストサムライ』も部屋にポスターを貼るくらいに好きだったし、最近になって観た『座頭市』(2003)もすんごいよかった。ビートたけしさんつながりで、『戦場のメリークリスマス』も久々に観たい。ヒューマンドラマとして、『ベンジャミン・バトン』『最強のふたり』もいいぞ。

 各種アニメの “劇場版” としても、『鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』は平行世界&歴史ネタの部分で今の自分の好みに影響を与えてそうだし、過去最高に燃えた『天元突破グレンラガン 螺巌篇』は何度も繰り返し観たくなる。テレビアニメを観ていないのに最高に好みだった『たまこラブストーリー』もあったし、全7章の『空の境界』では『矛盾螺旋』のエピソードがいまだに好きすぎてサントラを聴きまくる今日このごろ。

 もちろん、昨年の『君の名は。』『シン・ゴジラ』『この世界の片隅に』は全部入れたいくらいに印象的かつ魅力的な作品だったし、今年は『ラ・ラ・ランド』が予想外に好みでびっくり。いつ2回目を観に行こうか、立川シネマシティの極上音響上映版はいつまでやっているのかと、たびたびスケジュールをチェックする生活を送っております。『ReLIFE』もよかったよ!(原作ファンにもおすすめ!映画『ReLIFE リライフ』がすごく良い“実写化”だった

 

 ――何はともあれ、最近は映画を観るのが楽しくて仕方ないのです。また、Twitterで他の人の “ベスト10” を見ても、思いのほか幅広いジャンルの作品名が見受けられておもしろい。

 ジャンルの縛りがないためか、いわゆる「名作」を挙げるにしても、人によって個性が出るんですよね。SFやホラーといった特定ジャンルに偏っている人もいれば、本当に幅広く名作をカバーしている人もおり、あえてマイナーに全振りしている人もいる――という。

 そんなわけで、ブログをやっている人は良い機会ですし、あえて記事にして「ベスト10」をまとめてみるのも悪くないんじゃないかしら。

 

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