極上爆音上映とは?立川シネマシティで味わう至高の映画体験!


f:id:ornith:20160106182922j:plain
ガールズ&パンツァー 劇場本予告 - YouTube

 2016年、映画館の大スクリーンで観た最初の作品は、『ガールズ&パンツァー 劇場版』となりました。さて、2回目はいつ観に行こうか(真顔)

 年末に観た『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に続いて今回も、訪れたのは立川シネマシティ。こちらの映画館、世界的に人気の『SW』を差し置いて、『ガルパン』をメインスクリーンで、かつすべての上映回を特別な【極上爆音】で提供しているという力の入れっぷり。

 

 ──そう、この【極上爆音上映】がたまらんのですよ!

 

 自分は特に音響の知識があるわけではないけれど、すっかり【極上爆音】の虜になってしまいまして。もう自分の中では「映画を観るなら立川で!」になってるし、そのせいで昨年は、映画館に足を運ぶ回数が例年の倍以上となりました。

 というわけで本記事では、過去に立川シネマシティで観た【極上爆音上映】作品を振り返りつつ、その魅力をまとめました。上から『マッドマックス』『キングスマン』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『ガールズ&パンツァー 劇場版』の順番となります。

 

スポンサーリンク
 

 

はじまりはヒャッハーな重低音〜『マッドマックス』

f:id:ornith:20150818195028j:plain
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』予告編 - YouTube

 2015年の夏は、『マッドマックス』フィーバーだった。少なくとも、自分の周りでは。会う人誰もがイモータン・ジョーを讃え、V8のサインを掲げて満面の笑みを向けてくる不思議な世界。──なにあれ怖い。関わらんとこ……と、そう考えていた時期が、私にもありました。

 「観に行くなら立川やで!」と周囲の複数人からの“布教”に応じ、その地を踏んだのは8月中旬のこと。画面上を走りまわる無数のヒャッハーと、圧倒的な重低音に脳機能の大部分を持って行かれ、上映が終わったときには放心状態だった思い出。

 「マッドマックスを見ると、心がぴょんぴょんするよ?」とか言ってたのはだれだよ! 脳髄がドゥンガドゥンガしてるよ! あまりに常時、爆音と振動が襲いくる展開に感覚が麻痺しそうになったけれど、不思議と耳には優しい音響。ライブ後のような難聴状態には陥らなかったので。 

 何はともあれ、自分にとっては本作が【極上爆音上映】との出会いとなり、瞬間、そのアトラクション&エンターテイメントっぷりに魅了されたのでございました。迷わず、映画館の有料会員にも登録。ここから始まる、極上爆音ライフ。最高の映画体験は、立川にあった。

至高で至福の音MADを大画面で〜『キングスマン』

f:id:ornith:20160106174518j:plain
映画『キングスマン』本編映像「バー・ファイト」 - YouTube

 2回目の【極上爆音】は、『キングスマン』で。予告映像で気になってはいたのですが、そこは普段、めったに映画を観に行くことのない自分。決め手に欠けていたところ、「極上爆音、やるってよ」と聞いて、「じゃあ行く!」と即決でした。

 鑑賞後の感想としては、「至高にして至福の“音MAD”」とでも言いましょうか……。キレッキレのアクションと、ポップだったり壮大だったりする音楽のシンクロっぷりがどこか“音MAD”じみていて、映像は暴力的なのに笑えてくる感じ。……って書くと、危ない人みたいだけれど。

 もともとグロテスクな表現が苦手で、血がバシュバシュ飛び散るゲームですら忌避感を覚えていた自分でも、本作を全力で楽しむことができたという事実にびっくり。映像として「血」の表現が抑えられていた影響もあるとは思うけれど、同時に「音」の演出も偉大だと感じた。

 その演出効果を高めていたのが、やはり【極上爆音】だったのかな、と。アクション系の打撃・斬撃・銃声音に、キャラクターの台詞、そしてBGMと、聞こえてくる「音」はさまざま。その中でも、特定のシーンで象徴的な「BGM」の聴こえ方がすごく良かったことから、自然と映像を楽しめていたのではないかと思います。

フォースの暗黒面に恐怖を覚える〜『スター・ウォーズ』

f:id:ornith:20160103194840j:plain
映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』日本のために作られた予告編! - YouTube

 『スター・ウォーズ』に関しては、ライトセーバーやらブラスターやらといった、あの独特の効果音を映画館で聴くことができるというだけで昂ぶろうというもの。なんたって、エピソード3から10年ぶりでっせ! そりゃあ暗黒面に堕ちるファンがいてもおかしくない。

 【極上爆音】ならではの楽しみとしては、ミレニアム・ファルコンやXウイングのドッグファイトは言うまでもなく。というか作品の性質上、最初から【極上爆音】を体感できる映画と言えるかもしれない。だって、冒頭があのオーケストラのテーマ曲ですよ? おほー!

 個人的に印象的だったのは、カイロ・レンの使う“フォースの音”。それまでの【極上爆音】で耳にしてきた打楽器の主とした重低音とは異なり、館内の壁や天井までもが震えているんじゃないかと錯覚するほどの、響き渡る「振動音」。それがすごかった。

 ある意味では残念なキャラクターとして見られることもあるカイロ・レンきゅんの「迫力」と、フォースの暗黒面の恐ろしさ。それを全身で体感することのできる環境として、本作を【極上爆音】で鑑賞したのは正解だったなー、と思った次第でありました。4DXは……酔うから……。

音の「静と動」のギャップを楽しむ〜『ガールズ&パンツァー』

f:id:ornith:20160107193032j:plain
ガールズ&パンツァー 劇場本予告 - YouTube

 最近気づいたのだけれど、どうやら自分は「あまりに理解不能で心沸き立つものと直面すると、自然と顔がニヤけてしまう」らしい。少し前にとあるマンガを読んでいたときも酷いニヤニヤっぷりだったけれど、本作はそれを超えた。ガルパンはいいぞ。

 【極上爆音】も含めて、いかに“ガルパンはいい”のかというのは、すでにあちらこちらで語られているものではあります。空気を切り裂く振動まで感じられようかという砲撃音のド迫力は言うに及ばず、戦車外から見て至近弾が掠る音、車輌内に反響する着弾音などなど、意識してしまうとあらゆる「音」が聞こえてきて、それだけで楽しくなってくるレベル。──当然、そのように耳に集中していたら映像が億劫になってしまうので、途中で諦めましたが。

 他方で記憶に残っているのが、他と比べて「静寂」が際立つ、中盤の回想シーン。「夏の田園風景を幼い姉妹が戦車で走る」という、冷静になってみるとなかなかぶっ飛んだシーンであるにも関わらず、それまで響き渡っていた音が鳴りを潜め、一転して静やかながら響き渡る「音」に引きこまれました。映像としても、“夏の田園風景”ってだけでくるものがあるよね……。

お値段的にもお得な【極上爆音上映】と、会員制度「シネマシティズン」

 以上のように、ただ音がバカでかいだけ……というわけではない、この【極上爆音上映】。音の圧力や響き方など、耳だけでなく全身で音を感じる映画体験ができる環境、と言えるのではないかしら。

 一方で他の映画館に目を向けると、IMAXや4DXといった高品質・体感型の最新設備が増えているという現状もあります。もちろん、そちらも魅力的はあるのですが……どうしても、料金が高くなってしまうのがネックなんですよね。自分も含め、料金の“プラスアルファ”を支払うのに躊躇ってしまう人にとっては、通常上映と同じ料金の【極上爆音】は良心的に感じるのです。

f:id:ornith:20160106231638j:plain
シネマシティズン | シネマシティ

 加えて、立川シネマシティの場合は会員制度の存在も大きいように思う。もともと「映画を観るのはファーストデー!」と安価で観るのが基本だった自分にとっては、常に割引サービス利用時と同等の値段で鑑賞できるシステムは本当にありがたい。

 当然、会費はかかるのですが、半年・年間のいずれを選択した場合でも、最低2回は観に行けば元が取れてしまうという。現在はファーストデー料金が1,100円であることを考慮すれば、平日の全上映+土日祝の20:00以降の回が一律で1,000円で済むというのは本当にお得です。

 そんなこんなで、読み返してみるとまっこと宣伝じみた内容ではありますが……。この【極上爆音上映】と出会ってからは、自分にとっての「映画鑑賞」の優先順位が急上昇し、これまでになかった最高の映画体験を得られているように思います。映画、超楽しい。

 上で挙げた作品のほか、2016年には『シン・ゴジラ』を極上爆音上映で、『君の名は。』と『この世界の片隅に』を極上音響上映で鑑賞してきました。その感想も別途まとめているので、よかったら参考にしてください。──さてさて、次は何を観に行こうかな?

 

関連記事