2021年、完ッ!!
そんな文字が、その筋のマンガやアニメであればデカデカと表示されそうな今日という日。有明ではめでたく冬コミが開催されているものの、残念ながら入場チケットが手に入らず――とくれば、せっかくの年の瀬は家でゆるまったりと過ごしたい。
――と思ったけれど、そもそもアレじゃん。
2021年の総括、終わってないじゃん。
今年のおすすめ本もまとめられていないし(※今書いてる)、ぜひとも全力で推したいコンテンツの話も書けていないし(※今書いてる)、2021年のお仕事の振り返りもできていない(※この記事)。“完結”どころか、年が明けても2021年を引きずることが確定してしまった。わぁい!
というわけで、「そんな前置きにうだうだと時間をかけるくらいなら、ちゃっちゃと話に入れ」という声も聞こえてきそうではございますが。この大晦日という2021年最後の1日に、今年のお仕事周りの振り返りをしておこうと思います。
今年はインタビューに挑戦した1年だった
一言で総括するなら、これに尽きるかなと。
インタビュー案件が多かった――というか、「自分から積極的にインタビューに取り組むようにした」というか。もちろん以前からインタビューのご依頼は頂戴していたのですが、今年は例年にも増してインタビューのお話が多く、個々の記事も時間をかけて取り組みました。
一口に「インタビュー」と言っても、その内容や条件、自分の立場はさまざま。企画&構成から実際のインタビューと執筆までを1人で担当することもあったし、お手伝い的なポジションで、横でお話を聞きつつその内容を書き起こしてまとめることもありました。
今年はそうやって「インタビュー」の場に関わらせてもらう機会が多かったので、すごく良い経験になったように思う。とはいえ、何十人もの人にお話を聞いたわけではなく、あくまでも「以前と比べればその機会が増えた」だけ。なので、まだまだインタビュアーとして、そして執筆者として未熟であるのは間違いありませんが。
それでも、依頼のひとつひとつに時間をかけて、今の自分が出せる精一杯の力で取り組めたとは思います。準備段階からしっかり事前調査や資料集めをしつつ、インタビューの場でもあれこれと意識しながら臨みつつ、記事としてまとめる際にも時間を書けて、時には複数パターンの原稿を裏で用意したりもして。このあたりの“あれこれ”の話については、いずれ自分でも言語化してまとめておきたいところ。
また、特に2021年後半からは、仕事以外の場面でも「人の話を聴いて、まとめる」ことに注力するようになった。これは、趣味で始めたPodcastや、VTuberのファンサイトとして作った個人サイトの話っすね。
そういえばここ2年くらい、YouTubeやSHOWROOM、RadioTalkでちょろっと配信をしてみたことがあったけれど、Podcastはその一連の流れにあるのかな。配信は続いたり続かなかったりしていたので、ゲストさんを呼んでのPodcastは定期コンテンツ化したいっすね……! 楽しいし!!
一方の個人サイトは、ぶっちゃけてしまえば「自分が好き勝手に書いて、聴いて、まとめたいから作った」という趣味の場。
自分が好きなVTuberさんやクリエイターさんについて書いたりお話を聴いたりしつつ、他方では、「文章」にとどまらないコンテンツ発信の試行錯誤の場として使えたらいいなーとも思っています。やりたいことやアイデアは大量にあるのだけれど、「個人運営の趣味サイト」ということもあっていかんせん手が回っていないので、来年はこちらにも注力していきたいところ……!
そうやって個人サイトにまで話を広げてしまうと収集がつかなくなりそうなので……。ともかく、2021年は「インタビュー、がんばったよ!」というのが大きなポイントだったということで。
――よくやったぞ、僕よ。でもぶっちゃけ、まだまだインタビュアーとしてはよわよわ&未熟が過ぎるぞ、僕よ。もっと勉強に励むのじゃ――と頭の中のボブも言っているので、2022年も引き続き励んでいきます。本もいろいろ買って勉強中です。
そんなわけでここからは、今年のお仕事履歴をいくつかピックアップしてご紹介。
以前から継続してご依頼を頂戴しているオウンドメディアさんなどは割愛すると、自然とVTuber/VR関係の記事になる――というか、必然的にMoguliveさんが中心になってしまうのですが――そんな感じです! はい! いつもお世話になっております!
VRイベント取材
シンプルな「インタビュー」とは別に、VRイベントの先行体験のご依頼もちょこちょこさせていただいていた2021年。
そういえばこの「自宅からVRでイベント取材に赴く」スタイルって、改めて考えてみると……割と特殊な部類に入るのかもしれない。自分の中ではすっかり当たり前になりつつあるのだけれど、このおかげで「取材」のハードルがぐっと下がった気はする。VR取材の何が良いって……などと書き始めるとまた長くなりそうなので省略しますね!
MIKU LAND
バーチャルキャストにてたびたびオープンする、初音ミク公式VRワールド「MIKU LAND」の取材を担当しました。冬と夏の2回、オープン前の先行体験レポートを書かせていただいた格好です。
このブログを以前から読んでくださっている方はご存知かもですが、「けいろー」という人間にとってミクさんの存在は特別。もともと好きで追っていたのもそうだし、「ボカロいいよねボカロ」などと書いていたら、ライブパンフレットのお手伝いをさせていただくことになったこともそう。
そんなミクさんと! VRで! 会える!!
――ともなれば、もうオタクマインド全開で鼻息荒く突撃したくなる気持ちもありますが、そこはやはりお仕事。冷静にお話をうかがい、イベントの魅力を伝えるべく客観的目線で体験に臨み、最後までしっかりと自分のお仕事をこなせた……と思います。多分。きっと。おそらく。記事としてまとめる際にも、がんばって抑えめにしたので。さすがにブログのノリになっちゃうとアレなので。
そんなオタク目線を抜きにしても魅力的な、ミクランド。2022年4月にはおなじみの『千本桜』をモチーフにしたワールドが登場するらしいので、ぜひアクセスしてみてくださいな!
SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland
VRイベントの先行体験といえば、外せないのが「SANRIO Virtual Fes」。
イベントが無事に終わった今となっては、「あんなにも最高のイベントを一足先に体験させていただき本当にありがとうございますかんどうのうずしおです!!!!」と全力で五体投地して多摩センター駅に向かって祈りを捧げたいレベル。取材の時点で興奮の連続だったのに、イベント本編が尋常じゃない内容&クオリティだった。それこそ、今ここで「お仕事履歴」の話をするはずが、「イベントの感想」を語りたくなっちゃうくらいには。
荒ぶる気持ちを抑えて記事の話をすると、こちらは特に「写真」にこだわって書かせていただきました。会場を案内していただいたあともしばらく現地に残って、VRChatのカメラ片手にぶーらぶら。そこそこ時間をかけてパシャパシャとシャッターを切っておりました。
その後のイベント開催中に何度もワールドに足を運んだ今となっては、「もうちょい画角が……」とか「あの部分も入れておけば……」とかこだわりたくなるものの、限られた時間でなんとか満足のいく絵を撮れたんじゃないかと思います。ライトアップされた、ほわんのカットがお気に入り。
ちなみにこちらのフェス、お仕事とは別に「ライブよかった!!!」という個人的な感想記事を書き始めたところ、18,000字オーバーという弊ブログトップレベルのボリュームになったので、よかったら読んでやってください。写真もめちゃくちゃ撮ったよ!
バーチャルマーケット2021
VRイベントといえば、先日開催された「バーチャルマーケット2021」も先行体験記事を担当させていただきました。
こだわりポイントは……やっぱり写真! 案内していただきながら撮影するのはもちろん、その後に残って、もう1周、2周とまわりながらカメラを構えるのも忘れずに。取材時間やカメラのバッテリーを気にせず、とにかく枚数を撮りまくって試行錯誤できるのは、VR取材の好きなところかも。周囲の目もないし!
ただ、ちょっとだけ反省点もありまして……。というのもこの時、途中からVR酔いの症状が出てきてしまったんですよね……。取材くらいなら大丈夫だろうと考えていたのですが、あまりにもジェットコースターのクオリティが高すぎた……! この経験を生かして、今後は酔い止め薬を準備しておこうと思います。
Vケットといえば、思い出すのは、自分がまだVR機器を買って間もない2019年3月。バーチャルマーケット2に参加し、いたく感動した思い出。そんな経験もあったので、今回こうしてお仕事として携わらせていただき、まっこと感無量でございました。ありがとうございました!
ソードアート・オンライン -エクスクロニクル- Online Edition
こちらは自宅からのVR取材ではなく、“現地”での先行体験だったのですが……いやぁ本当にすごい体験だった……!
今、改めて読み返してみても、「こいつ……ノリノリで書いてやがる……!」ということが明らかな筆致。実際、体験が終わったあとすぐにバシバシとキーボードを叩きまくっていたし、体験レポートとして冷静に、それでいて熱量マシマシで書いた記憶があります。それだけ刺激的な体験だったし、楽しい取材だったので……!
インタビュー
先ほども総括として書きましたが、以下、担当させていただいたインタビュー記事の一部となります。ご依頼・ご協力、ありがとうございました!
バーチャルシンガー・ユプシロンさんにインタビュー。それまではメールインタビューの機会のほうが多かったこともあり、たっぷり時間をかけて取り組んだ記事のひとつです。
質問項目の洗い出しも含めて事前準備をしっかり行い、書き起こしたあとの記事構成もいくつかのパターンを検討。インタビュー自体も長時間に及んだので、「いかに濃縮するか」「“喋っている”雰囲気をどこまで文章化するか」「特に伝えたい話はどの部分か」などの書き方や取捨選択を考えつつまとめさせていただきました。
そうやってあれこれ考えながら取り組んだこともあり、「インタビュー」の奥深さと魅力を知るきっかけとなった記事のひとつとも言えるかもしれません。
VRChatワールドのみならず、VRでいろいろなものを制作されている、VoxelKeiさんにインタビュー。
第一線で活躍されているクリエイターさんということもあり、結構ガチガチに緊張しながらVRCに入ったことを覚えています。気さくにたっぷりとお話いただいたのみならず、次々に紹介していただいたワールドや作品が魅力的! いつの間にやら緊張も吹き飛び、楽しいインタビューとなりました。フォトグラメトリ……やりたい……!
VSinger・竜乃エナジーさんにインタビュー。
こちらの記事はMoguliveさんに掲載されていますが、ご依頼自体はMoguliveさんではなく、別にいただいた格好になります。「オフィシャルからご指名を頂戴し、執筆した記事が、Moguliveさんに寄稿記事として掲載されている」という形。
名指しでインタビュー記事執筆のご依頼をいただいたのが嬉しくて、普段とはどこか異なる緊張感をいだきつつも、楽しく取り組まさせていただきました。ご指名ありがとうございました!!
VTuber・常世モコさんにインタビュー。
モコさんにインタビューさせていただくのはこれが2回目だったのですが、ちょうど節目を迎えるVTuber活動のみならず、話題が多方面に及んでまとめがいがありました。
この頃になるとインタビューにも慣れつつあったので、質問の切り口や言葉の引き出し方も意識してインタビューに臨めたのではないか……と、自分では考えています! どれとは言いませんが、結構クリティカルな質問ができたんじゃないかしら……!
コラム・レビュー・その他
アニメファンのためのVR入門
コミックナタリーさんにて、「アニメファンのためのVR入門」と題した前後編の記事を掲載いただきました。
普段はMoguliveさんやVtuber Postさんなどの専門メディアで書かせていただくことが多いため、「詳しくない人に向けて、どのように伝えるか」を強く意識しながら取り組んだことを覚えています。知らない人に、わかりやすく、それでいてもちろん、魅力的に。文体や前後編の記事構成なども考えつつの執筆は、良い経験となりました。
ゆるキャン△ VIRTUAL CAMP ~本栖湖編~
『ゆるキャン△』のVRゲームのレビュー記事。
以前はKADOKAWAさんのメディアで書評を担当していた時期もありましたが、そういえばお仕事としての「作品レビュー」は久しぶり……だったかも? ゲーム自体も「まんまアニメじゃん!!」というハイクオリティでおもしろく、シンプルなレビューとして書きやすかったです。
VTuberオリジナル曲まとめ
昨年からVtuber Postさんで書かせていただいている、VTuber楽曲のまとめ記事。
当初はまだ余裕があった気もするものの、今や毎日のように新曲がリリースされていてどうにもこうにも追いつきません! 助けて! 嬉しいけど! 正直、50曲に絞るのすら大変だったので。泣く泣く削った好きな曲が多すぎる……!
コンピレーションアルバム『ワコンピ』
コンピレーションアルバム『ワコンピ』の収録曲、VTuber・杏仁ミルさんの『メラメラリミッター』にて、30秒ほど和太鼓をドンドコ叩かせていただきました。
Q. どうしてライターが和太鼓叩いてるん?
— けいろー🖋バーチャルライター (@K16writer) May 16, 2021
A. 高校時代に叩いてました!
Q. なぜミュージシャン枠にライターが?
A. な ん か そ う な っ た
――そう、和太鼓を、叩かせていただきました。
「ライターとして活動していたらVTuberさんの楽曲で和太鼓を叩くことになった」という、これだけ読むと意味不明ですが……まあそういうこともあるのでしょう。だって、バーチャルだもの。
結果、自分が叩いた和太鼓の音と掛け声が各種音楽配信サービスで聞けるようになってしまったわけです。ある意味では今年一番に愉快な、そして最高に貴重な体験となりました。マジでありがとうございました!
あ、和太鼓があったら喜んで叩きますので、お気軽にお声がけください☺
2022年もがんばるぞい
そんなこんなで一部をピックアップした形ではありますが、2021年にいただいたお仕事の振り返りでした。これらの記事のほか、今年はオウンドメディアのほうでも記事の本数を増やしていただくなど、ライターとして充実した1年だったように思います。
2022年の抱負は年明けに改めてブログに書くつもりですが、とりあえずできることは増やしたいっすね……! イベント取材、インタビュー、ライブレポート、コラム、その他諸々も引き続き書いていければと思いますので、お気軽にお声がけください。ご依頼お待ちしております!
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
ブログも……書くぞー(小声)