どうも。気に入った曲はとことんまでリピートするおじさんです。
とあるオタクの音楽事情
自分の娯楽としての「音楽の聴き方」には、ある種の “ルーチン” がある。
そもそも中学時代には、毎週末のようにTSUTAYAに行ってCDをレンタルするような習慣があったけれど、今はすっかり足が遠のいてしまった。好きな音楽はネット上で無料公開されているし、年2回のコミケで数十枚のCDを買えば、それで事足りてしまうので。
ただ、それでも数ヶ月に1回は、今も “ルーチン” 的にTSUTAYAのお世話になっている。数ヶ月に1回──より正確には3ヶ月に1回──そう、アニメのクールが移り変わるスパンっすね。
重い腰を上げるのは、アニメの放送が始まる月の翌月~翌々月にかけて。オープニング&エンディング曲を収録したシングルCDがレンタル開始となるタイミングで、どっこらしょとTSUTAYAに向かうのだ。……今期はまだ行けていないのだけれど。
そうしてCDを大量にレンタル(もしくはコミケで購入)してくると、次の数ヶ月はほとんどそれらの楽曲ばかりを聴くようになる。iTunesにインポートした時期ごとに専用のプレイリストを作り、なかでも気に入った曲はまた別のプレイリストに入れる。
で、ひたすらをそれをリピート再生するのだ。例えば、現時点で一番よく聴いているプレイリストの一部を見ると――こんな感じっすね。
春アニメの主題歌をはじめ、それらCDと合わせて借りてきたアルバムの楽曲が並んでいる。あとは、最近になって買った同人CDなどなど。電車移動中などは、この一覧をひたすらぐるぐる聴いているわけです。たーのしー!
もちろん、 “ひたすらぐるぐる” しているからといって、何も “それだけ” を聴いているわけではございません。懐メロ含むお気に入りのJ-POPや、ゲーム音楽を中心としたインスト曲、原稿作業中に決まって流す作業用BGMのプレイリストも作ってあるので、場面に応じてそれらを流すことも多い。
ただ、自分が日常的に「よく聴く音楽」といえば、「つい最近借りてきた最新のCDのお気に入り曲」がメインになるのも事実。もう10年以上も好んで聴き続けている楽曲も少なからずあるけれど、そのときどきで “一番” 聴いている音楽は、時期ごとに循環している格好です。まわるまわるよ世界h
お題「今までに一番リピート再生した曲」を考えてみる
で、ここでやっと本題でござる。たまには【お題】に乗っからせていただく形でブログを書こうかにゃー……と一覧を眺めているなかで目に入ったのが、こちらの「今までに一番リピート再生した曲」でした。書きやすそう楽しそう!
ちなみに今現在、iTunesで再生数の多い楽曲を見ると、『星屑のインターリュード』『色彩』『This Game』と続く──のだけれど、これは、いつかの時期*1に “ひたすらぐるぐる” していた曲っすね。 “今までに” 一番リピート再生した曲、ではない。
実際のところは、もっと再生している曲があるのだけれど……いつだったかのiTunesのアップロードで、うっかり再生回数をリセットしてしまったのよね……。10数年分の記録がパァやで……。
リセット前に再生回数が多い曲は、なんだったか。ベスト10を鮮明に思い出すことはできないけれど、上位3曲ははっきりと覚えている。『鳥の詩』*2『夢想歌』*3『Silly-Go-Round』*4の3曲だ。……ものの見事にアニソンぞろいである。HAHAHA!
ただ、こちらもよくよく見てみると、『鳥の詩』以外の2曲は同時期の2006年にリリースされているので、 “ひたすらぐるぐる” の流れにある楽曲とも言える。
そう考えると、【お題】に沿う楽曲は『鳥の詩』で間違いない。
なんたって、僕の「人生を変えた」と本気で断言できるほどの出会い方をした楽曲だったし、いろいろなバージョンで聴いている点も考慮すれば、これほど “一番” にふさわしい曲もない。フルだと6分もあるのに、よくぞまあ今も飽きずに聴きまくっているもんですわ……。
あえて“リピート”を掘り下げてみると……?
ところがどっこい。そこで一瞬、何か引っかかるものがあった。
自分は、中学生のころから今に至るまでiTunesとiPodを使い続けているので、「音楽プレイヤーで一番聴いた曲」が『鳥の詩』であることは間違いない……はず。だけど、 “音楽プレイヤー” 以外のケースも含めたら、ほかの曲も候補に挙がるのでは……?
そこで思い浮かんだのが、「ゲーム」の存在。ジャンルにもよるけれど、ひとつの作品を数十時間にわたってプレイするのが当たり前である、ゲームソフト。そのプレイ中に耳に入っていた楽曲も含めれば、『鳥の詩』以上に、この【お題】にふさわしい1曲があるんじゃないか……と。
まず候補として挙がったのが、『星のカービィ スーパーデラックス』の楽曲。
初めて買ってもらったスーファミソフトであり、「ちょっと指で触れれば消える」レベルでデータが吹っ飛ぶことに定評があったため、小学校低学年のころから何十回と全クリし、また「0% 0% 0%」になるのを繰り返してきた。「こうかいしませんね?」とか聞かれる間もねえ!
しかしそれでも、数百回とリピート再生してきた『鳥の詩』と比べると、まだちょっと弱い。ゲーム全体のプレイ時間で見ればともかく、特定の「1曲」に限定して比較すると、さすがに数百回もリピートした曲はないんじゃなかろうか。強いて言えば、メニュー画面のBGMかな……。
次に思い浮かんだのが、『聖剣伝説2』の楽曲。
プレイ時間は『カービィSDX』レベルとまではいかないものの、本作の場合、「初めてサウンドトラックを買ったゲーム」という部分が大きい。ゲームプレイ中だけでなく、iPodでも頻繁に流して聴いていた覚えがあるから……リピート回数は、結構すごそう。
とはいえ、これまた「1曲」に絞って考えると、やはり『鳥の詩』に軍配が上がるかなーと。『森が教えてくれたこと』『危機』『子午線の祀り』あたりはiTunesでもかなり再生していたはずだけれど、ゲーム中で流れる回数はさほど多いわけでもないし。中ボス戦の『危機』はいい線いってる気もする。
そのように考えていたところ、「あれがあったじゃないか!」という楽曲が瞬間、思い出された。
- 自分が過去にむちゃくちゃハマったゲームソフトで、
- かつゲーム中で流れる割合が高く、
- さらにサントラも購入しており、
- iPodでも好んで再生していた作業用BGM。
──というか、これしかないでしょう。
それが、『果てしなき旅』。
『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』のフィールド曲です。
サントラを確認してみると、ゲームボーイ版の『DQM』で使われている楽曲は、全部で16曲。街のBGMは場所によっていくつか種類があるものの、主にゲーム中で旅する “異世界” で使われている曲は意外と少ない。
特にフィールド曲に関しては、各ステージの最後に固有の楽曲もあるものの、ほぼ9割方この『果てしなき旅』が流れていると言えるんじゃないかと。シナリオをクリアするまでのあいだ、嫌と言うほど聞かされる曲であり、モンスターとの戦闘曲よりも流れている時間は長いはず。
クリア後はクリア後で、特定のモンスターしか登場しないようにアイテムを使った状態で歩きまわることも多いため、必然的に聞いている時間は長くなる。付け加えると……GB版の『DQM』は、信じられないほど !マップ上の移動速度が!! 遅い!!!
そしてなによりこの曲は、1ループが1分8秒という短さなのだ。 “一番リピート再生した” という基準で考えたら、ゲームをプレイしていて、この曲ほど “リピート” した曲はないんじゃないかしら。
そのうえで、これだけ聞きまくったにも関わらず、不思議とうんざりしないのがまたすごいのよね……。だって、本作を遊びまくっていた小学生時代から数年後にはわざわざサントラを買って、受験勉強の作業用BGMにしていたくらいですしおすし。
何百回もループしたはずなのに、飽きるどころかほどほどに聞き流しやすく、むしろ自分で好んで聞きに行くくらいには思い入れのある、大好きな1曲。
そんなこんなで、僕が「今までに一番リピート再生した曲」は、すぎやまこういちさん作曲、『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』の『果てしなき旅』でした。次点で『DQM2』のフィールド曲『勇気を持って』かな……。