池袋『牛かつ いろは』で、とろとろ牛かつランチ!


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 とんかつが、好きです。

 日常的な “ごちそう” と言えば、昔から思い浮かぶのはそれだった。というか、揚げ物全般はごちそうである。食感が楽しい衣はそのまま食べてもおいしいし、ソースをかければ言うに及ばず。特にとんかつは、なんかもうたまらん(語彙貧)

 そんな「とんかつ」をはじめとして、チキンカツ、メンチカツ、ハムカツ、串カツなどなど世に数多の「カツ」はあれど、いまだその味を知らぬ「カツ」があった。それこそが、この「牛カツ」でござる。

 ――というわけで、実際に食ってきた。

 

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サラリーマンのごちそう?いつも行列の牛かつ屋さん

 このたび訪れたのは、『牛かつ いろは』さん。池袋駅東口から歩いてすぐ、ヤマダ電機LABI1日本総本店のすぐ近くにお店を構える牛かつ屋さんです。

 お店があるのは、入り口から下へと続く階段を行った先の、地下一階。外からでは様子がまったくわからないので、ちょっと入るには勇気がいるかも。

 実は過去に、「牛かつを食ったことがない? じゃあここへ行ってみんさい!」と友人におすすめされて、足を運んだことはあったのですが。階段を下りるまでもなく、常に地上付近まで行列ができていたこともあって、何度も断念していたのでありました。

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 平日ですら列が伸びているのが当たり前で、スーツ姿のサラリーマンや、若いOLさんが常にずらり。この日も平日、お昼をちょっと過ぎた13:30頃にダメ元で訪れてみたところ……おっ? 地上から見るかぎりだと、誰も並んでいないぞ?

 これはチャンスと見て階段を降りてみると、2人組のおねーさんが談笑中。「並んでますか?」と尋ねてみると、そうだと頷く。パッと見では気が付かなかったけれど、そのあとすぐに中国語で話し始めて、しかもよく見ると大きなキャリーバッグ。観光客さんのようでございました。

 何を話しているのかはわからないけれど、ガイドブックらしいものを持っているし、観光客にも人気なのかなー……と検索してみたら、ちらほらと英語のページも見つかる様子。サラリーマンにおすすめのランチ店かと思いきや……かなり広く知られた有名店っぽい?

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 しばらく待っていると、スーツ姿のおじさま2人がお店から出てきて、前のおねーさん2人が店内へと通される形に。

 そのときに店員さんからメニューを渡されたので、お手頃サイズらしい「牛かつ麦飯セット」を注文。上の写真は入り口脇に貼られていたものですが、手渡されたメニューには牛かつの大きさがグラム表記で選べるようになっていました。頼んだのは130g。ほか、小さめの80gなども。

 またしばしの間、ぼーっとしていると、上から何組かのお客さんがぞろぞろと。「あー、並んでるわー」と見るだけ見て去っていった人も含めれば、結構な数に及ぶんじゃないかと。やっぱり、人気店なんですねー。タイミングが良かったのかしら。

 10分と待たず、再び店員さんが登場。一緒に出てきたおじちゃんグループと入れ替わりに、いざ入店でござる。

 

「とろとろ&じゅわ〜」な牛かつをいろいろな形で堪能

 店内に入ってみると、かなりこじんまりとした内装。奥に向かって伸びているカウンター席の横を通ろうとすると、細身の人でも、座っている人に服の裾が当たってしまうような狭さ。奥にはいくつかのテーブル席も。女性客の比率も低くないですね。

 一人客も意外と(?)多く、席に向かって、一心不乱にお箸を動かしている様子。カウンターの向こう側では店員さんがテキパキと調理をこなしており、料理が出てくるのも早そうだなー……とか考えてたら、次の瞬間には配膳されていた。驚きの早さ。

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 130gの、牛かつ麦飯セット(1,200円)

 ごはんに牛かつ、千切りキャベツ、ポテトサラダ、味噌汁、お漬物という、シンプルなセット。プラス100円で、とろろも付いてくるみたい。

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 牛かつはあらかじめ細かくカットされており、一口サイズで食べやすそう。しげしげと眺めていると、店員さんから「食べ方の説明をしますね〜」というご提案があったので、おとなしく拝聴させていただきます。しまった、初心者オーラが出ていたか。

 曰く、お肉はレア。そのままでも充分においしく食べられるが、お好みで焼き加減を調節してください――という言葉と同時に、目の前にあった個人用の鉄板に着火。タレ皿には、醤油と山わさびソース。あと、岩塩やわさびをちょっと付けてもおいしいですよ、との話でした。

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 まずは一口、いただきます。

 パクっと口に入れて、噛んだ瞬間にわかる、驚きの柔らかさ。――ヤバい。本来なら真っ先に食感として認識する大好きな「サクッ」を、一瞬で忘れてしまうほどに柔らかとろとろ。と同時に、口内にじんわりと広がる肉汁が……肉汁が……わっしょーい!!(錯乱)

 すごいっす。びっくりっす。「とん」が「ぎゅう」に替わっただけとか、そういうお話じゃないっす。新時代到来。新世界開拓。新次元誕生。ぶっちゃけ、あまり期待せずに訪れたので、想定外のおいしさに語彙力が死んだ! 無限の彼方へ、さあ行くぞー!!

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 お醤油をちょっとだけ付けても、もちろんおいしい。わさびソースをつけると、コクが増してごはんが進む。シンプルながら岩塩・わさびのいずれも王道。というか、お前らだけでもいいんじゃねーかレベル。

 ……じゃあ、焼いたらどうなっちゃうんです!? とわくわくしながら鉄板に乗せてみると、途端に響き渡る “ジュワ〜” 音。あー、たまらんですわー。この音を聞くと、焼き肉を食べたくなるんだよねー……って、いま食べてるのも焼肉じゃね? そうだ!!!(目ぐるぐる)

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 あれから、僕たちは、何かを信じてこれたかなあ……なんて夜空ノムコウに思いを馳せつつ、牛かつをひたすら頬張るエンペラータイムもあっという間。

 いやー、レアでも充分においしいんだけど、中まできっちり焼くと歯ごたえが出てきてこれまたうまい。自分の好みとしては「表面だけ焼いて、醤油で食べる」がもっとも安定するっぽいことがわかりました。程よい歯ごたえのあとにくる、 “とろとろ” が至高。

 そんなこんなで、初めて食べた牛かつは、「たまらん」の一言でございました。うーん……1年に1回、たまーに食べる牛タンがここ数年の “マイごちそう” だったんだけど、そこに牛かつ先生も加えなければなりませぬ。

 都内にも牛かつのお店は増えているらしいし、いろいろと試してみたいところでもございます。とは言え、自分にとって1,000円以上のランチは “ごちそう” レベルなので、年に数回、ちょっとずつ味わって、お気に入りを見つけていきたいな、と。

 

店舗情報

  • 営業時間:11:00〜23:00
  • 席数:18席
  • アクセス:東京メトロ丸ノ内線池袋駅29番口 徒歩1分
  • 住所:〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-9-7 友光ビルB1F地図
  • 周辺のお店:ぐるなびぐるなび 池袋×創作料理

※参考:食べログぐるなび

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