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『中の人などいない』NHKのTwitterアカウント運用を紐解いた一冊

 あけましておめでとうございます。本の感想をまとめていたら、いつの間にやら年を越してました。てへっ。

 

 時は遡って2012年の大晦日。実家への帰路で一冊くらい本を読もうと思い、寮の自室に転がってた積ん読の中から手にとったのがこちら。

 

 

 一組織の公式アカウントにも関わらず、独特かつ自由なツイートを続けている@NHK_PR。その、いないはずの「中の人」1号さんが書いた3年間の記録となっています。

 

 

 

 普段は自由奔放にツイートをしつつも、時には必要な情報を届けてくれる。そんなバランスのとれた発言が好きで、かなり前からチェックしていた@NHK_PRさん。今回この本を読んで、さらにファンになっちゃいました。うふふ!

 

 本書では、@NHK_PRがどのように生まれ、現在に至るまでどのように運用されてきたかが、主な出来事と共に書かれています。

 解説本でもなく、ネタ本でもなく、そこにあるのは、1号さんが何を考え、どのように行動してきたかの記録。本文も、1号さんおなじみの「ユルい」文章になっており、読んでいてとても楽しい。

 

 読んで感じたこと、考えたことはたくさんあるけれど、無理やりまとめるとひとつの結論に落ち着くように思います。

 

 「Twitterは人と人とが繋がるためのもの」

 

 何を当たり前のことを、と突っ込みたくもなりますが、結局はそういうこと。また、その当たり前を忘れがちな人が多いこと。

 Twitterの使い方は人それぞれ、とも思いますが、それでもやはり、Twitter、そしてソーシャルメディアの本質とはこの一点にあると僕は考えています。

 

 @NHK_PRの存在こそが、それを体現していると言えるんじゃないかな。フォロワー数だけを見ても、国内組織の公式アカウントとしてはトップクラス。他のユーザーとの会話も多く、ただ情報を垂れ流しているだけ、形だけの広告宣伝アカウントとは一線を画しています。

 @NHK_PRに代表される「軟式アカウント」が人気であるのも、周囲との交流があってこその人気でしょう。

 

 ここまで「公式アカウント」としての@NHK_PRをべた褒めしていますが、だからと言って、全ての公式アカウントがかくあるべき!とはもちろん思いません。大事なのは、1号さんのように、その組織と人との関係について考え続けることだと思います。

 

 組織の形は多種多様であり、組織と関わるお客様やユーザーも様々。だからこそ、普遍的で確実な付き合い方などは存在し得ない。

 考えるべきは、組織として周囲の人達とどのような関係を築きたいかどのようなことを伝えたいか。そしてそれを考え続け、試行錯誤を繰り返すことによって、その組織と人との新しい関係性が生まれてくるのではないでしょうか。

 

 最後に。個人的に印象に残っている、1号さんの呟きを。

 

 

 

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