ぐるりみち。

平成生まれのフリーライターのブログ。本・映画・マンガ・アニメの各種レビューに、旅行・グルメ・街歩き日記など。

池袋『天山』の天ぷらは……黒い!?江戸前天丼をかき込んだ

 池袋と言えば、これまでは主に駅前のファストフードか、サンシャイン通り付近の飲食店でメシを済ませていた。南池袋付近に行くことはあっても、ジュンク堂書店裏の一本道をぶらぶらとするくらいで、ラーメン屋に入るのが関の山。それ以上は「冒険」をしたことがなかった。

 それが、先日の和喫茶を発見したことで、あの辺りが知る人ぞ知るグルメスポットであることにようやく気づいた僕氏。こう見えて埼玉県民歴は長いので、池袋のことなんてだいたい知ってるつもりになっておりましたよ。まったくもって、そんなことはなかった。まだ見ぬ美味しい食べ物、おしゃれなお店が僕を待っているに違いない――。

 案の定、適当にぶらついていたら、出会ってしまった。

 

脇道の墓地の前に……一軒家?割烹店?

 そんなわけで、ジュンク堂で買い物を終えたお昼過ぎ。“あえて”下調べも何もせず、その裏側、雑司が谷方面へと歩き出す。ちょいちょい立ち止まってはIngressを起動しつつ、ぶらぶらとさまようこと、20分ほど。

 そろそろ決めねば……あっちのハンバーグ……いや、こっちのハンバーガーにしようか……と「肉!」の誘惑に素直になろうかと考え始めたとき、脇道に一瞬だけ覗いた看板が目に留まった。「和」の雰囲気である。先日の喫茶店の「当たり」の記憶もあり、道を逸れて店名と外観を確認してみる。何屋さんでっしゃろ。

 

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 お店の名前は、「天山」。なんか魚雷発射しそう*1。パッと見だと、何屋さんなのかわからない。というか、2階部分は周囲の住宅街に溶け込んだ一軒家なんだけど、店舗部分がやたらとおしゃれ……というか、畏まっていて敷居の高さを感じる。京都でこんなの見た気がする。

 

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 入り口にメニュー表が掲示されていたので、見てみると――そうか!天ぷらの「天」か!天さん!外見からして、ちょいとお高めの印象を受けたものの、ランチメニューは良心価格。一番安いのがシンプルな「天丼」で、高いのが「ハヤシライス」……ん?ハヤシライス?何故に、天ぷら屋さんでハヤシライス?

 謎の存在感を漂わせるハヤシさんに思わず目を奪われていると、お店からお帰りのお客さんが。見るからに“サラリーマン”といった風情の、スーツ姿の2人組。同時に、お店の中からは、「ありがとうございましたー!」の威勢の良い掛け声が聞こえてくる。おお、エエ感じやないですか。よし、時間も時間だし(13:00過ぎ)、ここに入ろう。天山!君に決めた!

 

この天ぷら……黒いぞ!!

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 引き戸を開けて中へ入ると、カウンター席にテーブルが2つという、かなり小じんまりした内装。カウンターにいた、おそらく店主さんであろう方が陽気に迎え入れてくださいました。おじゃまいたします。

 カウンターの上にはずらっと日本酒の瓶が並べられており、その上の上、天井付近には、小振りの壺っぽいものが。あれあれ、よく、タレか何かが入ってるやつ。他には4、5人ほどのお客さんの姿があり、思い思いに雑談に花を咲かせてまったりしている模様。このアットホーム感よ。

 カウンター席の端っこに通されて、ほっと一息。――と思ったら、なんか店の奥からぞろぞろと人が出てきたぞ!?どうやら、奥にも席があるらしい。後で食べログを見てみたら、お座敷がいくつかあって、全部で41席あるそうです。結構入る。

 

 メニューをちらっと見て、最初はやっぱりシンプルに行くべよ!ということで、800円の「天丼」を選択。正直、店内のメニューでも存在感を発揮する「ハヤシライス」は気になってたし、もいっこ、「鳥親子天丼」も卵好きとしては食べてみたいところだけど、まあ最初ですし。また次に頼めば良いのです。次があれば。

 お茶を持ってきてくれた店員さんに注文して、しばらくすると、先にお新香とお味噌汁が到着。ひと呼吸置いて、メインが到着。大将が天丼を手渡してくれました。うほー!あったかー!

 

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 お゛ぅ゛っ!? な、なんか、イメージと違うのが出てきたぞ?

 

 僕のよく知る、某チェーンで食べる天丼と比べると、なんというか……その……色黒、なんですね……。いや、だが待て、しばし。

 ぶっちゃけた話、自分がこの20余年で食べてきた「天ぷら」と言えば、基本的にはチェーン店で提供されるものか、スーパーのお惣菜コーナーで買うものばかりだった。……ので、もしかすると、これが、天ぷらのスタンダードなのかもしれない。そうか、ついに僕は、マジもんの「天」を口に収めることができるのですね。やったねけいちゃん!

 ――と、軽く混乱しつつも、一口。もぐもぐ。

 

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 ……うまいっ!\テーレッテレー/

 

 いや、ってか、なにこれ!びっくりするほど美味しいんですけど!ちょうど良い甘さのタレの染み込んだ衣のしっとり感!自分の知ってる“サクサク”とは違って、“ふわっ”とした感じ。タレはしっかりと染みているのに、“ベチャベチャ”はしてない。

 しかもしかも、そんな感じで衣には味がついているのにも関わらず、中の魚雷……じゃなくて、海老と鱚はぷりっぷり!タレにも負けず、メシにも負けず、どや?うまいやろ?と素材の味を自己主張していらっしゃる。すげえ。そして、ご飯の上の大部分を占める野菜のかき揚げも言うことなしのうまさ。普段はあまり「食」に関して新規開拓しない僕にとって、「かき揚げ=丸亀製麺」がマイベストだったんだけど、軽く超えましたよ!うほぉおおおぉおお!もっと食べりゅううううううううう!!

 

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 あまり良い絵面じゃなくて恐縮ですが、ご飯に染みこむタレのバランスも程良いくらい。僕は某チェーンの天丼ですら、後半はいつも若干のモヤモヤ感、気持ち悪さを覚えてしまっていたのだけれど、まったくそんなこともなく。一粒も残さず、最後まで気持ちよくかっ込んで完食いたしました。ごっそさんでした!!

 

予約制のディナーメニューも気になる

 そんなこんなで、素晴らしく心地の良い満腹感と共に、しばしまったり。お茶を飲みつつ、ふとメニュー表の裏を見てみたら、「店主より」と書かれた文言が。サイトでも同様の文章を確認できたので、一部引用させていただきます。

 

ディナータイムは、ゆっくりくつろいでいただけるよう、ご予約制で(一日二~三組)に制限して営業しています。

天山では天ぷらをメインに、夜のメニューには、ほほ肉のブレゼなど洋のメニューもお出ししています。
日本料理の修行ののち、アメリカへ、その後フランスに渡り、フランス料理を勉強してまいりました。海外での長年の経験をいかして、お料理に力をいれております。

天山 - 店主より

 

 これは、気になる。ハヤシライスの理由は、この店主さんの来歴にあるっぽいですね。帰ってきてから食べログの口コミを見てみたら、案の定、評価も高い模様。ついでに、「江戸前」たる所以もお勉強。なるほどなるほど……。ごま油でしっとり、と。

 さらにさらに、ランチの鳥親子天丼と、ハヤシライスもやっぱり気になる。ハヤシさんは冬季限定とのことなので、少なくとも寒いうちに、もう一回はおじゃましたいお店でございます。これからは、天丼を食べたくなったら、まずこちらに行くことになりそう。待ってろよ!

 

店舗情報

天山
ジャンル:天ぷら
アクセス:西武池袋線池袋駅西武南口 徒歩5分
住所:〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-16-12(地図
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情報掲載日:2015年10月24日

 

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