引きこもり生活が加速しそうなので「これから読む本リスト」を積み上げる


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 やっほやっほー。都市部を中心に外出自粛生活が定着しつつある今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 僕はと言えば、のんべんだらりと過ごしてしまっている近頃です。最近は取材や仕事以外で都心に出る機会がそもそも減っていたものの、その “取材や仕事” が全部キャンセルになったことで、ますますだらだらしちゃってる感じ。うーん、まっことよろしくない。

 ――というわけで、本を読もう!

 そう、「読書」という否が応でも集中できる、自然と没入してしまう活動を日常生活の中に組み込むことによって、この堕落しきった生活習慣を整えるのだ! 本を読めば感想も書きたくなるし、ブログも更新できるし、一石三鳥! この閉塞感にこそ「本」が必要なのです!

 そんなわけで、「まずは積ん読してる本を軽く整理しよう!」と考えてなんとなく書いてみたのが、この記事「これから読む本リスト」です。ブログに書いて公開することで、自分を奮い立たせていくスタイル。読むぞーーー!!

『三体』

 発売当初はあちこちで品薄になり、それでもなんとか手に入れられて「やったー! 買えたぞー!」とツイートしたはいいものの、いまだに読了できていない1冊。

 今やどこの書店に行っても目立つところに陳列されている、中国SFの世界的ベストセラー。「読むなら喫茶店で、めっちゃ集中できるときに読むんじゃ!」という謎の制約を自ら課してしまったことで、今なお読み終えることができていないんですよね……。

 とはいえ、むちゃくちゃ楽しみながら、自分としてはゆったりペースで読めているし、なんとなく子供の頃の「読書」に立ち返っているような感覚すらある。読み始めるたびに登場人物の背景を確認しながら、その心中にあれこれと思いを馳せつつ、「物語」にどっぷりと浸かっている感じ。

 これも一種の、 “良質な読書体験” な……?

『紙の動物園』

 自分が好きな読書ブロガーさんが何人も紹介していて、「これは読まなきゃ!」と思いつつ手を付けられていない作品。この手の「紹介文を見ておもしろそうだと感じたからポチったけれどまだ読めてないぜこんちくしょー!」な積ん読は、結構あります。

 みなさんもあります……よね?(仲間を求める目)

 「『折りたたみ北京』もあわせて読もうぜ!」って友人から勧められたので、勢いに任せて一気読みしたい気持ちもある……のだけれど、せっかくの短編集だし、1編1編をゆっくりもぐもぐと味わいたい気持ちもある。とにもかくにも、実際に読み始めてから、ですね。

『どうしても生きてる』

 昨年9月発売の、朝井リョウさんの短編集。

 どうやら全体的に鬱々とした気分になりそうな作品が多いらしいことがAmazonのレビューからは垣間見えますが……なればこそ、今読むべきなのかなーとも。なんとなくモヤモヤや辛さや苦しさが強くこみ上げているときほど、同様の “物語” が癒やしに感じられることはままあると思うので。

 トップレビューに「メンタルが弱い時にはオススメしない」と書いてあるのが、少々気がかりではあるけれど。とりあえず1編読んでみて、続きも読むかどうかは、その後に自分の気分と相談して決めればいいのです。無理に読む必要はないし……と書きつつ、最後まで一気読みしそうな予感もあるけれど。

『恋人たちはせーので光る』

 実は結構前から、こっそりひっそりもっちりとハマっております。最果タヒさんの詩集。

 自分のよく知る「詩」―― “し” ではなく “うた” と口にしたほうがしっくりくる――とはどこか違った、淡々と連続して紡がれる独特な言葉の数々。もう何年も前、たまたま書店で手に取った『空が分裂する』がきっかけでタヒさんの言葉にふれるようになり、気づけばその奔流に飲み込まれておりました。

 詩集こそ、いつでもどこでも読めそうなものではあるけれど、でもなんとなく読めていなかったのが、昨年出版されたこの1冊。こういうのは……アレです、もう時間を決めて「夜、眠る前に読むぞ!」とか宣言しちゃったほうがすぐに読めそうな気がする。

 一度でも手にとって読んでしまえば、すぐにその言葉の渦に捕らわれるのは、目に見えているのだから。

『デジタルミニマリスト』

 いろいろな理由から、「ミニマリスト」という言葉には身構えるおじさんになってしまった自分。……いや、違うんです。ミニマリズムの考え方自体は、むしろ共感できる部分も多いんです。ただ、なんちゅーかこんちゅーか……うん! 察して!

 なーんて個人の印象はさておき、単なる「ミニマリスト」ではなく「デジタル」とくれば、興味も募るもの。ただでさえ普段からTweetDeckに張り付きながら作業をしていることもあり(※原稿に集中するときはさすがに閉じる)、SNSとの付き合い方は定期的に省みる必要があると思っているので。

 そもそもこちら、前々から気になってはいたものの、急ぎでポチる理由もなくスルーしていた1冊。それがKindleストアで半額になっていると聞いたら、そりゃあポチるしかないでしょう。かなり読み応えがあるとも聞くので、この引きこもり期間は、スマホを見るくらいなら本書を読むように心がけたい。

『労働者のための漫画の描き方』

 もう随分前に購入したものの、その分厚さと実践的な内容ゆえに手が止まってしまっている1冊。ページ数は、圧巻の472ページ。同筆者の『無意味のススメ』のほうが先を先に読み終えてしまったし、なんならそちらはもう3回くらい読んでいる。『無意味のススメ』はいいぞ。

 「漫画の描き方」と題してはいるものの……多分、この本が語る「描き方」や「技術」は、漫画に限ったものではないのではないかと感じている。まだ第1章しか読んでいないけれど、これはきっと「創作観」を培うための本なのではないかしら……? 日々の忙しなさを忘れ、創作の沼にどっぷりと浸かり、そうすることによって、働くことや生きることも楽しくなる――というような。

 曰く、「表現とは思考のための道具である」。もう1年以上は前に自分の読書メモにデカデカと書かれたたこの一言が、「この本は全力で味わって読め!」と現在の僕に伝えてくれている。労働者よ、ペンを執れ! でも、ペンを執るには時間も必要なのですよ、おっかさん!

『すべての知識を「20字」でまとめる』

 今まさに、現在進行形で読んでいます。ここ数年、にわかに流行っているような印象もある「アウトプット法」あるいは「メモ術」を紐解いたビジネス書。

 「本屋さんでよく見るし、ちょうとKindle版が安くなってるから買うかー」というふんわりテンションでポチったため、筆者さんのことは何も知らずに読み始めた格好。改めて調べてみれば、過去に『トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術』を出版して注目を集めた方らしく、既刊を見ればやたらと「紙1枚!」の文字が目に入る。なるほど……紙使いか……(?)

 じゃあ本書では「紙1枚」を捨てたのかと思えばそんなことはなく、「紙」を使って要約力・思考力・インプット力を高めていこうという内容らしい。序盤の時点で「にゃるほどにゃ〜」なんてふんふん頷きながら読んでいるので、そこそこ為になりそうな予感はあります。実践するかは別として。

『すみっコぐらし』シリーズ

 すみっコはいいぞ(いいぞ)

 昨年、映画を見た勢いのままポチった『すみっコぐらし』の絵本。ポチるだけポチって積んでいた自分をぶっ飛ばしたいレベルだけれど、そんなことよりすみっコはいいぞ。プライムビデオで劇場版が見放題になっているので、この機会にぜひー!

おまけ:最近見かけて気になった新刊


 

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