毎月恒例「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナー、今回は2025年5月編です。他の年の5月の振り返りも末尾に掲載しているので、お時間のある方はどうぞ!
今月のベストワン
「東方は若返りを果たした」はほんとうか?30代の元東方オタクが実際に例大祭へ行ってみた
- あ、あ、あったけえ〜〜〜!!!😭 「見守る人たち」のあたたかさとお祭りの楽しさが伝わってくる、最高の現地調査レポートだった。
- さすがは作家さん。文章が上手い。「損なったわけでも失ったわけでもなく、手渡した」のフレーズが好き。
社会・時事
日本で一番わかりやすくてためになる小さな飲食店の始め方 300万円でお店をやろう
- これ、無料で読めちゃっていいんですか!?
- 別に飲食店を始める予定はないけど、原価や仕入れの話だけでもおもしろかったし、「渋谷はNHKの街」とか地域性の話もふんふん唸りながら読んじゃった。
- あと、ネット上での活動にも当てはまる「コンセプト」の重要性についても掘り下げられて説明されていて、何かしらの活動をしている人が読んだら参考になりそう🧐
「タトゥーが入ってる女将の店なんて不味そう」「この恥が!」トチョニカペペさん(25)が、誹謗中傷されても“創業80年の店”を継いだワケ
- めちゃくちゃ素敵なお話だった……! クソリプの捉え方と受け流し方もいいなー。
- 誰もが笑顔で受け流せるわけではないものの、「こうやって捉えてもいいんだな」と思えて、ちょっとは気持ちが楽になる人もいそう。
「哲学本」ベストセラー相次ぐ背景は? キーワードは「身近」と「切実」
- 人間関係も、ビジネスも、会社経営も、創作活動も、日常生活も、人生も、あらゆる分野であれこれ突き詰めて考えた果てにたどり着くのが、哲学である――という感覚がある。たまに触れるとおもろい。
肩透かしを食らった大阪万博2025レビュー - 5/2(金)来場版
- 「やっぱりガスパビリオンは親御さん目線でも魅力的なんだなー」と思いながら読んでいたら、後半の「足元」と「花壇スロープ」のお話が予想外でおもしろかった。「大阪万博2025会場自体が、日本の隠れた超巨大土建パビリオン」との指摘。おもしろ〜〜〜!!
- 説明によれば、筆者さんは「海運や海洋土木や海洋応用科学系専攻の技術者」とのこと。
教皇選挙を終えて
- おもしろかった……! コメントにもあるけれど、枢機卿の体験を誰でも読めるってすごい。映画とは(当然)異なる実情や、システィーナ聖堂で過ごした時間、職員さんへの感謝なども綴られていて、良い読後感。
生活・学び
【漫画】たまに取り出せる褒め 投稿編8 書籍発売中
- なんて素敵な「褒め」エピソード! マスターの絶妙な声掛けが良いの言わずもがな、萎縮しつつもその場にふさわしくあろうと立ち振る舞う、ベストを尽くすその姿勢が素敵。
大人になるにつれ「ゲームやめるかも」という瞬間が訪れる。その瞬間を何度も越え、生涯ゲームを遊び続けるために
- 多くの人が感じているだろう「ライフステージや生活環境の変化」がやっぱり要因としては大きい一方で、周縁情報についても触れられていて興味深く読めた。
- 何より、オチがいいなー! いくつになっても、“ゲーム”で遊ぶのは楽しい。
「日本でもっとも有名な鬼」酒呑童子とは何者か? ふたつのはじまりに迫る「酒呑童子ビギンズ」展(サントリー美術館)学芸員インタビュー
- この解説記事だけでもお腹いっぱいになっちゃうんじゃないかと思えるほどおもしろかった!絵巻を見ながら改めて物語を追うだけでも楽しめるし、「プロローグ」の話とかめっちゃおもろいな……!
高校世界史の授業で『西洋中世文化事典』を使ってみる
- 世界史の本を読みたくなる、知的好奇心をツンツンされるタイプの文章だ! 参考文献も含めておもしろそうでいろいろメモメモ。
考え方
なぜ「全身全霊」で働くことは賞賛されるのか?文芸評論家・三宅香帆と読む『東大生はなぜコンサルを目指すのか』
- 「成長という言葉は、一番シンプルで簡単なマネジメントなのかもしれない」という指摘になるほどなーと。それが有用に働く場面もあるけれど、その「成長」を前提としたシステムに強制的に組み込まれていないか、顧みる場面は必要。
『刺さる人』3人くらいに刺さってからの同人創作がすごく楽しい話
- はちゃめちゃに素敵なお話だった……! ぜんぜん駄サイクルじゃないよ!!
- どこかの刺さる人にたまたま刺さって、その喜びと関係性が年単位で続いていることは、何物にも代えがたいと思う。
食いしん坊ライター江ノ島茂道さん「実はそんなに食べられない」
- あの自然な表情、自撮りやタイマーでは無理だよな……と思っていたら、動画を回しっぱなしで切り取っていたのか……! 記事の書き方の話もおもしろーーい!!
- 記事中にある「遅延行為」の言い回しでちょっと笑ったけど、自分が得意としているのも多分これなんよな……。ここ数年はなるべく文章を削るようにしているけれど、「いくらでも書いていいよ!」って言われたら、今でも無限に“遅延”ができる確信がある。遅延楽しい。
インターネット
guraの卒業 EN圏の信仰心とトゥルーマン・ショー
- なんて優しい、素敵な文章なんだ……と思ったら、にゃるらさんだった。
- 階段を登った先でも、物語は続いていく。
「大沢たかお祭り」の大ブームの背景にある、日本のSNSで始まっている小さな変化
- 年始に始まったThreadsでのムーブメントがXに伝播して――という流れだったそう。ほえーーー!!
- もともとミームとして定着していたはずだけど、「ThreadsからXへ」という流れは、SNSの世界において象徴的な出来事なのかもしれない🤔
今日は親がスタイリスト!親コーディネート選手権
- いい話〜〜〜!! いい記事〜〜〜!! やはりお母さんネタは鉄板なんだな……🤗
- 「生まれたての司祭」がじわじわくる。でもたしかに、生まれたての司祭なんだよな……。
ChatGPTに『爆敬語』でビジネスメールを作ってほしいと頼んだらめっちゃ爆発させてきた「かしこまりボンバーでもう耐えれなかった」「敬爆具狂おしいほど好き」
- 「ボンバお世話になっております」のパワーでもうダメでした!!
- 言葉遊びに関して言えば、もう生成AIくんの成果物は「創作」だし、個性すら感じさせられるのよ……!
エンタメ
開発者に訊きました : マリオカート ワールド
- 初代『スーパーマリオカート』を意識した「わんぱく感」のお話がめちゃくちゃおもしろかった。いいな。わんぱく感。
1968年発売の初代人生ゲームで遊ぼう
- 俺達は人生で哀歓を繰り広げていたのか……。そうそう聞かない「哀歓」という単語が当たり前のように箱に書かれている人生ゲーム、月日の流れと“生”を感じるな……。
- 何より、半世紀以上前に出た初代の時点でゲームシステムやデザインが確立されていて、現代に至るまで引き継がれているのがすごくない……?
黒澤明『生きる』を観た
- すごく映画を見たくなる感想文だった。
- 自分の中では「いつかいつかと思いつつ見ることのできていない映画監督」枠の筆頭でもあるので、勢いでレンタルしちゃうのもありかもしれない……🤔
他の年の「5月」を振り返る
- 2024年:攻めの休養、虹色のきもの、中高生にSFを読んでもらうには
- 2023年:TikTokブレイクの真理、思考の整理法、成功は運か努力か才能か?
- 2022年:“正しい日本語”という幻想、“わかりやすさ”の呪い、リアルとバーチャルの境界
- 2021年:ポストクロッシング、ハルウララとの出会い、うざい広告
- 2020年:メタバース、冷凍矢ガモ姫、連ちゃんパパ
- 2019年:令和ちゃん、映画料金値上げ、バーチャルとファッション
- 2018年:生産性と幸福度、“○○離れ”の元祖、リアルとバーチャルの狭間
- 2017年:経産省の文書、学問と倫理観、おじさんウケするサービス
- 2016年:コンテンツの楽しみ方、オバマ氏と折り鶴、ガルパンBD発売
- 2015年:ネットとメディアと著作権
- 2014年:“新入社員のタイプ”の無意味さ、ラノベの変化