毎月恒例「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナー、今回は2025年3月編です。他の年の3月の振り返りも末尾に掲載しているので、お時間のある方はどうぞ!
今月のベストワン
推しの力は鉄道すら動かす。JR東海「声優新幹線」にみる大企業の新事業垂直立ち上げ
- めちゃくちゃおもしろい読み物だった〜〜〜!!! 人数を絞ったコロナ禍の取り組みもすごいし、コンテンツ・企業・地域・自治体をいかに繋げていくかの話も興味深い。そしてやっぱり、ももクロ周りのエピソードはどこで見聞きしてもすっごいな……!
- 「社内の評判が変わる転換点が『あんスタ』だった」っていう話、なんか1、2年前にもどこかで聞いた気がする……!
社会・時事
100年前 国内で製作のラジオ 大手電機メーカー元社員が復刻
- 100年前と根本的な仕組みが変わっていないからこそ、当時の技術でいまの番組も聞ける。そう考えると胸熱……!
- あと、ラジオ同好会のおじいちゃんズがカッコいい。「腕を組む感じでポーズをお願いします!」ってカメラマンさんに言われたのかな、とか想像しちゃう。
琵琶湖にある有人島・沖島に伊勢大神楽が来る日
- 雪の積もる港町と、獅子舞と神楽師さん。どこをどう切り取っても風情のある絵になって良い……。
生活・学び
生涯忘れることはない本の話
- 最近書店で見かけて気になってた本!
- 文章の「リズム」はよく話題になるものの、「一文は短く」「同じ文末を続けない」「敬体・常体のどちらかに統一する」などの指摘が多く、特に3つ目は「ほんまか?」と思ってたので気になる。
みんな違って、みんな良い。1000枚以上の「お冷写真」を撮影したら“飲食店のおもてなし精神”に気づかされた
- 「飲食店のお冷」から垣間見る、お店のこだわりとおもてなし精神。切り口がもうおもしろい! 他のお店でもインタビューしてみたら、もしかしたら興味深いお話が結構聞けるかも……?
知っている街の知らない道を歩く
- 日常がちょっとだけ楽しくなるアイデアだ!!アルゴリズムによって機転の利かないランダム性が生まれるの、おもしろいなー。
「はやい」という言葉は「速い」「早い」と意味に応じて漢字の書き分けできるが、「おそい」はslowとl...
- ウワーーーーーッ!!! 考えたこともなかった!
- 回答を見て「おそい」で変換してみたら、たしかに「晩い」がある……! 「早春」に対しての「晩春」と考えるとすぐにしっくりきておもしろい。
考え方
脳汁出なくても「や る ん だ よ !」
- 桜井さんの「とにかくやれ!!」のサムネイルが脳裏をよぎるタイトルだ!!
- 作業効率や活動の質をアップさせるドーパミンくんは気まぐれだから、自分の中に複数のタイプのエンジンを積んでおくのがいいのかなと思ってる。自分の「好き」の感情で動く「楽しいエンジン」とか、習慣化することで勝手に駆動するようになる「ルーチンエンジン」とか、期間を区切ることで無理やり動かす「〆切エンジン」とか。
- ブログでもPodcastでもYouTubeでも、客観的に見て「楽しそう」に感じられるかどうかはむちゃくちゃ大事だと思っていて。顔の見えない文章や音声でも、その人が本当に心から楽しんでいるかどうかは、その文章を読めば、声色を聞けば、意外とわかるのよね。文字よりも声のほうが雄弁かもしれない。
昨年入社した新人さんが、あまりにも助けを求めるのがうまくて、「こいつ人生二度目か?」と思った話。
- 困った時の、助けの求め方。
- 年齢を問わず必要なスキルだし、むしろ年齢や立場が上へ向かうほど難しくなっていく場合もありそう。物事の切り分けと整理も大事だけど、何よりも「助けて!」「困った!」を伝えられるかどうか。
ほぼ百字で完結する小説がある ~ 小説家・北野勇作さんインタビュー
- 「情報を削ることで物語が生まれる(読者目線では不思議な“物語”として解釈される)」という話(意訳)がおもしろい!
- 短くて、あっさりしていて、何もわからなかったとしても、“お話”としてのおもしろさと豊かさを感じる。
七瀬すず菜インタビュー 新社会人へエール「上手くいかなくても気にしすぎない」
- 日常の中に非日常を混ぜることで息抜きしようとする!! わかる!!! わかるぞ!!!! 意識高く六本木ヒルズの朝活イベントに参加してみたり、せっかく休める週末にレンタカーで車中泊して早朝に温泉に浸かりに行ったり!
インターネット
今さらドリームもないし成功すると病む? それでもYouTuberになるには
- 登録者数6万人で、広告収益は月100万円。企業運営で戦略がしっかりしているのも大きいだろうけど、ジャンルが違うと単価もぜんぜん違うんだなあ……。
- 後半の「演じて病んでいく」問題は、VTuberならある程度は緩和できるのかな、ともちょっと思った。
- 「YouTubeがYouTuberを消費してる」は本当にその通りだと思う。だから必ずしも「YouTubeで活動するのが正解」ではないし、YouTubeを使うにしても、「人気者になる」「数字を稼ぐ」とは別軸のスタンスで活用していくのが良さそう。
現実世界にさようなら。「VRChat」を今さら始めたら,あっという間に美少女に堕ち,100万円近く飛んでいった
- 「少々時を戻して,VRChatを始める前,まだ筆者が正気だったころ」って、VRChatを始めた人はみんな正気を失ってるみたいじゃないですかやだーーー!!(あながち間違いではない)
- しなーのきっかけで沼にズブズブと浸かっていくくらいまでなら、まだPublicでも聞くレベルの話だったけれど、トラッカーの買い足しで不穏な空気が漂い始め、「MeganeX」の単語ひとつで底が抜けた。すごい(すごい)。
日本財団とドワンゴの提携により2025年4月に開学するオンライン大学「ZEN大学」は、なぜコンテンツ産業史の“オーラル・ヒストリー”を収集するのか?
- オーラル・ヒストリー、言葉としては聞き覚えがあったけれど、ぶっちゃけよくわかっていなかったので、その周縁を知れただけでもおもしろかった!「語り継ぐ」ことの重要性、いろいろな分野で最近すごく言われている気がする。
- プロモーション目的でしかインタビューが行われない問題、わかるかも〜〜〜!!もちろん、話す側も書く側も手間暇がかかるから、商業ベースで考えたらそうなるのも当然なのだけれど……。そこで、「研究」の俎上に載せて詳しく話を聴いて残せるなら、それはすごく良い試みだと思う。(オーラル・ヒストリーの話題なので、通常の“インタビュー”とは厳密には違うっぽいものの)
エンタメ
ホロライブのゲームブランド“ホロインディ”は、「クオリティの高すぎる」ファンメイドゲームから生まれた。『HoloCure』を見たカバー社員が、最終的に子会社まで作ることになったワケ
- 「カバーってどんな会社なの?」という質問に対して、「いい意味で頭がおかしい人が多い」との回答があり、一瞬「そうなん!?」と思ったものの、次の瞬間に「ホロぐら」なんてものを繰り出されたら、「そりゃあそうかあ」と納得するしかなかった。それはそう。
- 近年そういう人の重要性が高まっているのか、たまたまスポットが当たりやすくなっているのか、そういう切り口でまとめているからなのかはわからないけれど、いろいろな分野で「編集者目線」の話を結構前から頻繁に見聞きするようになった実感がある🤔
「ボカロ曲の歌詞は暗い」は本当なのか? 平成から令和の歌詞を分析して明らかになったボカロジャンルに一貫している特徴とは
- 「ボカロ曲」はもう一括りにはできないほど多様化・細分化していそうな印象もあるものの、大衆曲との比較と、「本音の音楽」という定義づけがおもしろかった。社会情勢に左右されず、一貫して「人間」を歌っているという点も。
他の年の「3月」を振り返る
- 2024年:大学生の「推し」事情、絶対悲観主義、好きな惣菜発表ドラゴン
- 2023年:クリエイターの時代、食のプロフィール帳、オリジナルコンテンツの広げ方
- 2022年:失敗の楽しみ方、タコピー完結、メタバースでの生活と仕事
- 2021年:学びの本質、ハルウララの有馬記念、エヴァが思い出になった日
- 2020年:令和の“蘇”ブーム、集中力の使い方、特化型VTuberのコンテンツ論
- 2019年:“オンリーワン”の地獄、ソロキャンの楽しさ、Vケット2
- 2018年:選択的夫婦別姓、VRの美少女おじさん、読解力の重要性
- 2017年:マナー広告の是非、炎上経験者インタビュー、けもフレ最終回
- 2016年:いらすとやフィーバー、批判と主張、信頼の積み上げ方
- 2015年:不寛容になる会社員、数字から解放されたブログ飯
- 2014年:黒子のバスケ脅迫事件、悪口との付き合い方