川越『とんかつ さく膳』の小江戸三元豚ロースかつセット


f:id:ornith:20180305204940j:plain

「週末はお出かけ日和だよ☆」とお天気お姉さんが話していた、先週末のこと。せっかくのサニーサンデーとくりゃあ出かけないわけにもいくめえと、ふらっと電車に乗って川越へ向かった。

普通に都心に出ても良かったのだけれど……ほら、週末ってどこも混雑してるやん? 山手線圏内はどこもかしこも人でいっぱい、花粉もいっぱいで地獄を見る予感しかなかったので、あえて反対方向へと向かったわけです。(一応は)観光地として数えられる川越だけれど、都心と比べればまだ空いているだろうと思ったので。埼玉ならではの「ちょうど良さ」ってあると思うんだ。サイタマゲットーはいいぞ。

f:id:ornith:20180305183809j:plain
f:id:ornith:20180305204939j:plain

Welcome to ようこそ 小江戸タウン。鎌倉の影に隠れがちではあるものの、 “小江戸” の街並みを今に残す川越はそれなりにフォトジェニック。鎌倉ほど人混みがわっほいわっほいしているわけではないため、ストレスなく散策できるのも嬉しい(※ただし祭りの時期は除く)

自分にとっては高校時代に通った街ということもあり、そこそこ勝手知ったる場所ではあるのだけれど……。どうも最近、足を運ぶたびに新しいお店ができている気がする。

f:id:ornith:20180305204943j:plain
f:id:ornith:20180305204942j:plain

ここ数年で妙にシャレオツなコーヒースタンドが増えた気がするし、食べ歩き可能なスイーツも充実しつつある印象。もちろん、昔ながらの純喫茶や街並みはそのままに。

かと思えば、一方ではアニメの聖地としてもしばしば話題に挙がるように。学生時代、ごちゃっとした狭いアニメイトに通っていた自分が知ったら、むっちゃ喜びそう。『月がきれい』が本当に最高だから……みんな見て……(関連記事:『月がきれい』で毎週欠かさず悶えキュン死ぬ日々)。

f:id:ornith:20180305204941j:plain
f:id:ornith:20180305183816j:plain
左の写真の、ちょうど建物と建物の間を入っていったところ

そんな川越をふらふらと、ついでに鼻水をずるずるとすすりながら歩いていると、今日もまた見慣れないお店を発見した。メインストリート──蔵造りの町並みから横へ逸れた細い脇道に、見るからに新しい暖簾が出ていたのです。

暖簾に書かれているのは、『とんかつ さく膳』の文字。とん! かつ!

時計を見れば、いつの間にかもうおやつタイムに入ろうかという時間。道理でお腹がぺこたんなわけだ……と思いつつ、そのまま入店することに。大通りの飲食店はどこも人がいっぱいだし、入るならばこの場所、このタイミングしかあるめえ。おじゃましまーす。

 

スポンサーリンク
 

 

川越のブランド豚を使ったロースかつ

というわけで、本日のランチは『とんかつ さく膳』さんにて。

ちょろっと検索してみたところ、オープンしたのは2017年8月らしい。昨年夏から何度か川越には訪れていたけれど、そういえばこのあたりはしばらく歩いていなかった。いつも大通りを歩いて氷川神社を目指しつつ、どちらかと言えば菓子屋横丁のほうに逸れていたので。

f:id:ornith:20180305183815j:plain

メニューはいたってシンプル。川越の大野農場で飼育されたブランド豚「小江戸黒豚」と「小江戸三元豚(白豚)」を中心に据えたセットメニューで、 ロースかつ or ひれかつ を選べる。

メニュー(税込)
  • 小江戸三元豚ロースかつセット:1,350円
  • 小江戸三元豚ひれかつセット:1,500円
  • 小江戸黒豚ロースかつセット:1,850円
  • 小江戸黒豚ひれかつセット:1,950円

これだけシンプルなので、普段は優柔不断な自分も迷うことなく、三元豚のロースかつセットを注目。これだけ良いお値段するとんかつって、そういやほとんど食ったことないや……。

そろそろ夕方という時間帯であり、しかも脇道の目立たないところにある新規店ながら、お客さんの入り具合はぼちぼち。自分が注文したあとにも何組か入店があり、退店するお客さんと入れ替わって満席になるかならないかという感じ。この混みようだと、お昼どきは混雑していたのかな。

f:id:ornith:20180305183811j:plain

待つことしばし。やがて運ばれてきたこちらが、小江戸三元豚ロースかつセット1,350円です。メニューの写真では小さく見えたけれど、思いのほかボリュームがありそうだ……!

セット内容は一般的な「ロースかつ定食」のものであり、こんもりと盛られた千切りキャベツのほかに(写真では隠れていますが)お新香も。小ぶりのお茶碗に入ったホカホカの白米はおかわり自由。そして、汁物は味噌汁──ではなく、豚汁でした。やっほぅ! 豚まみれだ!

f:id:ornith:20180305204940j:plain

さて、メインのロースかつ先輩はどないなもんか……と、まずは何もつけずに一口。瞬間、サクサクとした衣の食感が広がる──かと思ったら……なんぞこれ! たしかにサクサクなんだけど、想像していたのとちょっと違う。何と言うか、 “ふんわり” という表現がしっくりくるぞ……!?

さらに、衣の中に収まった三元豚もやわらかく “ふんわり” な感触。筋張った感じはまったくなく、もぐもぐすればするほど、口の中に旨味が広がっていく。

そしてなにより、脂身がヤバい。舌の上でじゅわっととろけるようにしてかき消えたと思ったら、咀嚼せずとも旨味のダイレクトアタックが襲いくる。しつこさは感じさせず、何もつけずとも伝わる肉のうまさ。自然とご飯も進み、気がつくと、ソースも塩も使わずに半分を食べてしまっていた。

f:id:ornith:20180305183814j:plain

しばらくのあいだ、ふんわり&サクサクジュワ~&もぐもぐを夢中になって繰り返していると、あっという間に手元の白米が消えていく。ちょうどなくなるかどうかのタイミングで店員さんがおかわりを勧めてくださったので、お言葉に甘えることに。

そういえば、店員さんの佇まいも良い意味でどこか “ふんわり” としていて、丁寧かつ行き届いた接客という印象でした。そんな雰囲気と、純粋においしかった料理にあてられたのか、お会計時には自然と「おいしかったです! また来ます!」の一言がポロリ。……うん! また来る!

ランチとしてはちょいとお高い印象も受けたものの、実際に食べてみれば納得のお値段。最後までおいしく、お腹いっぱいいただくことができました。三元豚であのうまさなら、黒豚はいかほどなのか……? という次回への期待を膨らませつつ。ごちそうさまでした!

 

店舗情報

  • 営業時間:11:30~18:00
  • 定休日:水曜日
  • アクセス:西武新宿線『本川越』駅 徒歩13分
  • 住所:埼玉県川越市元町1-15-11

「川越」のおすすめランチはこちら