【月初雑話】ダルさで始まる今年の師走


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 最近、なんだかダルい。

 

 別に、仕事や生活に不満があるわけじゃない。ちらほらといただいている原稿依頼は楽しく取り組めているし、それ以外のお仕事もぼちぼちこなせている……と思う。

 相変わらず収入は少ないけれど、なんとか人並みには暮らすことはできている。趣味に割く時間もあるし、映画を観たりゲームをしたりするのは楽しい。何も問題はない。

 

 でも、なんだかダルい。

 

 理由はいくつか考えられる。近頃は人と会って話す機会が減ったとか、しばらく遠出してリフレッシュすることができていないとか。でもまあ、そもそもが内向型人間なので、無理に人と会うとかえって消耗してしまうことも多いのだけれど……。

 

 それでも、いつも同じ場所で、1人で引きこもって作業ばかりしていると、妙な倦怠感を覚えるようになる。身体的には健康だし、精神的に病んでいるわけでもないはずなのに。

 いたって健康体であるにもかかわらず(多分)、どことなく体が重く、気だるい。霧のような真綿のような、何かモヤモヤした物体にまとわりつかれているような心地がする。

 それは、何と言うか……全身にかかる「重力」の負荷が強まっているようなイメージだろうか。

 ベッドから体を起こすとき、椅子から立ち上がるとき、外に出て歩き出すときに、ズシン――と、体に重さが加わるような感触があるような、ないような。そういえば、ため息も増えた気がする。

 振り返ってみると、学生時代にも会社員時代にも、同様の感覚を覚えたことはあった。どうしようもない悩み事があるとか、課題や仕事が行き詰まっているとか。そんなとき、決まって全身に感じるようになるのが、「重力」が強まったような倦怠感だったように思う。

 

 じゃあ、そういった気だるさを感じたとき、自分はいつもどうしていただろう――と考えてみると、答えはすぐに出てきた。……そうだそうだ、そんなときはいつも、遠出していたのだった。

 ノリと勢いで夜行バスに乗って、たどり着いた京都の街を目的もなくぶらぶらするとか。広島・尾道から愛媛・今治まで、しまなみ海道をレンタサイクルで走ってみるとか。お金、もしくは時間があったときは、いつもそうして気保養をしていたような覚えがある。

 旅行――と言うには弾丸で無計画で短期間すぎるけれど、ふらっと見知らぬ街へ足を運んでみると、不思議といつも元気になれた。

 夜行バスに乗る直前まで感じていた重力からは解放され、体は軽く、心もふわふわと浮かび上がるような心地になれた。旅先でうっかりバスに乗りそびれ、駅まで10km以上も歩く……なんてことになっても、元気いっぱい陽気でいられた。歩き続けて疲れても、心はなおもふわふわタイム。

 それくらい、自分にとっての「非日常」である旅先で歩きまわることは、なんとも刺激的で楽しいのだ。もちろん、それも完全な「非日常」ではなく、自分のよく知るチェーン店や街の雰囲気があり、そこに住む人にとっては「日常」でしかないというバランス感。これが程よく、心地よかった。

 遠出して浮かれて、地に足が付いていないように見えながら、それでいて、地面からは離れきっていないような感覚。ふわーっと空高く飛んで絶景を楽しむよりは、凧糸か何かで地上とつながれたまま、見える範囲の景色を楽しむような具合。そのくらいがきっと、自分にはちょうどいい。

 

 そんな感じで旅行を楽しめればいいのだけれど、そうもいかない今日この頃。最近は時間的にも金銭的にも遠出をするのが難しいため、身近なコンテンツを気ままに楽しむことで気分転換している感じ。それはそれで、充分に楽しい趣味ではあるのだけれど。

 ただ、「インプットした分をアウトプットできていない」という現状もあり、もしかするとそれが、この倦怠感につながっている部分もあるのかもしれない。書きたいことはいっぱいあるのに、それを吐き出しきれていない。取り上げたい話題もたくさんあるのに、調べる時間がない。

 ひとたび取りかかってしまえば、楽しくノリノリで書けてしまうのだけれど……そのためのまとまった時間を工面できていないのが、目下の問題と言えそう。仕事とプライベートの境界が曖昧なため、どうしてもぐだーっとパソコンに向かってしまいがちなのよね……。

 それにやっぱり、ブログで書くならば、中途半端な内容にはしたくない。自分が好きな作品や商品を取り上げるときは、読みごたえのある記事にしたい。どうでもいい自分の話――それこそ、いま書いている “これ” のような内容なら、気楽かつ適当でいいと思うけれど。

 この文章だって、書き始めてみればあっという間だった。

 特にテーマを決めていたわけでもなく、「月初だし、なんとなく日記っぽい内容でぐだぐだと垂れ流してみるべー」というノリでポメラたんを取り出し、思いつくままにキーボードを叩いている格好。それでも2,000字くらいにはなりそうだし、書いている最中はむっちゃ楽しいので。

 

 ……うぬ? ということは、アレか? 休憩時間でもいつでもいいから、ふと思い立ったときにポメラたんを取り出し、こうして好き勝手に書き連ねてみればいいのでは?

 思いつきでも何でも、Twitter以上ブログ未満くらいの分量・テーマの文章を、自由に書くような感じ。書いたものは「下書き」として保存しておいて、あとで手を加えてブログに投稿するか、お蔵入りさせるか選べばいい。いや、せっかくだし、noteあたりで限定公開するのもあり……?

 

 ――とまあ、冒頭の「ダルい」から話があっちゃこっちゃへ飛んだけれど、なんとなく現状の改善に結びつきそうなネタも出てきたので、あとでやってみようかな。今年も残り少しだし、試験的に1ヶ月ほどやってみて、続きそうだったら来月以降も続ける感じでいこうそうしよう。

 そんなわけで、すぐに忘れてしまわなければ、限定公開の「メモ帳」っぽいものを、あとでnoteかどこかにつくってみようと思います。

 いま書いているこの記事っぽいノリの文章とか、あるいは “文章” 以前のブログの “ネタ” とか、おそらくは割とどうでもいい乱文の寄せ集めになるんじゃないかと。もし興味がある奇特な方がいらっしゃいましたら、僕のTwitterをチェックしておいていただけるとありがたいっす、はい。

 

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