2017年5月の話題〜経産省の文書、学問と倫理観、おじさんウケするサービス


はろはろー。もう明日からは「5月病」が通じないだけでなく、祝日のない1ヶ月が待ち受けている、このクソ暑い月末をいかがお過ごしでしょうか。動物園が大好きなフレンズこと、僕です。そろそろ夏のイベントに向けて、節約するか稼ぎを増やすかしなきゃ……。

まとめ記事の冒頭であーだこーだと書いてもアレなので、諸々の話題は明日に丸投げするとして。毎月末恒例、「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナーです。末尾に2014〜2016年の「5月」のまとめ記事へのリンクも貼っているので、よかったら一緒にどうぞ。

 

社会・時事

“みんなが合意できているか分からないことについて問いかけたかった”

“役人の変なクセで、実行可能な具体策を、批判が出ない感じで最後、しゅしゅっとまとめようとしていたことに対して、強烈に喝を入れられた”

知識も教養も得られない「学問」に意味はあるのか

こういう動きを見ると「新卒一括採用、もうやめたほうがいいんじゃね?」とすら思えてくる。/“言ってみれば、いまの大学生は、入学当初からつねに労働者であることを意識させられ続ける“就職予備軍”だ”

“「仕事が失われる」と「失業者が増える」は、必ずしもイコールではない”

“困るのは、蓄積のあるモデルを一切無視して、目の前で受け止められている危機感、たとえば人工知能の発達によって失業者が増えるに違いない、だから対策が必要だといった短絡的な「解決」を目指してしまうこと”

タイトルと冒頭から受けた予想に反する、ちょっと怖い話

“問題なのは、ブラック企業で頑張って働いている人が、自分の会社をブラックと認識していないかもしれない、ということだ”

生活

両手でジョッキを抱えた写真がかわいい

本当においしそうに飲み食いしてて、読んでいて幸せな気持ちになれる記事だ……! 席料など、海外との酒文化に関する指摘もおもしろい。

「行きつけのお店」って憧れるよね!

「近くは通るけれどよく知らないお店」がいっぱい。こういう紹介記事、参考にしやすくてありがたいなー。

「こざくら餅」は鉄板

「子供の頃の“お約束”を大人がガチでやってみる」系は安定して楽しい。最初のライターさんの選択が自分の好みと近すぎて、やたら共感してしまった。

“通勤さえもめっちゃホリデー”の語感が好き

半年前くらいからゆるふわっと乗り始めた初心者だけど、街中も郊外も走るの楽しい。都心は安全な自転車置き場さえ充実していれば……。

考え方

自分の常識は、他人の非常識

当人に悪気はないのかもしれないけれど、「自分が当然」であるように長々と書いているようにも読めるから、そりゃあ周りは反論したくもなるんじゃないかしら……。あと、例えが多すぎてよくわからなくなってる。

インターネット

これも一種の「コミュニケーション能力」?

「ネットに向かって喋っている」と「自分の認識を校正した文章を書きこんでいる」の比較がおもしろく感じた。お互いに「書き方」も「読み方」も違ったら、そりゃあ意図もうまく伝わらないよなあと。

一箇所に依存しないことがプラスに働いている説……?

今も昔もTwitterがゆるいことは変わらない一方で、どうしても関係性に縛られてしまうLINEがダルく感じられるのは仕方なさそう。

“幼稚園の先生みたいだもん”で笑った

みんなそんなに日頃から“オジサン”と接しているわけでもないと思うんだけど、なんとなくオジサン文体が広く共有されている不思議……。

2人のプロから学ぶ、知識と教養を身につけるための70のインプット術

 池上彰さんと佐藤優さんによる対論本。サブタイトルにもあるとおり、新聞・雑誌・ネット・書籍・教科書から「知識と教養」を身につけるための、インプット術を論じた1冊。

 幅広い分野での「知」のプロフェッショナルである2人の手法を紐解いた本ということで、とにかく濃密かつ実践的。ビジネスマン向けに書かれているようにも読めるものの、新聞や本の読み方は大学生にとっても参考になると思う。誰もが「情報」とは無縁ではいられない現在、情報収集と知的生産のエキスパートである2人の対論は、今後の学習の指針となるはずだ。 【感想記事

アイデアの“辞書”でありながら、1冊の“読み物”としても楽しめる人文書

 一口に言えば、タイトル通り古今東西の「アイデア」をまとめ上げた1冊の辞書。しかしその本質は、「ヒトの知的活動とそれに関わる“発想”の過程・手法を紐解いた概説書」と言えそう。

 単に個々の発想法を羅列しているだけではなく、その背後にある連関・歴史までをも概説した「発想法の歴史書」。幅広い学問分野にわたるアイデアが取り上げられているにも関わらず、専門知識を必要としないわかりやすい解説も魅力的。それまで関心のなかった学問に興味を覚えてくるほどであり、「知的好奇心をくすぐる啓発本」としても読める、おすすめの1冊です。【感想記事

エンタメ

摩訶不思議でかわいい幻獣たちと、医療マンガとしての少女の成長物語

 ファンタジー風の表紙を見て「魔法使いと弟子」的なコンビかと思ったら、「獣医師とその見習い(魔術師の血筋)」という組み合わせ。一口に言えば、「『魔術』が『科学』に取って代わられつつある時代で奮闘する、小さな魔術師と無愛想な獣医師、2人と幻獣とのふれあいファンタジー」。

 絵本のようにかわいらしいキャラクターと幻獣にほっこりしつつも、設定の妙と世界観に自然と惹き込まれる。正統派ファンタジーであり、医療マンガであり、魔術師としても獣医師としても未熟な少女の成長物語。どこか民族学的な雰囲気も感じられ、好みの作品です。【感想記事

“エンタテイメント施設は、隙あらばエンタテイメントするべき”

 ギリギリまでキャンセルできるのは本当にありがたいし安いしで、本当にこの2年ほどはシネマシティのせい(おかげ)で映画を観るようになった。

ごまだれー

序盤の「背景の老人役が暇そう……」と気になりながら読んでいたのが吹き飛ぶほどにおもしろかった。再現度は言うに及ばず、見るからにうまそう。

daiさんの楽曲には今でも心底から惚れこんでいます

自分が触れたのは遅かったけれど(皆殺し編当時)、ひぐらしの影響でコミケに一般参加したり二次創作をあさったりと、並々ならぬ影響を受けている作品。解決編からの盛り上がりはすごかったんだろうなあ……。

なんということでしょう

“サイドミラーを彼に軽く当てて”のあたりで「……んん!?」と思いながらも流して読んでたら、想定外の展開におったまげ。

 

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