「コンビニ弁当はセブン-イレブンがおいしい」という話をたびたび耳にする*1。当然、好みにもよるとは思いますが、僕自身はまったくもって同感でござる。セブンはいいぞ。
そんなセブン-イレブンですが、「いやいや、お弁当だけじゃないんですよ!」と、他の食品類が取り上げられることも少なくない。約1年前には『マツコの知らない世界』*2で紹介されて注目を集めた一方で、昨年末から2016年初頭にかけてはネット上でも話題になっておりました。
それがこちら、サークル「かるこーるぞく」さんの同人誌、その名もずばり『セブン-イレブンで呑む』です。2015年末、冬のコミックマーケットで頒布されるやいなや、「こいつは最高だ!」とTwitterを中心に感想が広く共有され、話題となりました*3。──こんなん買うしかないでしょう!
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今夜から使える肴カタログ『セブン-イレブンで呑む』
フルカラー52ページの『セブン-イレブンで呑む』は、セブン-イレブンで購入できる酒の肴とアルコール飲料を紹介した同人誌。その商品数、なんと40種類以上にも及び、それぞれの価格・カロリー・内容量・調理方法・原材料までしっかりとまとめ上げた、まるでカタログのような1冊です。
それだけでなく、「ご飯が欲しい度」「肴度」「量」「価格」「手軽さ」といった独自のレーダーチャートも含めた “レビュー” となっており、ネット上で見られた「実用的すぎる」という評判にも納得できる内容。──今すぐ使える、肴カタログやで!
味や量といった基本的なポイントにとどまらず、「合いそうなお酒」「こんな人におすすめ」といった切り口の感想も記されており、逆に「○○が苦手な人は注意」といった指摘まであるのはありがたい。包装されている商品だけでなく、からあげ棒などのホットスナックもあるよ。
セブンプレミアム「炙り辛子明太子」の登場は、宅飲みが好きな酒飲みにとってちょっとした事件だった。
このような一文から始まる本書は、宅飲み好きな人が手元に置いておいて損はない、ボリュームたっぷりの食レビュー本となっております。
すべては、はじめに “炙り辛子明太子” ありき。数あるセブンプレミアム商品の中から今日の酒の肴を選び出し、宅飲みにちょっとした “事件” を起こすための導線となるであろう1冊。読んだらすぐにセブン-イレブンへ駆け込みたくなる、魅力的な同人誌です。
実際に呑もうとしたら、 “セブン飯” になってしまった
──というわけで、僕も実際に買ってきた。セブン-イレブンで。
買った商品
- セブンゴールド まろやかエール(¥228)
- セブンプレミアム クリアクーラー シークヮーサー(¥108)
- セブンプレミアム 炙り辛子明太子(¥300)
- セブンプレミアム 切れてる厚焼き玉子(¥100)
- セブンプレミアム 北海道男爵いものポテトサラダ(¥121)
- 焼き鳥(¥250)
- ハーゲンダッツ ジャポネ<黒蜜きなこアズキ>(¥360)
こうして並べてみると、「ただの晩メシじゃねーか!」とツッコまれても致し方ないラインナップでござる。あまりたくさん食べる人じゃないし、普段は家で晩酌しないマンだから……。
とは言え、本の冒頭で “事件” として触れられていた「炙り辛子明太子」はやはり外せない。セブン-イレブン店内でなかなか見つけることができず、「別のセブンまで行くか……」と諦めかけつつ視線を下へ移したところ、一番下の棚の影に隠れていたのを発見。……勝ったぞ!
『セブン-イレブンで呑む』文中のレビューによれば、 “ついつい日本酒やご飯が欲しくなる一品” という評価。まったくもってそのとおり。白飯にのせて食べると──ヤバい。
スタンダードな辛子明太子はもともと「ご飯の友」としての呼び名も高いですが、こちらは、軽く炙られた表面から感じられる香ばしさがさらに食欲をそそる。1日で食べきるのがもったいなすぎて、賞味期限ギリギリまで残して毎食の楽しみにしました。……やっぱりメシじゃねーか!
続きましては、「切れてる厚焼き玉子」。
本の中では、 “一品プラスするのにちょうど良い” との評がありましたが、だし巻き玉子好きの自分としては、むしろメインに持ってきても良い一品でござる。100円という安さでほどほどの分量。これは毎回、欠かさず買いたくなるレベル。
お次は、「北海道男爵いものポテトサラダ」 。
本書では、巻末の特集 “ポテサラ比較” で触れられていましたが、バランスの取れた味わいは王道かつ安定。開封するときにはニューっとペースト状で出てくるものの、お皿に盛ってみると紛うことなきポテサラ。やさしい味に、ほっと一息。
お肉担当として選択したのは、三角テトラパックの「焼き鳥」。本書中では、同じデザインの「厚切り焼きベーコン」が紹介されておりました。
1分弱、開封せずにレンジでチン。包みを引っ張るだけで簡単に開き、焼き鳥の香りが立ち昇る。お皿に移さなずそのまま食べることもできるので、屋外飲みのツマミとしても優秀に見えますね。ほどほどに塩味のきいた焼き鳥は、よく知った味わい。ご飯に盛って、焼き鳥丼にしてもイケる。
肝心のお酒に関しては、108円という安さに惹かれて「セブンプレミアム クリアクーラー シークヮーサー」をまずは選択。
“グビグビ飲みたいときにおすすめ” と本文で書かれていたとおり、シャッキリ爽やかな味は季節を選ばず飲めそうだ。他にレモンとグレープフルーツもありますが、ここは「季節限定」に釣られてシークヮーサーをお買い上げ。
もうひとつは、キリンビールとの共同開発商品「まろやかエール」。
実は「エール」の名前がついたビールを飲んだ記憶はあまりないのだけれど、口当たりがよく、想像以上に飲みやすくてびっくり。そこまでビール好きではない自分がリピート必至になるくらいなので、 “ビールが苦手な人にもお勧め” の評価は間違いないと思えました。気持ちよく酔えた。
あと、おまけの「ハーゲンダッツ ジャポネ<黒蜜きなこアズキ>」。こちらは今回の趣旨とは関係なく、単純に自分がホイホイされて買ったのだけれど……一応、セブン-イレブン限定らしいので……。
黒蜜&きなこ、ミルクアイス、あずき粒という3つの層に分かれたアイスは見るからに甘そうで、口に入れると案の定。ハーゲンダッツにしては甘さマシマシで、でもそれゆえに、お酒のあとには至高の一品たりえるスイーツでござった。これはアレだ、人をダメにするアイスだ。あかん。
以上、セブン呑み──もとい「セブン飯」をやってみた感想でした。 “酒のツマミ” っぽさはあまりなかったものの、これだけは間違いなく言える。「セブン-イレブンの食べ物は、やっぱり安定しておいしい!」と。塩分過多を気にしたら負けだと思っている。
自分の選択がちょっとアレだっただけで、本書『セブン-イレブンで呑む』は宅飲みマンの参考になること間違いないはず。もちろん、普段はあまりお酒を飲まないような人にも勧められる内容になっておりますので、興味のある方はぜひ。あと、おすすめの商品があったら教えてください。
続刊、『ファミリーマートで呑む』に続く!
そうだ、ファミマ飯で飲もう『ファミリーマートで呑む』を読んだ
関連ページ
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