中学卒業と同時に、親に「ケータイ」を買ってもらって、はや10年。
ずっと通信キャリアはauから変えることなく、2、3年ごとに機種変更を繰り返してきましたが、このたびついに脱キャリア、MVNOに移行してまいりました。
正直、au先輩にはほとんど何の不満もなかったものの、一方では「2年縛り」を気にするのがダルくなってきたという面もあり……。加えて近年、そろそろもって普及してきた「格安SIM」を試してみたいという興味から、キャリア解約&MVNO契約に至った格好です。
その雑感をば、ざっくりと。
月末のauショップにて、MNP予約番号を取得
格安SIMに乗り越えるにあたって、「音声通話」の有無は、最初に考えるポイントのひとつ。今やLINEをはじめとする無料通話アプリも数多く、そもそも「電話」自体を使う機会が皆無な自分にとっては、もはや電話番号も不要かと当初は考えておりました。
でもなんやかんやで、何かしらの会員登録にせよ、契約にせよ、多くの場合で「電話番号」は必須要件。何かあったときのための連絡手段のひとつという意味でも、まだまだ手放せない……そう考えなおし、今回は「MNP」での転出・転入を前提に考えることにしました。
各社の「MNP転出」の方法は、それぞれのサポートページに書かれているとおり。基本的には、ネットで取得するのが最も簡単らしい……のですが、auのスマートフォンユーザーについては、EZwebからの予約番号取得ができない模様。なんでや!
そこで、自分は今回が初めてのMNPということもあり、万全を期すべくauショップへ向かうことに。しかし案の定、月末のお店は大混雑。受付のお姉さん曰く、「1時間待ちになりますので、番号の発行のみでしたら、お客様サポートに電話されたほうが早いのでは……」との説明でした。
「157」にかければあっという間ですって。ネットでググッてみると、場合によっては、ポイント付与による “引き止め” があるとか、ないとか……。「更新月だけど、乗り換えを悩んでいる」という方は、ひとつ検討する要素になるかも。
そのまま電話しても良かったのですが、せっかくなので、近場の別のauショップも覗いてみることに。すると、約20分待ちというお店があったので、そちらで対応してもらうことにしました。
店舗でMNP予約番号を発行するために必要なのは、「電話番号」「暗証番号」「本人確認書類」の3点セット。場合によっては他にも持参しなければならないかもしれませんが、基本的には免許証があれば問題ないはずです。最近は、書類のサインもタブレット上でやるのね……ちょっとビビった。
(auから他社へ転出する際のMNP予約番号発行手順(電話のみで完結編) | Time to live forever)
- 電話番号以外の情報(メールアドレスなど)は引き継がれない
- 保有ポイントは消滅
- MNP転出手数料がかかる(2,160円)
- 2年契約をしており、契約期間が2年未満の場合は契約解除料がかかる(10,260円)
- 機器代金の分割支払金残額がある場合、解約後も引き続き支払う必要がある(一括精算も可能)
- 毎月割は前月利用分までで終了
- 解約月の基本使用料は日割り計算となる
- 予約番号の有効期限は15日間
MNP転出の際の注意事項として説明されたのは、ほぼこちらのサイトでまとめられている内容のとおりでした(電話による発行手順もわかりやすく書かれております)。転出手数料の2,160円は、当月分の利用料金とあわせて、翌月に支払われる形になっているとのことです*1。
今回、自分の場合はちょうど更新月だったということもあり、「誰でも割」の契約解除料は0円。翌月4月のMNP転出となった場合、上記説明のとおり10,260円の解除料が発生する……という説明だったのですが、店員さんが持ってきた同意書を見ると、「3,240円(税込)」の文字が。
話によると、「長期の契約をいただいておりましたので、もし更新月を過ぎた場合でも、こちらの解除料で問題ありません」とのこと。うっかり更新月を過ぎてしまった場合でも、もしかすると安い解除料で乗り換えられるかもしれないので、一度確認してみるといいかもしれません。
転入先は「BIC SIM(IIJmio)」にしました
auショップを気持ちよく後にしたら、その足でビックカメラへ。
当初はUQ mobileにしようか、mineoにしようか……と悩んでおり、最終的には、何人かの方からいただいた助言で、FREETELに決めようと考えていたのですが──。結局、IIJmioがビックカメラにて提供している、「BIC SIM」を選択しました。
格安SIMには一長一短があり、しかも今はちょうど年度が変わる時期ということも相まって、キャンペーンによる差別化もされている様子。「安さ」を見るなら、「最大1年間毎月1GB無料」を謳うFREETELが目立っていたようにも感じましたが、自分は「+1GB」のほうを選んだ格好です。
契約したのは、通常データ通信5GB+音声通話付きの「ライトスタートプラン」。12ヶ月間毎月+1GBのキャンペーンが適応されるため、とりあえず1年は「6GB+音声通話/2,220円」の形になります。
それと個人的には、公衆無線LANサービス(Wi2 300)が無料使用できる点が、ひとつの決め手になったと言えるかもしれない。普段から外でパソコンを開くことが多く、テザリングも頻繁に使うとなると、使えるデータ量に制限があるのはちょっと不安なんですよね。
もちろん、格安SIMとは別に公衆無線LANも契約すれば、それで事足りる話ではあるのですが……。「通信」は通信で一緒にできるなら、一括でまとめて支払いたいと言いますか……。この辺は自分のこだわりでしかないけれど、それが一要素となっていたのは確かです。
また、BIC SIMは実店舗での相談もできるという点で、自分のような初心者にはおすすめだと言えます。実際、月末ゆえに混雑してはいたものの、待ち時間は30分もかかりませんでしたし、面と向かって契約内容を確認してもらえることによる、安心感がありました。
とはいえ、具体的な「契約」はと言えば、結局のところは店員さんの説明する手順に従って、手元のタブレットからIIJmioのサイトで項目を埋めていくだけ。どのプランを選ぶのかがあらかじめ決まっているのであれば、ネットで完結させたほうが楽かもしれません。
店頭契約のメリットは、「プランの相談ができる」「当日中にSIMカードを発行してもらえる」といった点。安く済ませるなら、Amazonなどで売られているパッケージ版を購入したほうが契約手数料を抑えられるようですね(店舗契約手数料3,240円、Amazonパッケージ版の販売価格=手数料代わり)。
設定は至極簡単、すぐに使えて万々歳
というわけで、ビックカメラで手続きを終え、SIMカードを受け取り、意気揚々と帰ってきました。──この手の通信云々って、意外と初期設定が面倒だったりするんだよなあ……と思いつつ、セットアップに取り掛かったわけですが。
① スマホのカバーを開いて、SIMカードをぶっ刺す
② スマホを起動し、「モバイルネットワーク」を探す
③ 「アクセスポイント名」を選択し、「IIJmio」にチェックを入れる
④ ネットにつながっているのを確認したら、設定完了
――という、予想外に簡単で拍子抜けでした。「格安SIMは情報強者向け!」的な言説が流れていたのを見て、てっきりMVNO選びの後にも何かが待ち受けているのかと思ったら、そんなことはなかった。……アレかな、SIMロック云々が当たり前だった時代の印象のせいかしら。
何はともあれ、これでついに自分も、脱キャリア&格安SIMデビューでござる。au先輩には、長々とお世話になりました。IIJmioの「音声通話」に関しては1年縛りがあるということですが、解約料もさほどではないようですし、気楽に使っていけるかなーと。月の通信費が減るのは嬉しい。
もしかしたら今後、キャリアに戻ることもあるかもしれないし、他方では、あれこれとMVNOを試してみるのも悪くないと考えておりまする。格安SIMの情報サイトもたくさんあることですし──気になっている方は、そろそろ検討してみてはいかがかしら?
参考サイト
- 「ゼロから分かる格安SIM」最新記事一覧 - ITmedia Keywords
- 格安SIMカードの比較で、快適スマホ生活 | SIMチェンジ
- MVNOの格安SIMとスマホの比較情報サイト
- モバイルガジェット東京03 格安SIM比較紹介所 | 気になったモバイル関係のガジェットや格安スマホ、格安SIMを初心者でも解るように紹介