──「○○くん」って、いいよね。
「○○さん」よりも親しげな、「○○くん」の響きが好き
「○○くん」と呼ばれるのが好きです。名字でも悪くはないけれど、親しげに下の名前を呼ばれるとね、もうドキドキしちゃうよね。「けーくん!」とか。女の子に言われたらTOKIMEKIどこまでもエスカレートしちゃうけど、男友達からもそう呼ばれるのが好きだった。
たぶん、「くん」っていう響きが好きなんだと思う。もちろん、丁寧さを感じる「○○さん」も決して嫌いではないし、ちょっと掠れた色を含んだ「さ」の発音はむしろ魅力的。ちょっと遠慮がちに、優しげにかけられる「○○さん」は、そよそよと、そよ風のよう。
でも、やっぱりそれ以上に「くん」が好きなのです。男だけあって「○○くん」と呼ばれる機会は多かったし、昔から聞き慣れている「く」──というか「K」の発音は柔らかく、もっとも身近な音としてしっくり耳に収まるものなのです。本名にも「K」の音が多いし。
ところが、最近はそんな「くん」ともご無沙汰。学校を出てしまえば、「○○くん」と呼ばれる機会も、呼ぶ機会もなくなり、基本的には「○○さん」で統一されてしまう。それだけ、安定・確実な呼び方ではあるのですが。
たまーに「この人は『○○くん』と呼んだほうがしっくりくる……」なんて感じることもあるけれど、礼を失するのではないかと考えると、やっぱり「○○さん」が安定。別にその人を下に見ているとかいう話じゃなくて、「くん」が似合いそうなキャラがあるんじゃないかと……え? ない?
こちらが呼ぶ機会がなくなれば、当然、自分が呼ばれることもなくなった。もはや、「○○くん」なんて呼んでくれるのは、ゲームやアニメの中だけっすよ……。つらたん……。
他人の呼び方と、二人称としての「兄」と「姉」
そんなことを考えていて、もいっこ思い出したのが、「二人称」の話。
多くの場合、誰かを呼ぶときには「さん」付けが基本。他方では、特定の職業や肩書を持っている人に対しては、その名称が使われることもござる(「社長」「先生」「総理」など)。親しい相手ならば、呼び捨てやニックネームも当然でしょう。
あとは、「あなた」とか「キミ」、「おまえ」なんてものも。これらも相手との距離感によりけりだと思うけれど、個人的にはどれも嫌いじゃない。面と向かってはともかく、ネット上でならちょいと変化球を投げてもいい。おぬしー! 御社ー! ……うぬらはいかがか?
その中でもひとつ、自分がちょっと気になっているのが、「お兄さん」「お姉さん」という言い回し。血のつながりがない高齢の男女を「おじいちゃん」「おばあちゃん」もしくは「お父さん」「お母さん」と呼んだりするのと、同じような二人称かと。
これって例えば、「コンビニ店員のお兄さんがイケメンだった」とか、某渋井丸拓男氏のように「おねーさーん!今から俺らと遊ばない?」と、その段階では面識のない相手に対して使うものだと思う。名前を知らないので、暫定的に使う「そこのお方」的な。
でも一方では、お互いに名前も知っていて、それどころか付き合いの長い相手に対しても、「おにーさん」「おねーさん」と呼びかける人も中にはいる。主に一対一のときなどに、呼びかける形で。
──というか、僕がそうなのですが。大学の友人と飲むときとか、ネット友達と久しぶりに会って話すときとか。もちろん、常に「お兄さん」「お姉さん」呼びというわけではなく、合間合間に挟むような感じです。茶化しているわけではない……はず。
自分の記憶では、高校生くらいのときから、たびたび使っていたんじゃないかと。だけど、周囲を見渡してみると、この「身近な相手に対するお兄さん・お姉さん呼び」をしている人って、意外と見当たらないんですよね。
実際、自分も身近な相手に「お兄さん」と呼ばれた覚えはござらぬ。いや、強いて言えば実妹から……があるけれど、最近は「アーニー」って呼ばれてるからこれもまた違う。「兄」よりはむしろ「弟」と呼ばれたい。「弟くん」って響き、いいよね……。
そんなわけで、ちょっと質問してみたいのが、この「『身近な相手に対するお兄さん・お姉さん呼び』って、自分だけ?」ということ。これって、トリビアになりますか?
高校生のときに使ってたSNSでの関係性が続いてて、この歳になってもオフ会のたびに新宿駅前で「おーい!パンツー!」って声かけられるけど、慣れた。 / “ハンドルネーム失敗したなって話 - 今日はヒトデ祭りだぞ!” https://t.co/4fJxbaXa7k
— けいろー (@Y_Yoshimune) 2015, 12月 1