旅行と言えば、見知らぬ土地を散策する楽しみがあります。普段とは異なる、知らない場所を見て、触れて、歩きまわる新鮮さ。それすなわち「非日常感」!たまらんぜひゃっはー!
その中でも、特に「ハレ」の気分を味わえる場所が、離島! 実家が「島」の出身の人でないかぎりは、陸を離れて、海を渡り、知らない島に行くというだけでもう気分が高まるでしょう! そうでしょう!
以下にまとめたのは、愛知県西尾市「佐久島」へぶらっと遊びに行ったときの記録です。昨年の夏、京都旅行へ行った際、たまたまその情報が目に入り、おもろそう!と行ってきた次第。一人旅でしたが、ひっじょーに楽しかったです。うふふふふ。
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佐久島ってどんなところ?
ここ。名古屋駅から電車とバスを乗り継いで、さらに渡船で30分ほど、合計2、3時間ほどで到着します。もちっと拡大すると、こんな島。
佐久島は、愛知県西尾市に属する、人口260人ほどの離島。どことなく、島の形が愛知県全体の形と似ているような、そうでないような。
「祭りとアートに出会う島」とキャッチコピーがうたれ、島のあちらこちらに現代アート作品が点在しており、それがひとつの大きな魅力となっているそうな。僕も、その広告を見て興味を持ち、訪れることになりました。
船と自転車と海とアート
そんなわけで、いざいざ佐久島へ!
当日は、イノダコーヒのモーニングを優雅に食し、京都タワー地下浴場でさっぱりした後で名古屋へ向かったので、佐久島へ向かう船のりばに着いたときには、既に13:00過ぎ。宿泊する予定もなかったので、割と時間を気にしての訪問となりました。もったいない。
「はまかぜ」と「さちかぜ」の交互運行らしい。艦こr……ゲフンゲフン。
3連休の中日ということもあり、船は結構な混雑っぷり。家族連れやカップル、大学のサークルっぽい集まりに、謎のおっさん集団など。ぼ、ぼっちだけど寂しくないもん!
30分ほど、ぼけーっと海を眺めつつ周囲の観光客の会話を聞きながら過ごしていたら、あっという間に到着。のどかな雰囲気を感じる。
案内図。ざっくりしてるけど、回ってみると結構広かった。
島の港は2箇所あり、僕が降りたのは佐久島東港。地図右下の赤い部分ですね。事前に調べた内容によれば、レンタサイクルでぐるっと島を一周できるらしいので、まずはチャリンコを探しにふらふら。
THE☆ママチャリ。そこまでボロくはない。
港近くの複数の民宿でも貸出をしていたけれど、昼過ぎということもあり、どこもがらがら。なんとか1台だけ残っていたところを発見して、半日を共にする相棒とご対面。ごくごく普通のママチャリさんです。貸出料は1000円しないくらいだったかな……(うろ覚え)
しばらく、島を西へとぶーらぶら。ちょっと内陸へ入ると住宅地が広がっており、おじちゃんおばちゃんが日陰で井戸端会議をしておりました。
そして行き着いたのが、西の浜辺。この黒い立方体が、佐久島のアート作品で一番人気の「おひるねハウス」でございます。寝れるんか!寝ていいんか!
正面から見ると、こんな感じ。はしごを使えば、上のマス?にも登ることができる。やだ、なにこれ超楽しそう。
覗いてみると、気持ちの良い風が正面から吹き込んでくる。向こう側の景色も四角で区切られて、ちょっと違った趣きで見ることができる。ちなみに、木製。
寝転んでみた。もちろん一番上。
で、入ってみると超気持ちいい。涼しい。これは…間違いなく……寝れる……!!今晩はここに泊まっちゃだめですか!?(※宿泊禁止です)
どうやら、アニメ『名探偵コナン』の劇場版でも舞台になったそうで、ファンもある程度は訪れているとか何とか。コナンの映画なんて、『時計じかけの摩天楼』しか覚えてないっすよ……。
しばしの間、のんべんだらりと休んだら、相棒に跨ってサイクリングコースをキコキコ。海沿いを走る道は、開放感が本当に半端じゃない。会社員ならではの、「あ〜〜、いま、むちゃくちゃ休みを満喫してるわ〜〜」という気分。たまらん。歌いたい。歌うか。この大空に翼を広げなんたらかんたら。
なんかそれっぽい写真を撮りたかったんだろう、たぶん。
またしばらく漕いで進んでいくと、謎のオブジェを発見。なんぞこれ?
なんか座れそうなので座ってみた。腕組むの好きね。
これまた、椅子っぽいのを発見。でもこっちは、座ると痛そう。
こんな感じで、ぽつぽつと島内にはアート作品が点在していおります。先ほどの「おひるねハウス」もそう。どれもこれも、目に入ると「おっ?」となるけれど、割と風景に溶け込んでいておもしろい。
途中で「ハイキングコース」に逸れて登って行くと、展望台っぽいのを発見。
おおう!良い眺めじゃないですか―!
そろそろ一周かなー?というところで、小島に続く道を発見。これは、あれだ!潮の満ち引きで道が現れるやつだ!(※違います)
チャリを降りて渡ってみると、弁天様でした。旅先で見っけた寺社仏閣にはお賽銭を入れる主義なので、ここでも同じく。
秘密基地みたいなアート作品があったり……。
鳥っぽい何かがいたり。
もうひとつの小島に伸びている道には……。
細長い作品。公園の遊具みたいだけど、愛を語らえそう。ってか、語らってるなこれ。
そんなこんなで、17:00前には帰路につきました。短い時間だったけど、青い海と青い空、心地良い潮風を受けながらの島巡りは、とても癒やされるひとときでありました。今度は、友達と来てみたいな。
ちなみに、本州へ戻った僕を待っていたのは、帰りの路線バスがないという非情な現実でした。「タクシーを呼んで大金を払うくらいなら歩いてやる!」がモットーの僕は、最寄り駅までの約9kmを、2時間かけて歩いたという。うぼぁ。
もし佐久島へ行く際は、間違ってもこんなことにならないよう、バスと船の時間はちゃんとチェックしておくことをおすすめします! というか、1泊していったほうが満喫できますね(笑)。