ぐるりみち。

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マジックワードを使い過ぎるとバカになる

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 「マジックワード」なるものがあるらしい。直訳すれば、「魔法の言葉」。なんだかRPGのスキルなんかでありそうだけれど、僕らの日常に溢れかえっている便利な言葉。これを乱用すると、おバカちゃんになる、らしい。

 

マジックワードとは

 ググってみたところ、ニコニコ大百科の記事が具体例も挙げられていて分かりやすかったので、そちらを引用させていただきます。

 

主に使用者の都合に合わせて自由に使いやすい言葉が呼ばれ、

現実では言い訳、ネット上では特に煽り叩きによく用いられている。

そのため必然的に意味・定義の曖昧な単語が当てはまることが多くなっており、

あまりにも乱用されるとその単語自体が嫌われるという事態を招くことにもなりかねない。

 

また、別の側面として「意味ははっきりしないが意図が何となく伝わる言葉」が含まれる事もあり

その場合は比較的ポジティブな意味合いやネタとして用いられている事が多いが、

それも基本的には内輪の信頼関係を前提としたものであり、場所を選ばない使用は好まれない。

 

意味が曖昧であったりネタ要素のある言葉は純粋な意思疎通の際には障害になる場合もあるため

広く意志を伝えたい場合は曖昧な言葉の使用は避けるのが賢明である、

ネタは相手に通じるからこそネタなのである。

 

 で、具体例がこちら。

 

  • 遺憾の意
  • 大人の事情
  • 簡単なお仕事です
  • 個別の事案についてはお答えを差し控えます
  • ゲーム性
  • 中身・重み・温かみ
  • コミュニケーション能力
  • 最近の○○(主に世代やジャンルなど)
  • 自己責任
  • 知り合い・関係者(情報ソース元として)
  • 中二病
  • 厨房(厨認定用途として)
  • ネタ
  • 非実在青少年
  • ゆとり
  • ステマ
  • リア充
  • にわか

 

 「ん?確かによく使う言葉だけど、何か問題あるん?」という人もいるかもしれないので、試しにいくつかの言葉について考えてみましょう。

 

遺憾の意

 我が国の伝家の宝刀こと「遺憾の意」。「残念だよ(´・ω・`)」ということ。

 確かに意味は通じるが、ちょっと待って欲しい。

 

 何が残念なの?遺憾の意を表明すれば解決するの?そんな毎回毎回遺憾遺憾繰り返して、ギター侍なの?

 

 「残念だ」ということを示すだけで、その具体性が全く伝わらない残念さ。何が残念なのか。どうして残念なのか。どうすればいいのか。そこまで説明してやっと、「残念だ」という意志を表明することになると思うんだけれど、どうでしょう。

 

(※政治的な場面の記者会見などでよく耳にするが、そこではもちろん「なぜ遺憾なのか」は説明されている場合が多い。問題なのは、「遺憾の意を表明した」というざっくばらんな報道で終わらせるメディアだと思う)

 

ゆとり

 ゆとり教育を受けた世代のことを、短縮して「ゆとり」と、主にネットでは揶揄されている。これこそ、典型的な煽り叩きの文句。

 

 問題なのは、最近の若者(これもマジックワードかも)について批判する時、最終的に「これだからゆとりは(良くない)」という文言で終わらせること。いやいや、だからどうしたって話ですよ?

 

 この手の批判記事の多くが、批判するだけ批判してそれで終わりという何の生産性もない内容であるように見受けられる。

 「こういう問題があるからこうすべき!」という意見表明が最低ライン。他世代との比較検討によって、それが本当にその世代の特徴であることを証明して及第点じゃなかろうか。

 

書店とメディアに氾濫するテンプレ

 なんとなくいわゆる「ネット用語」が多いように感じられるマジックワードだが、それが溢れかえっているのはネットに限らない。本のタイトルや、マスメディアの報道、日常生活に至るまで、僕らの周りは「便利な言葉」でいっぱいだ。

 

 小論文の書き方・考え方を紹介しているブログの記事で、「思考停止一歩手前の要注意の言葉」として、以下のワードが挙げられていた。

 

・常識/当たり前のこと/当然のこと 

 (なぜ当然なの?なぜ常識なの?ホントに、ホントーに常識?その根拠は?)

・あってはならないこと

 (つまり、ゼロにできるということ?ホントに?)

・○○に決まっている

 (ホントに決まってるの?) 

・断固たる/確固たる/毅然とした

 (どういう姿勢?強くでればそれでいいの?)

・愛/思いやり/優しさ

 (まったく同上)

・努力/必死/死にものぐるい/やる気になればできる

 (これも同上) 

ssh29 あぶない!思考停止の言葉:ssh-スーパー小論文ハイスクール:So-netブログ

 

 どれもこれも、普段の生活で嫌になるほど目にしたり見にしたりする言葉ばかり。そして、どれもがちゃんとした説明なしには「曖昧な言葉」になってしまう。

 

 「つまりどういうことなのか」を論じつつ、合間合間でこれらのマジックワードを使うなら問題ないのだけれど、それも行わずに伝えた気になっている人は少なくないと思う。

 

おバカちゃんにならないために

  マジックワードを思わず乱用してしまうのは、自分が「理解した気になっている」のが原因だと考えられる。

 それが実際にはどういうことなのかを考えずに、言葉やそこに含まれる情報だけを知って使ってしまっている状態。

 

 そんな思考停止のおバカちゃんにならないためには、思考を止めなければいい。それだけの話。

 

 この言葉はどういう意味なのか。どのような考えが根底にあるのか。その人はどういう考えなのか。情報元はどこにあるのか。類似事象との比較はされているのか。それがほんとうに正しいのか。

 

 いちいち「愛とはなんぞや!」なんて哲学的なことは考えていられないけれど、ひとつひとつの言葉を真に受けず、ワンクッションを置いて、ちょっと考えてみるだけでも受け止め方は変わってくるはずだ。

 

 逆に言えば、これらマジックワードを使っている人にちょっと突っ込んでみればいい。「え?それってつまり、どういうこと?」と。それで答えられなかったら、その人はそのことについて、あまり真剣に考えていないとも言えるのではないかしら。

 

 まとめサイト大好きさんは、一度自分の胸に手を当てて考えてみよう。

 感じるんじゃない、考えるんだ。

 

 

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