『ノマドと社畜』を読んで考えた、“社畜”の僕らができること


 

 先日、Kindleストアでタイトル買い。一気に読んで、働き方や将来についていろいろと考えるきっかけとなった、谷本真由美(@May_Roma)さんの著書、『ノマドと社畜』

 今回、加筆されたその紙媒体版が出たということで、早速買って読みました。

 

 加筆部分は、二点(で、合ってるかな?)。

 

  1. 海外で活躍する4人のノマドの事例(20ページ分)
  2. 「社畜とは何か?」の章(27ページ分)

 

 ノマドとして働いている方の話は、「海外のノマドってどんなん?」ということが具体例として示されている。

 この本全体を通して語られていることではあるけれど、ノマドとして働く中で常に向き合っていかなければならない「責任」というものが色濃く描かれたエピソードであるように感じた。

 

 もうひとつ、「社畜とは何か?」の章。ここでは、日本での社畜と欧州での社畜、それぞれの定義と比較を行い、日本の労働観と働き方の問題点について言及した内容になっている。

 

 この章は、Kindle版を読んで自分が考えたことに対する「解答編」のような立ち位置になっていたので、読んで本当にすっきりした。そして、がんばろうと思えた。

 2ヶ月前に電子書籍として読んだときに考えたのは、とにかく今の自分は「学び続ける」必要があるということ。今の会社の環境で働き続けるにせよ、いずれ独立を目指すにせよ、何もかもが不足していること。技術も、知識も、覚悟も。

 

 そんなことを考えたこともあり、本章の「ノマド的な社畜であれ!」という示唆は、すんなりと自分の中に入ってきた。

 僕のような、何となく入社して、何となく働き続けている、でもどうせなら楽しく働きたい、そんな希望を少なからず抱いている若者にとっては、この章は励みになると思う。あれ?メイロマさんって実は超やさしいんじゃね?Twitterじゃ割とぶっ飛んでるけど。

 

 改めて通して読んで、素直に「読んで良かった!」と言える良書でございました。考えてみれば、電子と紙、両媒体で揃えた初めての本になるみたい。やっぱり良い本は、現物として手元に持っておきたいね。

 

 震災から2年が経ち、政治でも経済でも、あらゆる場面で変化が巻き起こりつつある今こそ、「仕事」や「働き方」、さらには「生き方」を考える時期なのかもしれない。

 ノマドも含め、働き方や生き方に関する本は常に書店の目立つ本棚で見かけるし、朝井リョウさんの『何者』が直木賞を受賞したことも世相を反映しているんじゃなかろうか。

 

 何はともあれ、これからは「思考停止したら終わり」だと自分を戒めて、日々学んでいきたい。考えることを放棄したらいけない。現状維持に注力するんじゃなく、一日一日、成長し続けられるよう、常に考え続けながら生活していこう。

 

 

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