Kindle Paperwhiteを2週間使ってみて


 

 「今年はもっとたくさん本を読むぞー!」という目標を立て、前々から気になっていた電子書籍端末――Kindle Paperwhiteを購入してから、2週間あまりが経ちました。

 Kindleストアで購入した本はまだ5冊と少ないけれど、そろそろ使い慣れてきた感じもあるので、ここらで使用感想も含めてまとめてみようと思います。

 

※新モデルのレビューはこちら!

 

1. 読書時間が増えた

 時間が増えた、というよりは「今までよりも気軽に読書をするようになった」って表現の方が近いかも。

 もともと、移動時間に電車で本を読む習慣はあったけれど、常に持ち歩いている本は1冊、多くても2冊だけだった。もちろん、荷物になるからだ。

 その点、電子書籍は端末ひとつで何冊でも持ち運んで読むことができる。しかも文庫本サイズで軽いので、かさばらない。タッチひとつでどんな本にでも早変わりする文庫本を一冊、いつも荷物に忍ばせてあるイメージ。

 そんな電子書籍ならではの特徴も手伝って、自然と本を読む時間は多くなった。単純に、今はまだ真新しくて新鮮だから使っているだけかもしれないけどねー。

 

2. 本の管理がしやすい

 嗚呼、ハイライト機能のなんと素晴らしきことか。もうチラシの裏に必死にメモをとる必要もないんですね…。

 ハイライト機能は簡単に言えば、紙の本で言うところの「付箋」「マーカー」の役割。読みながら気になった箇所を自分で選択しておくことで、後でまとめて確認することができる。

 ハイライトした部分はネットでもまとめて参照することができるので、感想や読書メモをいつも書いている人にとっては非常に重宝する機能だと思う。書籍の本文を簡単にコピペできるって、少し危ない気もするけれど。

 

3. いつでもどこでもお買い上げ

 例えば、電車に乗っている時。ぼーっと中吊り広告を眺めていたら、新刊案内が目に入って、ちょっと気になる、欲しい、と思ったことはありませんか?

 電子書籍ならその場で買えるんです!(もちろん、取り扱いがあれば、だけど)

 紙の本だと、まず書店に行って、目的の本を探して、レジまで持って行って買う。ここまでやってようやく読むことができる訳だけど、電子書籍なら検索→ワンクリックの作業だけで購入完了。この手軽さはありがたい。

 

4. 書店の使い方が変わった

 これは人によると思うけれど、自分は本を購入するまでの過程がちょっと変わった。これまで新しい本を見つけるときは、

  • ネットで発見 → 書店で実際に触れてみる → 購入
  • 書店で発見 → ネットで評判を調べる → 購入

 というふたつのパターンが主だった。評判を参考にしつつ、自分で面白そうだと感じたら購入するのが自分流。暇なときに「なんかいい本ないかなー」と書店に行くこともあるが、どちらかと言えば、ネットでブログなどを見て知る機会の方が多かったように思う。

 ところが、電子書籍を利用するようになってから、逆に書店へ足を運ぶ回数が増えた。面白そうな本を書店で探して、気になった作品をリストアップ。その後で、それら作品の電子書籍を購入する、という流れが最近は多い。

 

 書店側からしたら面白くないと思うけれど、自分の中で書店は本の見本市となりつつある。あくまで体験版。完全版はウェブで購入する。

 電子書籍でも最初の数ページを試し読みすることはできるし、ジャンルごとに区分されてはいるが、如何せん数が多いし、画像の一覧表示じゃピンと来ない。そういう意味で、新しい本と出会いたいなら、実物がたくさん並べられている書店の方が探しやすいし出会いやすい。

 そんなわけで、書店は本との出会いの場購入して読むのは電子書籍、という使い分けを今はしております。いやーやっぱり本を探すなら本屋さんじゃないと。本棚の列をうろうろして本を探す楽しみは、ネットじゃ再現するのは難しい。

 

 以上、自分なりに使用感をまとめてみました。

 

 一応、Paperwhiteを買う前から、iPadとスマホに電子書籍アプリをインストールしてはいたけれど、あまり読書意欲をそそられなかったのよね。

 高解像度のRetinaディスプレイは、読みにくくはないのだけれど、iPadを移動中に出して本を読むのは億劫だった。重量的に。

 その点、軽くて小さい、さらに「紙の字っぽさ」にこだわったKindle Paperwhiteは、さすが電子書籍専用端末といったところかしら。

 上では書かなかったけれど、最近は購読している有料メルマガもPaperwhiteで読んだりもしているので、何だかんだでしばらくは手放せない端末になりそうだ。

 

 

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