ぐるりみち。

平成生まれのフリーライターのブログ。本・映画・マンガ・アニメの各種レビューに、旅行・グルメ・街歩き日記など。

年に一度のお祭りで、興味関心のタネと出会う

藝祭2019・サムネイル

 秋──と言うには、まだまだ暑さが残る9月上旬。

 外気温は余裕で30度オーバー、南からは台風がちょこちょこ日本列島を訪問し、大学生は今なお夏休みの真っ只中──という現状を見て、「やっぱり夏なのでは……?」と思わなくもないものの、他方では秋の味覚の話題も聞こえてくる。季節の狭間。

 そんな9月上旬と言えば、自分にとっては恒例となりつつある、あるイベントが開催される時期でもある。足を運ぶのは多分、今年で4年目。がっつり下調べをするわけではなく、連日参加するわけでもなく、なんとなしにふらっと物見遊山で訪れるイベント。

 それが、藝祭
 東京藝術大学の学園祭でございます*1

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『節約ぽけっと』さんに寄稿しました

 昨夜から今朝にかけて、すんごい勢いで駆け抜けていった台風15号くん。せっかくの計画運休も何のその、乱れに乱れた鉄道ダイヤに翻弄され、朝から無駄に疲れてしまった人も中にはいるのではないかしら。お疲れさまです……。

 僕自身は出かける予定がなかったため、Twitterでその様子を眺めていただけではあるのですが……心中お察しします。思い出されるのは、営業所直結の寮で過ごしていたルートセールス時代。出社できない先輩たちの穴を埋めるべく、暴風雨の中をひーこらと働いた記憶が呼び起こされる。つらい。

 そりゃあ中には出社不可欠な業種・職種もあるでしょうが、他にもっとうまいやり方がないのかなーと、台風のたびに思うんですよね。リモートワークを認めるとか、休みにして別の日に出勤するとか、融通をきかせることはできないものかと、他人事ながらそう考えてしまうこの頃。バーチャル出社しようぜVRはいいぞ!

 そう、いつ入れるとも知れない改札に並んで体力と精神を消耗するくらいなら、喫茶店にでも入って仕事やら読書やらをしたほうが生産的。むしろこういう時間こそ、普段なかなか読めない本を手に取る良いタイミングなんじゃないかしら。数分ごとに運行情報を調べてヤキモキするなら、本を読みませう。

──というわけで、読書はいいぞ!的な記事を寄稿しました!

 一口に「読書のメリット」と言っても切り口はさまざまですが、こちらの記事では3つのポイントで考えております。「節約」をテーマにしたメディアということで、時間もお金も必要になる「読書」を勧めるのは少し難しくも感じたのですが……実際に取り組んでみたら、割とノリノリで書けて楽しかったです。

 ただ、「自分1人でも楽しめる」のが読書のメリットである一方、周囲の人とあれこれ話すことで気づきや学びが得られるのも、「本」というコンテンツの大きな魅力でもあると思うんですよね。そのあたりのメリットを最近は享受できていない気もするので、意識的に取り組みたいなーとも考えています。

 普段のブログとは違った形で編集していただいた内容にもなっておりますので、もしよかったら読んでみてくださいなー!

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noteを長く楽しく続けるための指南本『noteではじめる 新しいアウトプットの教室』

『noteではじめる 新しいアウトプットの教室』感想記事サムネイル

 僕から見た、『note』というサービス。
 それは、「素振り専用グラウンド」のような場所でした。

 ブログで書くのもTwitterで呟くのも中途半端な文章を書きなぐったり、他の場所では言いづらいことを喋ったりする場所。そして「やりたい!」という気持ちはあるものの、人の目がある場所ではあまり見せたく(聞かせたく)ない活動を、こっそりと練習するための場所。

 でも同時に、「別のことでもnoteをうまく活用できないかなー」と、前々から漠然と考えていた部分もありまして。特に最近はこのブログへのコメントも減りつつあり、これまで関わりがなかった人と交流してみたい気持ちも大きくなりつつあったので。

 そうやってモヤモヤしていたところ、ナイスすぎるタイミングで出版されたのが、この本。『noteではじめる 新しいアウトプットの教室』です。普段からブログを拝見しているコグレマサトさんの名前を共著者名に発見したこともあり、迷わずポチりました。

 初めてnoteを使う人に向けたハウツー本でありながら、中途半端にnoteを使っていた自分の目線でも役に立つ情報の多い、初心者〜中級者向けの指南書でもある。「書き方」のみならず「続け方」にも焦点を当てて紐解いた「アウトプットの参考書」として、多くの人におすすめできる1冊です。

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初音ミク誕生12年、都市のVR化、無意味の意味〜今月気になった話題(2019/8)

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 俺の夏休み……終わっちゃった……。
 ──と思ったけど、始まってすらいなかったぜひゃっほぅ!

 というわけでおはこんばんちは。健康診断に行ったり原稿を書いたり推し事をしていたり忙しくしていたら、月末恒例のまとめ記事の存在を忘れていました、僕です。

 いやー、8月はほんっとーにいろいろあった気がしたけど、9月も9月でイベントが盛りだくさんなんだよなー! やべーなー! VTuber界隈たーのしーなー! ぐへへへへ。

 そんなこんなで時間も遅いので、前置きもほどほどに。毎月末恒例「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナーです。記事末尾に2014〜2018年の「8月」のまとめ記事も掲載しておりますので、過去の話題を振り返りたい方はそちらもどぞどぞー!

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VTuberに名刺は必要?名刺作りの考え方を学べる『木緒なちの名刺のデザイン』

C96新刊『木緒なちの名刺のデザイン』表紙

 会社人の名刺文化はあまり好きじゃないけど、個人や趣味における名刺のやり取りは好きです。僕です。

 いや、「名刺」というツール自体は別に嫌いじゃないんです。それどころか、むしろ好きなほうかもしれない。だって……名刺って、コレクション性あるじゃん?

 小さくて薄い紙でできた名刺は、まるで少年時代にハマったトレーディングカードのよう。十人十色の個性が表れ、デザイン性にも秀でた多種多彩な名刺は、見ていてすっごく楽しいものなのです。こう……なんというか……オタク心をツンツンと刺激される感じ?

 悔しいっ……! でも集めちゃう!(しっかりファイリングしつつ)

 今回読んだのは、そんな「名刺」について取り上げた同人誌『木緒なちの名刺のデザイン』。タイトルにもあるとおり、筆者は木緒なち@kionachiさん。アニメやマンガのロゴデザインでおなじみのグラフィックデザイナーさんであり、ラノベ作家・社長・VTuberといった複数の肩書きを持つスーパークリエイターでございます。つよい。

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やさしくてあったかい、1人のゲーマーが紡いだ言葉の数々『岩田さん』

ほぼ日刊イトイ新聞著『岩田さん』書影

 子供の頃の僕にとって、テレビゲームは一種の「ことば」のようなものだった。

 転勤族として、いくつもの小学校を転々としていた少年時代。どこへ行っても転校生として扱われてきた僕にとって、「友達づくり」はいつだって大問題だった。引っ越すたびに人間関係がリセットされる転校生は、そのたびに一から友達をつくる必要がある。

 ルールも文化も言葉づかいも異なる新しい環境──しかもすでに友達グループができあがっている──に、新参者が飛びこむのは難しい。ただでさえ学校という狭い世界で過ごす時間の多い子供は、いち早くそこに馴染まなければならないのに。さもなくばクラスで浮き、学校が楽しめなくなってしまう──。

 そんな自分を周囲と結びつけてくれたのが、「ゲーム」だったのです。

 テレビゲームと言えば、小学生(特に男子)にとっては一大コンテンツ。それは僕にとって、どこへ行っても通じる数少ない共通の話題だった。休み時間になったら周囲の会話に耳を澄まし、自分が知っているゲームの話が聞こえてきたら、勇気を出して「それ、僕も知ってる!」と話しかけてみる。転校初日はいつも、そうやってなんとか輪に入ろうと試みていた。

 最初は訝しげに見られることも多い。でも基本的に、小学生男子はノリがいい。知ったかぶりではなく、本当に好きで遊んでいることさえ相手に伝われば、いつも「わかってるじゃーん!」と快く受け入れてもらえた。そのまま放課後に遊ぶ約束を取り付けて、肩を並べて一緒にゲームを楽しめた。

 ゲームがあったからこそ、僕は転校先でもすぐに「友達」をつくることができた。

 あまりテレビを見ない自分でも、全国どこへ行っても通じる共通言語。それが幼い僕にとっての「ゲーム」であり、交友関係を築くきっかけとして、いつも助けられていたんですよね。そして、当時の自分にとって「テレビゲーム」と言えば、それはほぼ任天堂のゲームを指すものでした。

「星のカービィ ワンフロアまるごとミュージアム」より『星のカービィ スーパーデラックス』

「星のカービィ ワンフロアまるごとミュージアム」より

 通信ケーブルをつないで交換したモンスターは、僕らが友達になった証。3Dスティックが壊れるほどに白熱した、4人プレイの大乱闘。何十回とデータが消えたって、仲の良い友達と一緒にまんまるピンクの一頭身を操作し、何度も何度も100%完全クリアをめざすのは楽しかった。

 少年時代に任天堂のゲームと親しみ、全力で遊び、時には救われてすらいた自分。だからこそ、この本が出版されると聞いたときは絶対に買おうと思ったし、発売を楽しみにしておりました。いちユーザーとしては動画やインタビューでしか知らないものの、でも妙に身近に感じられていた、任天堂の元社長・岩田聡さんの言葉をまとめた1冊です。

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