映画館で予告を見て、「これは外せない」という予感があった。
「この映画は100%すべてPC画面の中で展開する」。
この一言だけで、興味を惹かれるのには充分だった。
親の声よりも聞いたMacの起動音に、365日欠かさず見ているChromeとGmailの画面。映画館の大きな “画面上” に登場するサービスは、自分がよく知るものばかりだった。Facebook、Twitter、Instagram、YouTube──などなど。FaceTimeは馴染みがないけれど。
本作『search/サーチ』は、そんな “画面” の中だけで物語が展開する。
突如、行方不明になった女子高生。その娘を探すべく奮闘する父親。手がかりを得るために覗いたSNSアカウントから、初めて知る彼女の交友関係。そして深まる謎──。
「画面上だけで物語が展開する」と聞いて、映像的には単調でつまらないものになるんじゃないか……と思っていたら、とんでもない。目まぐるしく移り変わる画面に、散りばめられた伏線。そして随所に挿入された「ネットあるある」なネタにニヤリとさせられ、最後までまったく飽きることがありませんでした。
※前半の展開には触れていますが、核心的なネタバレは避けて感想をまとめています。
スポンサーリンク
続きを読む