ファインダー越しの“笑顔”に恋するカメラ漫画『恋の撮り方』がリリカルで素敵

 いつか誰かが「カメラのファインダーを通して見る世界は、人によって違うんだよ」と話していた。元・カメラ小僧の父親の言葉だったか、どこかの小説だかマンガだかの台詞だかは忘れてしまったけれど……でもまあ、割とよく耳にする表現だと思う。

 実際、カメラ好きのカップルが一緒に街を歩くとして、2人が被写体にするのはそれぞれに違うもののはずだ。1人は街路樹や花々、あるいは頭上の青空に向かってカメラを構えるかもしれないし、もう1人は電柱やマンホール、はたまた道行く人々を写真に収めようとするかもしれない。

 また、その人がいつも同じものを撮り続けるとも限らない。公園で草花を中心に撮っていた人がある日、急に夜の工場写真に魅了されるようなことだってある。さらに言えば、ファインダー越しの風景は、撮影者のその日の気分によっても変わってくるんじゃないかと思う。

 そう、なんとなく街を歩きながらカメラを構えるのを楽しんでいたおっさんが、ある日、某アニメに影響されて「そうだ、動物園に行こう」と思い立ったとしても、何ら不思議なことではないのだ*1。あるいは、満開の桜を写真に収めるべく向かったはずの公園で、いつの間にかスズメさんのプリケツを激写していることだってあるかもしれない*2

 そんなカメラなのだから、「ファインダーを通して見る世界」は十人十色である、と言っても過言ではないはず。同じものを撮っても違うように映るのは──撮影技術の問題も当然あるのだろうけれど──各々の目に映る景色が違うから、だと考えることもできるのではないかしら。

 そして、そんなカメラなのだから。
 ある日、その人にしか見えないものが映ってもおかしくはない……のかもしれない。

 ──というわけで、そんな「カメラ」が登場するマンガ『恋の撮り方』を読みました。

 著者は、たなかのか@tanananokaさん。個人的に「思い入れが強すぎていまだに感想を言語化できないマンガ」の代表『タビと道づれ』の作者であり、新刊が出ると聞いて速攻でポチった格好です。たな先生のリリカルでやさしい表現……大好きなんです……嬉しい……。

 

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2018年3月の話題〜選択的夫婦別姓、VRの美少女おじさん、読解力の重要性

 やっはろー! 桜の写真を撮るべくえんやこら、ここ数日はお花見スポットをぶらぶらしていた僕です。いやー、ようやっと存分に街歩きを堪能できる季節になりましたねー。花粉症は『バーフバリ』を観て治った。

 とまあ前置きはさておき、毎月末恒例「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナーです。過去4年間の「3月」の話題をまとめた記事は末尾にまとめてありますので、暇な方はよかったらそちらもあわせてどぞー。

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限定デザインの測量野帳を求めて『コクヨハク2018』に行ってきた

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 測量野帳が好きです。

 ここ最近、普段使いの「メモ帳」と言えばこれ一択。外出時も肌身離さず持ち歩き、必携品とも言えるレベルで持ち出している印象がある。一にお財布、二にスマホ、三に測量野帳──とか、そのくらいの感覚。手元にあの緑地の表紙があると、なんだかホッとするのだ。

 その魅力は、何と言っても「頑丈」なこと。 “野帳” という名が示すとおり、屋外で使うことを前提とした造りになっているため、その丈夫さは折り紙付き。厚く固い表紙は力を加えても折れ曲がらず、しかも立った状態のまま、下敷きなしでメモすることができるのだ。

 胸ポケットに入るコンパクトさも相まって、「営業員時代に知りたかった!」と叫びたくなるほど。実用性抜群のメモ帳として、ここしばらくお世話になっている必携ツールなのです。

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 そんな測量野帳の限定デザインが販売されると聞いて、今年も『コクヨハク』に行ってきました。

 ──そう、測量野帳を販売しているのは、おなじみの文房具メーカー・コクヨさん。その期間限定ショップがKITTEでオープンすると聞き、足を運んできた格好です。今年は4月1日まで開催中。

 

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【桜さんぽ】上野公園と、千鳥ヶ淵の夜桜と、スズメのおしり

 うっすうっす。複数の桜スポットをめぐって歩き疲れた日の夜、「今日はたくさん歩いたぞ!」とスマホアプリの歩数計を見たら、バグか何かでしっかりカウントされておらず凹んだ僕です。

 なんてこった……あんなにいっぱい歩いたのに……と思って、予備代わりにインストールしておいたGoogle Fitを見たら、そちらではちゃんとカウントされていた模様。よかった……やっぱり、頼れるのはGoogle先生だけなんや……。

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 さてさて、無駄に写真を貼りまくって内容を盛った先日の記事に引き続き、昨日は上野公園に行ってまいりまして。この季節は普段以上に外国人観光客で溢れかえっている公園で、またパシャパシャと写真を撮りまくってきたわけです。

 と同時に、一昨年に足を運んだ千鳥ヶ淵にも再訪。そういえば夜桜は見ていなかったと思い出し、暗くなってから千鳥ヶ淵緑道へ向かった格好です。こちらも会社帰りと思しきサラリーマンでごった返すなか、カメラを構えつつ桜を堪能してきました。

 というわけで以下、写真日記です。

 

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【桜さんぽ】南池袋〜雑司が谷〜神田川〜江戸川公園(+六義園)

 おっすおっす。映画『バーフバリ』に影響されて口髭を生やしはじめたところ、オカンから「……漂流者??」という辛辣な一言を浴びて凹んでいる僕です。

 ……うん、知ってた。ただでさえヒョロガリだし、目が死んでるし、そりゃあ無人島に流れ着いた人だと思われても仕方ないよね……。いや、「漂流者」と書いて「ドリフターズ」と読むと考えれば、まだ前向きに捉えられる気がしてきた。ゲンジバンザイ。

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 さて、ヒョロガリ男のヒゲ事情はさておき、春も盛りな今日このごろ。都内でもすっかり見頃を迎えた桜を堪能するべく、ふらりふらりと舞い遊ぶようにいくつかの桜スポットを散策してきました。

 昨年は目黒川の夜桜をはじめ、東京タワーと芝公園、一昨年は千鳥ヶ淵などと、有名かつ大混雑するところばかり回ってきた近年。まずは手近なところから行ってみるべということで、今回は池袋を起点に、主に神田川沿いをぶらっと歩いてきました(ついでに六義園)

 というわけで以下、写真日記です。

 

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