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GWに読書はいかが?さっくり読めるおすすめ本12冊

 新年度に突入し、桜が散り、早くも真夏日があったと思ったら、4月下旬。あっという間に5月も間近──つまり、ゴールデンウィークが目前に迫っている今日この頃でございます。はっやーい!

 でもぶっちゃけ、連休中はどこへ行っても混雑しているのが目に見えているわけで……。むしろ、引きこもってコンテンツ消費に明け暮れるか創作活動に没頭するかしたほうが、よっぽど生産的なのでは……?

 ならば、GWは読書に当てようじゃないか! ──と思い立ち、この2、3年ほど取り組んでいるのが、「積ん読消化&再読週間」としてのGW。最近読んだ本をざっと流し読みつつ、積ん読を手に取って消化する期間とするのです。ゴールデンウィークはブックウィーク。BW。

 ということで本記事では、連休中に読み切れそうな、軽めの本をまとめてご紹介。最近読んだ本のなかでも、特に気軽に手に取って読めそうな本を選んでみました。

 上から順に、「物語世界に浸る4冊」「日常生活を見直す4冊」「知的好奇心を満たす4冊」と題して、計12冊。本選びの参考になりましたら幸いです。

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物語世界に浸る4冊

『最後の医者は桜を見上げて君を想う』二宮敦人

 いわゆる「医療小説」に区分される作品でありながら、描かれている「死」があまりに鮮烈すぎて驚いた。

 それは、誰にも等しく訪れる、決して逃れることはできないもの。

 小説自体は作られた物語的でありながら、「死」だけが嫌に生々しく感じられた。2人の医者と、死に至る3人の患者──それぞれの視点によって掘り下げられるのは、五者五様の「死生観」。

 本作には、良くも悪くも “物語” として単純化されてしまった、死にゆく人との向き合い方が描かれている。新しい季節を迎えて間もないこの時期にこそ、おすすめしたい物語。

 

『平浦ファミリズム』遍柳一

 「家族がいれば、それだけでよかった」という文句からもわかるように、ある「家族」を中心に据えた物語。全編を通して割とシリアス調のストーリーが展開される、ラノベらしからぬ家族もの。

 トランスジェンダー、引きこもり、不登校──世間的には「普通じゃない」と称される平浦家の過去は、読んでいて辛くなってくるほどだった。

 でも一方で、物語が進むなかで描かれる「他人」との関係性や「世間」との向き合い方は、特に「普通じゃない」ことに悩む人を勇気づけてくれるのではないかと思う。普段ラノベを読まない人にも勧めたい1冊。

 

『恋の撮り方』たなかのか

 恋をするとその人の姿がつねにフレームに写るんだ──。

 ちょっと不思議なカメラを手にした少年が、ファインダー越しに笑わない先輩の“笑顔” に恋する物語。

 ストーリー上は主人公の「片思い」をメインに据えつつも、同時に「カメラ」や「写真」の魅力を描いている。ふんわりと陽光を浴びているようでいて、青春のみずみずしさが染みわたるようにも感じられる青春モノ。

 一口に言えば、とっても「やさしい」作品……なのだけれど、きっとそれだけじゃないんだろうな、という予感もある。

 おそらくは痛みを伴うことになる思春期の恋模様を、独特で魅力的な「ことば」に乗せて。お腹いっぱい、味わおう。

 

『春と盆暗』熊倉献

 4つの短編が収録されたオムニバス。間違いなく恋物語──ではあるのだけれど、その内容はちょっと不思議で味わい深い。

 本作に登場するのは、一見するとかわいらしい女子であり、はたまた真面目で冴えない男子だったりするのだけれど、誰しもどこか「空想」の世界に浸っている。

 そこには、月面に向かって標識をぶん投げる女性店員さんがいて、中央線の駅名を冠する女性に日本沈没を夢想する鉄道オタクがいて、サボテンとアロサウルスの友情があって、粉砂糖の粉塵爆発によって人類が死滅した世界がある。

 ……何を言っているかわからねーと思うが、あるっちゃある。

 奇妙奇天烈摩訶不思議な本作の「空想」は、ポカポカと暖かいこの季節を刺激的にする、極上のスパイス。と同時に、ほんのり甘酸っぱい読後感もある。

 大人になって薄らいでしまった「空想」を、春の中に見つけに行こう。

 

日常生活を見直す4冊

『天才たちの日課』メイソン・カリー

 文字どおり、古今東西の「天才」の習慣をまとめた1冊。小説家、詩人、芸術家、哲学者、研究者、作曲家、映画監督など、161人の日課をまとめている。

 読んでいて興味深かったのが、生きた国・時代・環境などが異なっても、習慣にはそれとなく共通点があるということ。

 特に「午前中の3時間は集中して仕事する」「毎日の散歩は欠かさない」といった点は共感できたので、自分も意識的に実践したいところ。

 主に作品を通してしか見ることがなかった「天才」たちの素顔を、窓からこっそりと覗き見るような読後感も得られる、魅力的な日課の記録。最後まで楽しく読むことができた。

 

『没頭力 「なんかつまらない」を解決する技術』吉田尚記

 本書が目指すのは、「『なんかつまらない』を解決する」こと。

 即物的な快楽ではなく、成功や承認でもなく、自己完結的な「没頭」によって、毎日を楽しく過ごす方法を紐解いている。

 書かれているのは、多くのビジネス書で重視される「お金」や「成功」は二の次の、意識の低い「幸せ」の探し方。しかし、それゆえに実践しやすく、「没頭には不安が不可欠」という指摘に救われる人も多いように思う。

 なんとなくモヤモヤや違和感を抱えている人、物事に集中して取り組めない人、自分の「好き」が見つけられない人──。幅広い層に勧められる1冊。

 

『ごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか? ~不便益という発想』川上浩司

 不便益とは、「不便であるからこそ得られる効用」のこと。

 本書では、見るからに非効率なのに、その非効率さゆえに役立つモノやコト──「不便益」の実例を紹介しつつ、その考え方を紐解いていく。

 「便利=豊かなの?」というそもそもの疑問から始まり、「便利・不便とは何か」を改めて徹底して考える。実生活に取り入れるかどうかはさておき、「不便益」というものさしを持っておくことは、今後の自分のためになるのではないかと感じた。

 選択肢の幅を広げる発想法としてだけでなく、デザインや商品企画の参考書にもなりそう。

 

『内向型を強みにする』マーティ・O・レイニー

 心理療法士の筆者による、内向型人間がうまく生きるためのアドバイス本。

 行動力だコミュ力だと活発な人が中心になっている社会で、内向きな人間はどのように立ち回れば良いのか。多くの自己啓発本のように無理に「外向型」になることを目指すのではなく、「内向型」ならではの強みを活かした考え方をまとめてる。

 自分を「内向型」だと感じている人は、本書を読んできっと励まされるはず。

 人見知りで、外出では疲れやすく、無駄に考えすぎて自分の意見をうまく言えない。そんな自分も、本書を読むことによって、その気質を前向きに認めることができた。

 

知的好奇心を満たす4冊

『読んでいない本について堂々と語る方法』ピエール・バイヤール

 これまでにいくつかの読書論を読んできたけれど、そのどれとも異なりながら、いずれの要素もはらんでいるように見える、エッジの効いた「書物」に対する考え方。

 そもそも「本」あるいは「読書」とはなんぞや、という視点から始まり、古今東西の出典を参照しつつ紐解かれていくなかで語られるのは、その不確実性。

 あまりに曖昧な「本」の存在と「読書」という行為を再定義することで、既存の高尚なイメージをぶん殴って破壊してくれる。

 不自由で面倒な読書感想文に、ドロップキックをかましてくれる1冊。読書が好きだろうが嫌いだろうが、少なからず「本」と接する生活を送っている人に勧めたい。

 

『世界を変えた10冊の本』池上彰

 池上彰さんによる、「世界を変えた10冊」のブックガイド。

 経済・社会・宗教など、いずれも現代の「常識」を整理・再考するような10冊を選び、それぞれの概要と推薦する理由を説明している。

 たとえば、キリスト教とイスラム教の衝突や、今も世界情勢を大きく動かし続けている思想体系なども、本文では概説。現在の世界を取り巻く動きと関連を持たせて論じていることから、「2010年代に読むべき10冊」とも言い換えられるかもしれない。

 まったく関係がないように見えて、実は明確につながっている「世界」の問題を俯瞰するという内容に、否が応でも知的好奇心を刺激される。

 しかし、そのように幅広いトピックを扱っている割には、文章は平易で読みやすい印象を受けた。中学生くらいからでも読めそうな、敷居の低いブックガイドと言えるかもしれない。

 

『語彙力を鍛える~量と質を高めるトレーニング~』石黒圭

 曰く「語彙」とは、「意味のネットワークによって無数の語がつながる語のリスト」のこと。

 本書が教えてくれるのは、表面的な言葉の意味ではなく、日常生活の中で自然と「語彙」を身につけるための考え方。知っておくべき単語やフレーズをただ羅列するのではなく、「言葉」との向き合い方を徹底して掘り下げた内容となっている。

 具体的には、知っている言葉の「量」を増やすための考え方と、身につけた語彙知識を実際に生かし「質」を高めるための考え方を、それぞれ11の観点から紹介。新書サイズの本ではあるものの、その内容はまっこと濃密。

 多彩な「言葉」に思いを馳せながら、着実に語彙力を鍛えるための考え方を示してくれる1冊。マナーや雰囲気ばかりを気にするばかりで、「言葉」に無頓着になりがちな大人にこそおすすめしたい。

 

『目に見える世界は幻想か?~物理学の思考法~』松原隆彦

 基礎物理すら履修していない、根っからの文系人間が「物理」に触れようと思い立ち、手に取った1冊。

 帯の文句にもあるように、一切の数式と図表を使わずに物理学の基礎を解説。

 想像以上にわかりやすかっただけでなく、それまで抱いていた物理学への忌避感が、ワクワクに変わってしまうほどにおもしろく読めた。

 それまでは単語しか知らなかった複数の理論についての解説を読み──完全に理解したとは言い難いものの──少なからずイメージは掴めたように思う。文系人間にもおすすめできる、魅力的な物理入門書。

 

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