ぐるりみち。

平成生まれのフリーライターのブログ。本・映画・マンガ・アニメの各種レビューに、旅行・グルメ・街歩き日記など。

『天地旬鮮 八吉』東京駅前の個室居酒屋で海鮮と日本酒を味わう

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 ――ふと、魚を食べたくなる瞬間が、ある。

 

 普段は魚を食べていない、というわけではありません。ちびっ子時代は鮭フレークが大好きだったし、スーパーのパック寿司は紛れもないご馳走。少年時代は内陸で暮らしていた期間が長かったためか、憧れの「海」を想起させる魚介類を見ると、自然とテンションが上がっていた覚えがある。

 そう、海なし県の埼玉民は、魚と寿司がだいすきなのだ!(※個人の印象です) 週末の贅沢といえば、ステーキのどん、馬車道、そしてがってん寿司。ネオサイタマのスシ・バーは、遥か古来より内陸民の血肉となっているのだ。「体力回復にはまずはスシ」――ニンジャもそう言っている。

 たまに無性に魚を食べたくなるのが、サイタマゲットー民の性(今は都民だけど)。そんなわけで先日、「久しぶりに魚類を喰らうぞー!」と雄叫びをあげる友人(現役埼玉県民)と共に行ってきたのが、海鮮系の居酒屋。そちらの料理がおいしかったので、ざっくりとご紹介します。

 

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東京駅前!まったりできる個室居酒屋『八吉』

 このたび訪れたのは、鮮魚を楽しめる居酒屋チェーン『天地旬鮮 八吉(やきち)の八重洲仲通り本店さん。

 平日夜はビジネスマンが行き交う東京駅前ですが、この日は連休ということもあってか、やや閑散とした雰囲気。休日で閉まっている居酒屋も少なくないなか、16:00という早い時間から開店しておりました。ありがてえ!

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店舗情報 | 一六堂より

 店名にある「天地旬鮮」とは、ブランドコンセプトである「天然・地物・旬・新鮮」のことらしい。……なんとなく必殺技っぽいよね。てんちしゅんせん!

 産地直送の新鮮な魚介類を取り扱っている――という説明を読んで、「ぼちぼちうまいもんが食える海鮮居酒屋なのかなー」という第一印象。そういえば、街中で見たことはあったような……と思ってサイトを確認すると、新宿や池袋をはじめ、30店舗以上を展開しているとのことでした。

 ただし、チェーン店としては「お高い」部類に入りそうな店構え。考えてみれば、この手のお店って意外と入ったことがないんですよね……。 “居酒屋チェーン” といえば、学生時代に利用していた300円前後の格安店舗のイメージで止まっているので。金の蔵……腹八分目……鳥貴族……。

 当然、そういったチェーン店とは一線を画している(だろう)『八吉』さん。実際、入店してみればカウンター席のほかにも広々とした個室席が多く、宴会のみならず接待にもうってつけであろう雰囲気。料理をつまみつつまったり飲めそうな雰囲気で、こりゃあ良い感じ!

 

喉黒の刺身に悶え、日本酒を楽しみ、鯛茶漬けで〆る

 席に通され、さーて何を飲もうかにゃーと、メニュー表とにらめっこ。

 やはり日本酒か……いやいや、最初はビールか……プレモルだし……などと考えていたところ、外からガラガラガラと、謎の音が聞こえてきた。個室席の引き戸を隔てて向こう側、廊下を通って……何かが……くる……!?

 「失礼しまーす」という店員さんの声が聞こえ、扉から入ってきたのは――手押し型のワゴンと、その上のトレイに載せられた、多種多彩な魚たち! まさか移動式のおさかな天国が来るとは思ってなかったから、びっくりして写真を撮りそびれたぞよ……。

 しかもこの魚たち、ご丁寧に名前と値段を書いた札が貼られており、塩焼きや煮付けにして出してくれるとの話。……なるほど、けしからん。そんなこと言われたら、お願いするしかないじゃないですか! ……そう! 僕らはうまい魚のため、サイタマゲットーからやってきたのだ!

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 そうして頼んだのが、姫笠子の煮付け

 見るからにおいしそうな色合いに、「はよ食えや」と言わんばかりのこの表情。味の染みわたった身はぷりっぷりで、最初からクライマックスなおいしさでございます。食感もそうだけど、食欲をそそる旨味が、なんともたまらん……!

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 そして、本日のメインがこちら。喉黒である。おそらく、自分はこれまで食べたことがないであろう、喉黒の刺身である。

 なぜ食べたことがないと言えるかって、いつもコスパ重視で「安くおいしく」がモットーのケチンボおじさんな自分が、1品数千円もする料理を頼むはずがないんだもの。そりゃあ初めてに違いねえ! ……どれどれ、まずは一口、いただきますよっと。

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 やべえ。

 語彙が死んだ……というか、多幸感が高まりすぎて思考が止まった。

 ポン酢をちょびっとつけて一口食べたその瞬間、じんわりと舌に広がった味わいと想定外の柔らかさとさにガツンと打ちのめされ、感想云々よりも「あひゃー!」とか「わひょー!」とか意味不明な悲鳴をあげるので精一杯だった。友人は逆に、言葉を失っていた。

 で、「この味は……!」とピンとくるわけですよ。そこは言葉を介さずとも、視線を交わせば「(週末は池袋集合な!)」と伝わる、埼玉県民ならではのアイコンタクト力。友人と目を合わせた瞬間、互いに理解した。これは……ぜったい……日本酒と合うやつだ……!

 卓上を見れば、ちょうど1杯目のプレモルを飲み終わり、日本酒(磯自慢)が運ばれてきたタイミング。改まって姿勢を正し、喉黒をぱくりといただき、そこへ日本酒をくいっと。

 

 ……うむ。パない

 

 どのくらい “パない” かといえば、あまりのおいしさに声を出すことができず、けれど同時に感情の昂ぶりを抑えることもできないため、身悶えながら机をバンバンしそうになっていたくらい。

 それは言うなれば、「自分の萌えシチュエーションをピンポイントで撃ち抜かれ、内からあふれる衝動を抑えきれず、身震いしながら萌え死にそうになっているオタク」の図(伝われ)。なんとか声を絞り出すことができても、「あーーー!!」とか「おーーーー!!」とかいう母音が限界だった。

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 そんな喉黒を大切にいただきつつ、ほかの料理もこれまたうまい。

 肉厚の鴨肉に胡麻の風味が優しげな「鴨のたたき胡麻風味」に、薄くスライスした大根などと一緒に食べてもなお塩味の一撃が強い「極上珍味へしこ鯖」など。

 どれもこれも普段は食べないものばかりなので、幸せいっぱいでございました。日本酒もいろいろと試したくなり、気づけば卓上には、2人で空けた徳利が2本3本……と。

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 最後は〆肴、「鯛茶漬け」と「海鮮なめろう御飯」をいただき、ごちそうさまでした。なめろうは言うに及ばず、胡麻ダレに浸かった仁座鯛がこれまたうまい。そして鯛茶漬けは、〆としてはこれ以上ないほどの安定感。全身に染みわたるようだ……。

 

 そんなこんなで、2人でおよそ4時間。途中途中で魚のおいしさに悶えながらも、ゆったりまったりと飲み食いして、お会計は1人7,000円ちょうどくらいでした。

 普段の自分だったら「飲み会3回分だ!」とか「ゲームソフト買えるやん!」とか、ケチくさいことを言いかねないお値段ですが……いやー、満満満足の大満足。お腹いっぱい夢いっぱい、心地良いひとときを過ごすことができました。メシを食って幸せを感じられるって、最高やな……。

 ただ、本気でおいしい魚を食べてしまうと、今度は旅先で食べたくなってくるのが困りもの。刺身に日本酒とくれば高知あたりに行きたくなるし、この日最後の鯛茶漬けは、愛媛の鯛めしを思い起こす味だった。見知らぬ土地でうまいもん食って、幸せになりたひ……。

 ともあれ、今回初めておじゃましました『八吉』さん。お値段は少々張るものの、ぜひともリピートしたい海鮮居酒屋だったという感想です。次は喉黒を塩焼きで食べてみたいし、あるいは系列店の『のど黒屋』に行ってみるのもいいかもしれない。ごちそうさまでした!

 

店舗情報・予約・クーポン

※参考:食べログぐるなび

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