ぐるりみち。

日々日々、めぐって、遠まわり。

カメラ片手に、池袋から日比谷公園まで9km歩いてきた

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 真夏日になると予報されていた昨日。「冷房のない自室にひきこもっていたら死ぬやつだこれー!」と生命を脅かされていることを感じた僕は、午前中、ひんやりとしたスタバでドヤ顔ing Macしつつお仕事に励むことに。

 本当は動物園に行きたかったのだけれど、炎天下をチャリで走ろうなんてとんでもない。根っからのモヤシ・オブ・モヤシっ子の僕にとってそれは、自ら死地に飛びこむようなものである。大変なのだー! 命の危機なのだー!

 ――とか言いつつ、お昼すぎにはこのように宣っていた僕氏。元気である。恐れ知らずである。でもなんたって、まだ若いのだ。週末くらいは運動をしないと。そう、まだ、若いのだ。

 そんなわけで、池袋から日比谷公園まで歩くことにしたのでした。……え? 「なんで急にそんなことしようかと思ったのか」 「電車なら30分程度で行けるじゃないか」って? そりゃあアレですよ、奥さん。ノリと勢いっすよ。若さゆえのなんちゃらっすよ。――そう! まだ! 若いので!!

 

池袋駅〜日比谷公園までの約9.1km

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 さてさて、スタート地点は池袋。
 山手線の内側を突っ切る形で、南東へと向かいます。

 写真は、ジュンク堂書店池袋本店の前。常に外国人観光客で行列ができているラーメン屋『無敵家』のある「南池袋一丁目」の交差点から、雑司が谷・鬼子母神方面へと、いざいざとっとこハム太郎。大好きなのは、ひまわりの種……ではなく、ブクマとコメント。なのだ!

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 ジュンク堂書店横の東通りを進んでいくと、否が応でも目に入るのが、『老眼めがね博物館』*1。読んで字のごとく「老眼鏡」の専門店であり、問屋の直売倉庫です。

 つまりは「老眼鏡のアウトレットショップ」であり、そのお値段――なんと、48円から。やっすーい! そしてそれ以上にヤバいのが、店舗上部を埋め尽くすほどに並べられたメガネメガネメガネメガネメガネメガネメガネメガネ……。いやっほーぅ! 今日はメガネ祭りだぞ!

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 そのまま眺めていると、「おまえも眼鏡にしてやろうか」という幻聴が聞こえてきそうで怖かったので、退散して先へ進む。

 数々のお寺さんが立ち並ぶ雑司が谷エリアは、夏場に歩くと涼しいので、お気に入りのお散歩ルートのひとつ。鬼子母神堂をはじめ、神社仏閣の境内は緑と木陰が多いから、ふらっと足を運んで小休止するのにいいんですよね。気が向いたら、あわせてお参りも。

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 雑司が谷の案内所もあるケヤキ並木を抜けて、都電荒川線「鬼子母神前」駅をよっこいしょと乗り越える。途中、おじいちゃんおばあちゃんのグループをいくつか見かけたのは、ガイドツアーか何かだったのかな? 僕も、麦わら帽子、欲しい。

 このあたりまでは、池袋でお昼ごはんを食べたあとにぶらつきにくることもあるので、まだまだ見慣れた町並みと風景ばかり。たしか過去にも、新宿方面へ歩くときにも通った記憶がございます。――で、そのときに寄り道したのが、こちら。

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 メロンパンちゃん!!

 ……そうなのです。この日の僕は、「途中で済ませればいっか〜」と考え、まだお昼ごはんを食べていなかったのです。

 スマホで時計を見れば、すでに14:00。空腹状態で10km近くを歩くなぞ、さすがに身がもたない――もとい、ただのアホでしかないので、ここいらでカロリーを摂取しようかな、と。カリカリモフモフにありつくべく、今回も立ち寄ることにしたのでした。

 そして、この『アルテリア・ベーカリー』*2で買ったのが、これだ!

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 メロンパンアイス(380円)

 いやー、このクソ暑い週末に、こんなんおいしくないはずがないでしょう! わーい! いただきまーす!!

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 言うまでもなくカリカリでおいしいメロンパンの皮部分に対して、中はもっちりの生地。そこにひんやり冷たいアイスが挟まれており、口に入れた途端にキューッと冷たさが広がるのがたまらぬ……!

 アイスは想像していたよりも大きく、水分なしでも最後までもぐもぐいただくことができました。単なるカロリー摂取――言わば「おやつ」目的で寄ったのに、これはリピート不可避でござる。メロンパンは良い文明。間違いない。

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 お腹も膨れたところで、目白通りを渡ったら、都電荒川線の線路と平行するように住宅地を南下。急に下り坂になったぞよ……? この辺で住所が変わるのかな?

 そう思って地図上で確認してみたら、ここからもう少し南へ歩いたあたり、ちょうど神田川が豊島区と新宿区の境界になっているらしい。電車(山手線)の感覚だと「池袋」と「新宿」って若干離れているイメージだけど、区単位で見ると間近なのよね……。

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 ――と、しばらく閑静な住宅街を歩いていると、ふと気になる商店(?)が目に留まった。

 見るからに寂れた佇まいではあるものの、軒先にはしっかりと看板らしきものが掲げられており、大きな文字で「100円販売機」と読める。はて……煙草屋さんにも雑貨屋さんにも見えないし……これはもしや、山梨でいう「ハッピードリンクショップ」*3的なアレかな?

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 真下からだと屋根に遮られて見えなかった店名は、『富士スタンダードベーカリー』さん。もともとはパン屋さんだったのかしら。現在は複数の自動販売機が並べてあるだけの様子。

 そこで、そういえば飲み物も準備していなかったことに気づいた。スタバでタンブラーに入れてもらったアイスコーヒーはすでに飲み干してしまっていたので、新たに飲み物をここで購入することに。タンブラーの中に氷が残ってるし、しばらくは冷たいのが飲めるはず。

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 店内を見ると、自動販売機のあいだの壁にはいくつもの注意書きが。物言わぬ販売機だけになっても、なお伝わってくる店主さんの心遣いが素敵。

 “100円販売機” ということで、てっきり大手メーカーの自販機は入っていないのかと思ったら、普通にダイドーやアサヒの飲料も置いてあった。ありがたく500mlペットボトルを購入し、その場でタンブラーに注水して、いざ再出発でござる。

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 神田川を越えたら、再び都電荒川線と合流。

 新目白通りを200mほど東に歩いたら、また南に折れて、早稲田大学の西をぬるっと通り抜けていきます。早稲田キャンパス付近を歩くのは、なにげに初めてだったかもしれない。「土曜日なのに学生さんらしき人が多いな……!」と思ったけど、そりゃそうか。会社員とは違うでよ。

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 「大学……学生街……とくりゃあ、飲食店もあるでしょ!」などと考えつつキョロキョロしていたら、案の定。見るからに「学生さん御用達ィ!」な

  • 外観の食堂で、
  • ワンコインメニューがあり、
  • お昼すぎの時間でも客が多く、
  • 意図せず写りこんだ自販機のタモさんがこっちを見てる

とくれば、こりゃあ入店しないわけにはいかないでしょう。昼メシは、キミに決めた!

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 『キッチンオトボケ』さんで食べたのは、ジャンジャン焼き定食(600円)。「少し変わった名前」で「ビジュアルが肉肉しい」とくれば、これが間違いなく名物メニューでしょうそうでしょう?

 はたして、出てきた料理はとってもシンプル。ご飯と味噌汁に、千切りキャベツの上には大量の焼き肉。やはり学生向けともあって味つけは濃いものの、歩いて疲れた体には最高のエネルギー源である。それになんたって、まだ若いから! そう! まだ! 若いから! 学生には負けられぬ!

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 お腹をいっぱいに満たしたら、「地下鉄早稲田駅前」の交差点から南方向へ。住所で言うと、新宿区の「喜久井町」「原町」あたりの住宅地を抜けて歩を進めます。なんか、道の先に馬鹿でかいビルが見えるけど……ありゃあ、どこのビルだ……?

 ここまで来ると学生街の雰囲気は感じられず、一般的な “住宅街” の趣き。おじいちゃんおばあちゃんが自転車で走り、一家そろっての買い物帰りらしい家族連れが見受けられ、道脇にはクロネコヤマトの車が何台も止まっており……って、マジで何台も止まってる……。週末もお疲れさまです……。

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 普通の住宅地かと思えば、遠くにそびえ立つビルが見える。家々の合間に小さな社があったと思えば、これまたとんでもでっけえ鉄塔がそそり立っている。

 ……いや、っていうか、この鉄塔……いくらなんでも高すぎじゃありません? 初めて歩く地域だから見覚えがないのかもしれないけれど、こんな200mはありそうなド高い建物、あったかしら……?

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 その正体は、近くまで来ると明らかになった。

 まず、早稲田近辺からも見えた馬鹿でかいビルは、おなじみ、大日本印刷株式会社の本社ビル。なんかやたらめったら新しく見えるのも当然で、2015年完成の新庁舎なのだとか*4。高さは約125m。すっごーい! たっかーい!

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 そしてもうひとつは、防衛省の市ヶ谷無線鉄塔*5

 こちらは2000年竣工とのことですが、その高さは――なんと、220m。東京都内ではスカイツリーと東京タワーに次ぐ3番目に高い塔であり、日本国内でも7位にランクインする高さの塔らしい*6。ほえー……そりゃあ遠くからでも目に入るってもんですよ……。

 ――で、上記写真は防衛省の周辺道路なのだけれど。警備員さんが立っているのはもちろんのこと、施設と道路とのあいだには、隙間なく監視カメラらしき物体が。とてもじゃないけれど興味本位で写真を撮れるような雰囲気ではなかったので、さっさと先へ進んでいきまする、はい。

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 南下して突き当たった防衛省から、東へ坂を下ったら、そこはもう市ヶ谷駅。

 ホームの目と鼻の先にある『市ヶ谷フィッシュセンター』を横目に駅を越えたら、再び南東方向へ進路を取ります。休日だろうが平日だろうが、いつも誰かが都会のド真ん中で釣り糸を垂れている光景。創業50年以上*7とのことなので、これも当たり前の風景なんすよね……初見だとビビるけれど。

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 東京メトロ有楽町線の上を沿うようにしばらく歩くと、あっという間に麹町。

 市ヶ谷駅あるいは防衛省がちょうど “町” の境界線上にあったのか、つい数十分ほど前に見られていた住宅街はどこへやら。すっかり高層ビルの立ち並ぶ “都会” に足を踏み入れておりました。

 というか下の写真、よく見たら、なんかこっちに向かって手を振っているおっちゃんがいる……。近くに知り合いがいたのか、はたまたカメラを構えている僕に向かってアピールしてくれたのか、どっちだったのかしら……。目線はこっちに向いているようにも見えるけれど。

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 すっかり皇居だよ! これ!

 ここまで歩けば、あとはもう消化試合のようなもの。半蔵門から反時計回りに、三宅坂をスルーし、桜田門を越えたら、すぐそこが日比谷公園。本日のゴール地点である。

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 この暑いなか――時には強風も吹きつけるなか――皇居ランナーのみなさんは、超元気。「あ、どもっす、地方から出てきた観光客っす」と言わんばかりにリュックを背負い、カメラをぶら下げている僕なぞには見向きもせず、老若男女がガンガン追い抜いていく。はっやーい!

 左手には、桜田濠と緑豊かな皇居。右手には、国会議事堂をはじめとする主要省庁。電車で移動しているとピンとこないけれど、こうして歩いてみると、思いのほか住宅地と国の重要施設とが密接していてビビる。普段から都心をチャリで走っている人には、見慣れた光景なのでしょうが。

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 そんなこんなで、日比谷公園に到着だー!

 14:00前に池袋を出発して、到着したのが16:30頃。途中、メシを食ったり写真を撮ったりしたことを考慮しても、普通に歩けば2時間以内には到着できそうな距離感っすね。実際、Googleマップでルート検索すると、「距離:9.1km」「所要時間:1時間49分」と表示されます。

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 たどり着いた日比谷公園は、オクトーバーフェストの真っ只中。会場内の座席では人が収まりきらず、園内のあちこちにお客さんがあふれかえるほどに混雑していた様子。パねえ。

 本当は「ゴール地点でビールを1杯!」のつもりで来たのだけれど……あまりの混雑っぷりと、ついでにビールのお値段を見て、「まあいっかー」と断念。いやー、さすがにぼっちでビールを数千円も飲む気にはならないし、「そんなことより水くれ水」状態だったので。ビールはまた今度や!

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 以上、2ヶ月ぶりの “お散歩カメラ” な記事でした。最近はすっかり動物園おじさんになっちゃってたから、あまり都心を長距離歩く機会がなかったのよねー。2、3km程度ならそれなりの頻度で歩いてはいるのだけれど。

 これから梅雨の時期にかけては街歩きがしづらくなる一方で、夏の夜なんかはそぞろ歩きしやすい季節だとも思うんですよ。暗くなればそこそこ涼しいし、冬と比べれば軽装で歩きやすいし、なにより歩いたあとの酒がうまい。何も “あと” と言わず、飲み歩きにしてもいいですし。

 1人で歩いても楽しいけれど、「お散歩オフ会」みたいなのを企画してもおもしろいかもしれませんねー。何はともあれ、夏に向けて体力をつけていくぞよー!

 

 

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