2017年4月の話題〜マストドン普及、けものフレンズとコンテンツ論、ネガコメの行方


おっすおっす。ゴールデンウィーク真っ只中の人も多いだろう4月最終日、いかがお過ごしでしょうか。僕はと言えば、同人誌即売会の帰りに立ち寄ったスタバでシコシコとお仕事に励んでおりました。いやー、思いっきり散財したあとは作業にも身が入るなー(白目)

さてさて、普段の記事のような長ったらしい前置きは抜きにして、毎月末恒例、「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナーです。末尾に2014〜2016年の「4月」のまとめ記事へのリンクも貼っているので、GWが暇で暇でしょうがない方は、よかったら一緒にどうぞ。

 

社会・時事

今月は特にマストドン関係の話題が盛り上がっていた印象

秋葉原の次に若者文化が根付いた「街」としてのWebがあり、マストドンの個別のインスタンスには、その独立した「街らしさ」が反映されているように見える、といった話。

自分の都合通りに他者を動かすために「思いやり」を持ってくるのはズルいと思う

こういう声が出てくるのも悲しいけれど、あえてそれを掲載してしまうあたり、編集側が世代間の対立を煽ろうとしているようにも感じられて……(この声に共感する読者層が多いのかもしれないけれど)。

(先月に引き続き)『けものフレンズ』は時事ネタ

“これはたつき監督が言っていることですが、「100人に1人」ぐらいに気づかれるコントロールがちょうどいい。100人に1人が気づいてくれれば、ネットで残りの99人に知らせてくれるんです”

ガイドブックの内容が濃ゆいので、読んでいてたーのしー!

普段はBlu-rayを買わない自分でも思わず買ってしまったし、ガイドブックの内容も充実していて大満足だったので、このままマラソンしそうな勢い。値段といい売り方といい、これを待ってた感ある。

生活

早朝の秩父とか、むっちゃ空気が澄んでそう…… 

職種が職種なら、エクストリーム出社にハマってたと思う。勉強会などの朝活よりも身体を動かしたい。

その時その場所その瞬間の「一番」は色褪せない

身体を動かしての実体験と、それなりに楽しかった思い出と、特別感のあるメシが結びついたエピソードは、端から読んでいてもおいしそう。いいなー。

考え方

“選択肢は「学校に行く/学校に行かない」の二択ではない”

当事者であるうちはなかなか気づけないけど、本当に大切なことだと思う。学校でなく「会社」に当てはめてもいい。

上には上がいるから「オタク」と自称できないあの感覚

めっちゃ頷きながら読んでしまった。上には上がいるし、実際はもっと良い商品があったりするしで、就活生時代・営業員時代と変な申し訳なさを抱きながら話していた気がする。

インターネット

遊び場から連鎖してつながり広がるインターネット(ニコ動)の世界

“ボカロに限ったことじゃなく、遊ぶ余地があると思ったものに食いついていくと、楽しいことが起こる。それを実感した10年だった”

国単位でなく、もっと小さな区分での住み分けも必要になってくるのかな

ここではpixiv(pawoo)についての問題提起になっているけれど、ネットカルチャー全般の「住み分け」の視点で見ても興味深く感じる。

今月一番の「インターネットマジこわい」

 “『友達以上恋人未満をキープできてこそ一人前のネカマ』”

(そう考えると個人のブログって、裏道にある小さなスナック的なアレっぽい)

“ぼくらのようなメディアに求められていることは、商店街のような「人通り」であり、そこに集まる人々全体をコミュニティとして捉えた上での「人通り」なのだ”

名文を“練習問題”としてこなし、日本語の論理と感性を身につける

現代文のプロフェッショナルによる、日本語の“教科書”的な1冊。石川啄木、中原中也、梶井基次郎、太宰治らの名作を事例として、日本語の論理を改めて学びながら名文=「美しい日本語」を読むことによって、自然と感性を磨くことができる構成となっている。

少々、筆者の主張が前面に出すぎているようにも感じられたものの、全体を見れば示唆に富んだ、学びの多いハウツー本。学生は言うに及ばず、大人になり、日々の忙しさのなかで「言葉」を丁寧に扱うのが難しくなりつつある大人にこそ、この『練習問題』をおすすめしたい。

エンタメ

“「いいもの」は上から押し付けるのではなく、自由にしてもらって初めて出来上がる”

広告、経営、仕事論、そしてけものフレンズと、むっちゃ多岐にわたって示唆に富んだ内容。おもしろかった!

チューニングの方法が“友達の名前を呼ぶこと”、象徴的に感じる

“長く愛される作品は、アニメ放送後にも多くの人が見てくださいます。どの作品も手を抜かずにやっていれば、後々に見た人にも思いが届くんです”

『モンテ・クリスト伯』の二次創作としても胸アツなドラマCD

きのこ×社長×回す方のノッブの座談会に始まり、ミニインタビュー、書き下ろし小説、各種コラム、豪華面々によるイラスト・漫画などなど、盛りだくさんの1冊。

座談会やイラスト・漫画の魅力は言うに及ばず、ドラマCDの出来栄えが想像以上。「もし、エドモンが別の復讐に手をかけていたら」「もし、この世界にあの組織があったとしたら」などの「イフ」を積み重ねて描かれるのは、『FGO』で現界したアヴェンジャー、巌窟王 エドモン・ダンテスが生まれるきっかけとなったエピソード。そして古くからの型月好きが喜びそうな、驚きの敵の正体は(以下略)

とんでもない作品がたまにふっと出てきて無料で読めちゃうからネットすごい

朝っぱらから惹き込まれてしまった。ページ数を見て長いと感じたけど、そんなの吹っ飛ぶくらいに面白いしオチが秀逸。/“幸福は創造の敵”/“2時間以上の集中を観客に求めるのは現代の娯楽としてやさしくない”

 

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