昨夜、アニメ『けものフレンズ』が最終回を迎えた。11話ショック*1以降はなかなか心が休まらず、最終回予告のネタ動画*2を繰り返し見ながら例のスローガンを唱えることによって、必死に自我を保っていた1週間だった。たつき監督を信じろ……信じるんだ……*3。
そして、最終回の放送から一夜明けた今日。最高の余韻を胸に抱いたまま眠りについたこともあり、目覚めはすっきり。自然と「ぼくのフレンド」を口ずさみながら諸々の準備と作業を終え、自分の心は決まっていた。
――そうだ、ジャパリパーク、行くのです。どうせBD付ガイドブックは手に入らない難民状態だし、オンリーイベントもまだ先なのです(早くも新作映像が制作決定したのは超嬉しい)。それならば、なんとしても『けもフレ』ロスを回避し、サンドスターを供給するためにも現地に赴くしかないのです。
というわけで、 “たまちほー” こと、多摩動物公園に行ってきたのだー!!
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春休み真っ只中の多摩動物公園へ
「多摩動物公園」へは、新宿駅から電車を乗り継いで1時間ほど。「多摩」と聞くとなんとなく遠いイメージがあるけれど、いざ向かってみればあっという間でござる。
同じく多摩動物園に向かう途中なのか、多摩モノレールの車両内では早くも「遠足たっのしー!」とワイワイ話すちびっ子グループも散見され、否が応でも気持ちが高まる。なんたって僕自身、 “動物園” に行くのは子供のころ以来なのだ。おやつもしっかり買ってきた。300円以内で。
一般入園料600円を支払い、いざいざ園内へ。こうして見ると、過去に来たことがあるようなないような…… ? いや、あれは上野動物園だったかしら……まあいっか。
広々とした園内は、なんと上野動物園の約4倍もの敷地面積を誇るそう*4。入り口近くにはおみやげショップがあり、敷地内はシャトルバスが行き来しているなど、どことなく某夢の国を彷彿とさせるテーマパーク感。当然、道行く人、みんなが笑顔だ。本当の愛はここにある。
随所に動物を模した造形物があったり、道路には “あしあと” が描かれていたりと、園内の移動中にも子供を飽きさせない素敵な工夫がちらほら。僕はひとりぼっちのフレンドなので、ずんずん先へと進んでいきます。あーはー! たーのしー!
入り口から進んでいくと最初に行き当たる分かれ道。
『けもフレ』的には、右に行けば「さばんなちほー」、左に行けば「こうざん」、直進すれば「へいげん」である。まずは、距離的にも一番近い「アフリカ園」方向へ舵を切ることにする。何はともあれ、サーバルちゃん。
アフリカ園に来ると真っ先に目に入るのが、園内でも最大級の展示面積を誇るライオンのエリア……なのだけれど、現在は工事のため休止中。残念無念。
右手に進んでいくと、チーターとサーバルの展示スペースがあった。ちなみに、先ほどのライオンも合わせたネコ科の3種を担当しているのが、しんざきおにいさん*5だそうでございます。担当地区ぅ…ですかねぇ……。
まず目に入ったのが、思っていたよりもどデカいチーター先輩。全身を隅々まで埋め尽くす斑点模様に目を奪われ近づいてみると、ガラスの向こうからこちら側をまじまじと見つめ返してくれた。やだ……超イケメンじゃん……。
というか、サービス精神の塊とも言わんばかりにカメラ目線をキメてくれるので、たくさんの人が足を止めて撮影に勤しんでいた格好。サービス精神旺盛というか、好奇心旺盛というか……。
一方で気になったのが……その口元。最高にキリッとした表情で、口を閉じ、耳は動かさず、こちらをじっと見つめてくれているイケメン風なのだけれど……よく見ると、なんかヨダレ、垂れてません……? もしや、僕らのことを獲物だと思っているのでは……?
食べないでくださいー!!
サーバルちゃんとはじめまして
さて、本日のメイン・サーバルキャットの展示スペースは、チーターのすぐ側。ジャンプ力ぅ…が優れているということもあり、うっかり脱走されることを防止するためか、上までびっしりと檻で覆うような形で覆われている。
かーわいー!!
スラリと細い身体はサイズもそれなりで、「トラやチーターの小型版」というよりかは「一回り大きい猫」というイメージのほうが近そう。
見にきた少年たちからは、「チーターのこどもだ!!」「ちがうよ! “さばーる”だよ!」「にゃあああああああ!!」などと歓声が上がっており、もう少し上の年代になると、「すごーい!」「かーわいー!」「しんざきおにーさんはどこ!?」という声が聞かれた様子。……あまりトーンが変わらないね!
しかし、しばらく観察していると……やっぱり、あからさまに猫である。 隙あらば毛づくろいをし、うろうろと周囲を徘徊し、日なたに寝転がり、そのまま夢の世界へと( ˘ω˘)スヤァ…。2枚目の写真なんて、「ゴロニャン」という擬音が聞こえてきそうなレベルだ……。
爪とぎもするよ!
なかでもキュンときたのが、その鳴き声!
数回しか聞けなかったのだけれど、短く「ミャッ!」「ミャオ」と鳴いたときの声がかわいくてかわいくて……。「あ、本当に “ミャ” なんだ」と実感できました。周りで聞いていた人も「 “ミャア” って鳴いた!」と話していたので、決して僕の耳がフレンズに最適化されているからそう聞こえた、というわけではありません。たぶん。
_人人人人人人人人人人_
> だいたいあってる <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
1日では回りきれないほどに動物がいっぱい!
もちろん、サーバルちゃんだけをずっと観察していたわけではありません(それなりに長時間眺めてはいたけれど)。お昼前に入園してから16:00頃まで、ぐるっと敷地を一周するような形で動物園を見て回ってきた。
シロオリックス(アフリカ園)
モモイロペリカン(アフリカ園)
キリン(アフリカ園)
アフリカゾウ(アフリカ園)
チンパンジー(アフリカ園)
タヌキ(アジア園)
シロフクロウ(アジア園)
トナカイ(アジア園)
アカカンガルー(アジア園)
休日のおっさんにしか見えない……。
野生を捨てたかのような姿だ……。
シマオイワワラビー(オーストラリア園)
タスマニアデビル(オーストラリア園)
オランウータン(アジア園)
レッサーパンダ(アジア園)
ぬいぐるみかな??
ターキン(アジア園)
タイリクオオカミ(アジア園)
わんわん。
トキ類(アジア園)
そんなこんなで満喫してまいりました、ジャパリp……もとい、多摩動物公園。『けものフレンズ』抜きにしても、数年ぶりにリアルで目の当たりにした動物たちはみーんな生き生きとしていて、見て回るのが本当に楽しかった! 動物園はいいぞ。
印象的だったのが、帰り際にサーバルの展示スペースに寄ったところで目に入ったおにーさん。スーツ姿に革靴、手には革のビジネスバッグと、見るからに「会社を早上がりして少しの時間だけでも見にきました!」という風体のサラリーマン。サーバルちゃん目的……かどうかはわからないものの、そうでなくても動物園は癒やしスポット。会社帰りに立ち寄りたくなってもおかしくないですよねー。僕も、せめて上野動物園がもう少し近くにあれば……。
他方では、こちらは間違いなく『けもフレ』の流れで訪れたらしい若者2人組が、フレンズ云々とアニメの話をしつつも、「たまには来るのもいいよねー」「わかるわー」と話していたのにも共感してしまった。ほんまそれ。続けて言った、「……多摩動物園だけに」は聞かなかったことにしよう、うん。
というわけで長くなったけれど、『けものフレンズ』好きもそうでない人も、徐々に暖かくなり、人も動物もフレンズも活動的になりつつあるこの季節、たまの休日には、近くの動物園に足を運んでみてはどうでしょう? 動物園で、ドッタンバッタン大騒ぎ!
※追記:後日、サーバルジャンプも見てきたのだ!