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ぐるりみち。

日々日々、めぐって、遠まわり。

Kindleストアのビジネス・実用書50%OFFセールより、おすすめの既読本10冊+α

 Amazon Kindleストアでそれなりの規模のセールが開催中と聞いて、飛んできました(参考リンク:50%OFF以上!角川ビジネス・実用書フェア 新海誠からボブ・ディランまで4,300冊以上 - きんどう

 “ビジネス・実用書” と謳っていることもあり、「コミックがないならスルーでいいかな……」と思っていたのですが、覗いてみたら、気になる本&既読本がちらほら。特に角川ソフィア文庫でちょうど気になっている本が多かったので、これはチェックせねばなるめえ、と。

 というわけで、今日は特にブログに書くネタもなかったしせっかくなので、セール対象本からざっくりとピックアップしてまとめてみました。上から10冊は「個人的におすすめの既読本」残り約10冊は「気になる本のピックアップ」となります(購入済み含む)

 

 対象商品一覧(9日まで!) Kindleストア : 【50%OFF以上】新生活応援!読んでおきたいビジネス・実用書フェア

 

本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法/出口治明

 「本を読みたい!」という読書に対する欲求を、「本を読まねば!」という義務感にまで底上げしてくれる読書論。個人の経験談や成功体験を語るビジネス書にはNO! を叩きつけ、長年に渡って綾鷹ばりに選ばれ続けてきた “古典” を勧めている。

 ――とはいえ、普段は読まない人は何から手を出せばいいのか敷居が高い印象もあり、読み進め方もわからないはず。その点、本書ではそういった問題もしっかりと取り上げたうえで、年代別・考え方別にも100冊以上の本を参照。超親切設計である。

 著者は、幼いころから “活字中毒” だったというライフネット生命保険株式会社会長・出口治明さん。文章を読むだけで「あ、この人すげえ頭良いわ」と感じたのは久しぶりだった。潜在的に「読書」に関心を持っている人に対して即座に本を読むべく駆り立てるような、そんな魔力を持った本。

 感想記事 ビジネス書ではなく古典から教養を学ぶための『本の使い方』

 

ひとりぼっちを笑うな/蛭子能収

 蛭子流「ぼっち論」。集団に属するから、肩書きを持つから、レッテルを貼られるから、疲れる。それならば常に自分をレベル1だと見積もっておくことで、他人から規定されず、自分の価値観で戦うことができるようになるのではないか。

 ――そう、イメージするのは常に最弱の自分だ。ぼっちだろうがリア充だろうが非モテだろうが、自分を「内向的」な性格だと感じている人に広く勧めたい。こうして見ると、ひとりぼっちも案外悪くない。自ずからそう思えてくる一冊です。

 全体的にユルい文体が続き、ツッコもうと思えば矛盾もあるのだけれど、「それでもいいじゃないか」と思わせてしまうのは蛭子さんの人徳によるものなのだろうか。周囲の意見やツッコミを「そういうのもあるよね」と認めつつ、自然と流しているように見えるのはすごい。

 感想記事 『ひとりぼっちを笑うな』生きづらいと思い込んでいる人へのメッセージ

 

任天堂ノスタルジー 横井軍平とその時代/牧野武文

 1960年代〜90年代にかけて任天堂に所属し、開発第一部の部長として『ゲーム&ウオッチ』『ゲームボーイ』『バーチャルボーイ』などを手がけてきた伝説的な開発者・横井軍平さんの生涯を紐解いた一冊。

 ただ、本書で語られるエピソードや横井さん本人の言葉を読んでいると、そんな「すごい人」であると同時に「手先が器用でやんちゃなおじちゃん発明家」のような印象もわきあがってくる。ものづくり哲学「枯れた技術の水平思考」を携えて、ゲームだろうが玩具だろうがとにかく「遊び」の魅力を突き詰めた人。折に触れて読み返したい本です。

 感想記事 “枯れた技術の水平思考”とゲームの本質『任天堂ノスタルジー 横井軍平とその時代』

 

「メジャー」を生みだす マーケティングを超えるクリエイターたち/堀田純司

 「メジャーを生み出す」ためのマーケティング論……というよりは、現代の若者に寄り添ったコンテンツを創り出し続けている、クリエイターの思想や信念を紐解いたような内容。

 どちらかと言えば文化論、さらには世代論的な要素を多分に含んでおり、「最近の若者の流行りはよくわからん!」という上の世代の人にも興味深く読んでもらえるのではないかしら。個人的には、ネットの話題が出てきた浅野いにおさんの話がおもしろかったです。

 感想記事 “普通の人”として『「メジャー」を生み出す』考え方

 

若者を殺し続けるブラック企業の構造/川村遼平

 “働きすぎ”をキーワードとして、現在の日本社会で「当たり前」となっている働き方の構造を紐解いた内容。いわゆる「ブラック企業」批判に終始したものではなく、冷静に「働き方」に関わる問題点を整理しています。

 「べき論」を語るのではなく、複数の事例を示し、それにまつわる問題点と構造を明らかにし、また複数の改善策を、それぞれ整理した上で説明・提示するような形で、非常に好感が持てました。

 感想記事 『若者を殺し続けるブラック企業の構造』“働きすぎ”が当たり前の日本社会を整理する

 

ネットが生んだ文化 誰もが表現者の時代/川上量生

 川上量生さんによる監修の下、全8章・計8人の筆者によって「ネットカルチャー」について論じられた一冊。執筆陣には、ばるぼらさん、佐々木俊尚さん、小野ほりでいさん、荻上チキさんなど。

 焦点となるのは、序章で語られる「ネット原住民」と「ネット新住民」という区分。ネット上に存在する軋轢の大多数はこの二者間の“文化的衝突”であり、互いの不理解・不寛容によるものである、と。ネットの根底に流れる「ネットカルチャー」と価値観は、黎明期に原住民の中で自然発生し、脈々と受け継がれてきたもの。なればこそ、その流れを汲んだ本書は「ネット」を知るための参考書となるのではないかしら。

 ちなみに、本書は全15巻で構成される「角川インターネット講座」の第4弾。此度のセールでは、15冊すべてを収録した合本版が 40,500円 → 3,240円 という割引率で買えるため、他の講座も気になる方はそちらをどうぞ(リンク:Amazon.co.jp: 【全15巻合本版】角川インターネット講座

 感想記事 川上量生監修『ネットが生んだ文化 誰もが表現者の時代』要約まとめ

 

死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論/瀬戸内寂聴、堀江貴文

 年齢差50歳。異色の2人の対談本。細部の意見の違い、経験や思想による方向性の違いはあれど、全体としては、意見の一致を得ているような印象だった。

 大雑把に言えば、「人生論」に関しては瀬戸内さんが持論を展開し、「経済」的、「社会」的な話題が挙げられると、堀江さんが実例を示し、言及していく形。それぞれの得意分野を抑えつつ対談が進行し、しかも事細かに注釈がまとめられているので、とてもスムーズに読むことができ、内容もおもしろかったです。

 感想記事 『死ぬってどういうことですか?』意外と馬が合う?ホリエモンと寂聴さんの対談本

 

文章力の鍛え方/樋口裕一

 “文章力の鍛え方”という表題が踊る本書だけれど、その実態はどちらかと言うと「思考力の鍛え方」にほど近い。曰く、 “文章を書くということは、根拠を明確に発信すること” であり、そのためには論理的にモノを考える活動が必須となる、と。だが、それだけでは不十分だ。論理的思考は文章力を鍛えることによって養われ、文章を書くためには根拠を明らかにした思考法が必要となる。

 要するに「書く力」と「考える力」は並び立つものであり、どちらかが欠けていても「文章力」は鍛えられない。そこで、本書は主に「思考力」の養い方に焦点を当てており、文章を書く前に必要となる「論」を65の視点から提案する内容となっている。「何を書けばいいんだろう」とスタート地点で悩み立ち止まっている人には、第一歩目を踏み出す力をもたらしてくれるはずだ。

 感想記事 『文章力の鍛え方』根拠を明確に発信するためのに必要な“思考力”とは

 

小説 言の葉の庭/新海誠

 映画監督としての新海誠さんは大好きですが、作家としての文章もたまらなく大好きだということを改めて実感できた一冊。『君の名は。』と同じく、同名作品を監督自ら小説化。6人の視点から描かれる群像劇は、どこか切なく、苦しく、それでも美しく思えるもの。

 誰もが何かを抱えながらも、必死に日常を生きている。あくまで「映像の文章化」あるいは「原作」として書かれているように感じた『秒速』と異なり、本作は映画の世界観を大きく拡張した、「別作品」としても読めるほどでした。映画を観た人は、ぜひぜひ。新海さんによる他ノベライズ作もセール対象のようです(リンク:Amazon.co.jp: 小説 秒速5センチメートル

 感想記事 小説版『言の葉の庭』〜誰もがどこかおかしくて、病んでいて、それでも日常を歩いている

 

もうミスらない 脱オタクファッションバイブル/久世、水月とーこ

 ファッションに疎い初心者、特に「オタク」を想定読者とした、ファッション入門書。“チェック柄のシャツ”に代表される「オタクっぽい服装」の問題点を挙げた上で、どのような部分に気を付けて服を選んでいけば良いのか、改善方法を提案する内容。

 基礎中の基礎からイラスト&マンガ付きで説明してくれるので、何も知らない人の「最初の一冊」として、全力でおすすめできます。身だしなみの基礎となる知識の説明はもちろんのこと、おすすめのコーディネートや店名も具体的に挙げて提案してくれている点も魅力。

 感想記事 “オタクっぽさ”を薄めるための入門書『もうミスらない 脱オタクファッションバイブル』

 

「カゲロウデイズ」で日本文化史が面白いほどわかる本/塚原哲也

【入試頻出の「文化史」のポイントを効率的に学習!】後回しにしてしまいがちな「文化史」。でも、入試に頻出の重要事項が満載。メカクシ団のキャラたちと一緒に、「文化史」のポイントを楽しく学べます!

 

日本酒の図鑑/君嶋哲至

居酒屋や旅先で自分好みの銘柄が選べる、手帳サイズの日本酒図鑑。「今飲むべき」厳選銘柄の特徴を、味わいや香りが一目瞭然のマトリックス、おすすめの飲み方アイコンつきで解説。基礎知識や用語まで網羅した一冊。

 

日本語質問箱/森田良行

ふだん使っている日本語に疑問を感じることはありませんか。何気なく使った言葉が思わぬ誤解を招いてしまったり、よく耳にするが日本語としてどうなのだろうとか、似たような言い方だがいったいどう違うのかなど。たった一字違うだけで意味や言い回しが変わってしまう日本語の仕組みを、実際に寄せられた質問や相談に答えながら易しく解き明かします。適切でよりよい日本語の表現をめざし、一緒に考えてみましょう。

 

訓読みのはなし 漢字文化と日本語/笹原宏之

言語の差異や摩擦を和語表現の多様性へと転じた訓読みは、英語や洋数字、絵文字までも日本語の中に取り入れた。時代の波に晒されながら変容してきた訓読みのユニークな例を辿り、奥深い日本語の世界に迫る。

 

今はじめる人のための短歌入門/岡井隆

短歌をつくるための題材や言葉の選び方、知っておくべき先達の名歌などをやさしく解説。「遊びとまじめ」「事柄でなく感情を」など、テーマを読み進めるごとに歌作りの本質がわかってくる。正統派短歌入門!

 

里山を創生する「デザイン的思考」/岩佐十良

開業3か月で稼働率90%、グッドデザイン賞を受賞した宿泊施設「里山十帖」について、オーナーであり地方創生のキーパーソンとしても注目される著者が、開業1年までの軌跡と成功要因を語る。

 

お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力……はこう「動いた」/大村大次郎

「ローマ帝国は“脱税”で滅んだ」「ナポレオンは“金融破綻”で敗れた」――お金の流れを読むだけで、歴史はよくわかる、さらに面白く見えてくる!「お金」「経済」「権力」の5000年の動きを徹底的に追跡調査!

 

知っておきたい「酒」の世界史/宮崎正勝

ウオッカ、テキーラ、日本の焼酎など、世界中のすべての蒸留酒は、9世紀にイスラームで錬金術のために発明された蒸留器「アランビク」からはじまった。メソポタミアからヨーロッパにもたらされた「液体のパン」ビール、ペストの恐怖が育てたウイスキーとブランデー、飲料水代わりだった大航海時代のワイン、冬の寒さが生んだ奇跡の酒シャンパンなど、世界をめぐる多様なお酒の意外な来歴と文化がわかる、おもしろ世界史。

 

宮本武蔵「五輪書」 ビギナーズ 日本の思想/宮本武蔵、魚住孝至

29歳で佐々木小次郎に勝ち天下一の実力を示した武蔵。「ふかき道理」の追求の果てに達した境地を「地・水・火・風・空」の5つの兵法とともに記す。近年発見された数々の資料も取り入れ、武蔵の実像に迫る。

 

新撰組顛末記/永倉新八

新撰組の副長助勤となり、のちに二番組長を兼任した新八は、近藤勇らとともに池田屋へ斬り込んだ。北海道に渡り小樽に住んだ新八が、大正2年(1913)3月から『小樽新聞』記者の取材に応じて語った連載をまとめたのが本書である。近藤勇や土方歳三らとの交友、池田屋の乱闘、など幕末動乱の修羅場をくぐり抜けた者のみが知る生々しい証言が満載の、新撰組を知るための第一級の史料である。

 

図解・いきなり絵がうまくなる本/中山繁信

「コツ」さえ知っていれば、建物・風景・車・テーブル・イスなど、身の回りにあるものが簡単に描けるようになる! 味のあるイラストで定評のある建築家が、立体感のあるイラストを描けるようになる方法を伝授!

 

ゼロから学ぶプロの技 神技作画/toshi

イラストを描く上で必ずはまる問題を、Q&A式でていねいに解説。身体のラインの引き方などの基礎から、恋愛シチュの応用表現まで、段階的に説明していますので、ゼロからプロの技が学べます。線の流れや形のとらえ方をそのまま体感できる「別冊なぞって覚える練習帳」付き。

 


 

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