ぐるりみち。

平成生まれのフリーライターのブログ。本・映画・マンガ・アニメの各種レビューに、旅行・グルメ・街歩き日記など。

晩酌しない生活に、上善如水と、酒かすクリームチーズを

酒かすクリームチーズ 上善如水

 あらすじ 
  1. 冷蔵庫から賞味期限ぎりぎりのおつまみが出てきた
  2. せっかくなので日本酒と一緒につまんでみた
  3. うまい!\テーレッテレー/

 

お酒は好きだけど、優先順位はそこまで……?

 普段、家ではまったく晩酌をしない自分。大学卒業後の新入社員時代、「寂しい寮の一室で映画を観ながら金麦を飲む」なんてことを何度かしていたことはあったものの(だいたい映画の影響)、自分一人で好んでお酒を飲むことはほとんどなかった。

 基本的には「親しい友人との飲み会で飲む」から楽しいのであり、あるいは極稀に「ふらっと迷いこんだ繁華街のバーでまったり味わう」ことでおいしく感じるのが、自分にとっての「お酒」だった。常に摂取するのではなく、ちょっと特別な日に飲んで嬉しい、素敵な飲み物。

 

言の葉の庭 金麦
※“影響”された一例(小説版『言の葉の庭』)。

 ――なーんていつもは外で話しているのだけれど、実のところはもっと単純。「毎日のようにお酒を飲むには、収入が少ねえ!」という、それだけのこと。金麦やプレモル……はそこまで惹かれないにしても、日本酒は好きなので飲めるなら飲みたい。でも、お金がない。

 より正確に言えば、自分にとっては「“お酒”の優先順位がそこまで高くない」という話。――お酒を飲むより、本を買って読みたい。ゲームをしたい。映画が観たい。遠出した旅先でウマいもんを食いたい。自分にとってお酒は二の次であり、趣味嗜好の“主食”ではないのです。

 

クラフトビール
クラフトビールが気になってる。

 もちろん、そういった諸々の「好き」に付随して、一緒にお酒も飲めれば最高だとは思う。いや、最高に違いない。――読書をしながら晩酌。ゲームをプレイしつつ晩酌。映画鑑賞する片手には晩酌。旅先で食うウマいもんの側に晩酌。……どう考えても最高じゃないか!

 けれど、その「プラスα」を継続的に味わうほどの体力は、現状の己の財布にはなかった。お酒よりも序列上位の趣味にかけるカロリー(=金銭)が決して少なくなく、お酒を飲めるのはたまのボーナスがあったとき。だって、毎日飲んでたら、コミケに行けなくなっちゃう……!

 

半年前の日本酒フェアと、そこで出会ったおつまみ

 そんな自分にとって、年に数回と行かないお酒の試飲イベントは天国。普段は摂取しないアルコールの海を泳ぎつつ、先々の島々でお酒を試飲し、積極的に溺れに行くのだ。行きとし生けるアルコールの大海原に沈み、そして生き返るのです。 Let's Drink and Rebirth! “Reverse”じゃないよ。

 

日本酒フェア2016
日本酒フェア2016で酔いどれてきた - ぐるりみち。

 今年は、6月の「日本酒フェア2016」が記憶に新しい。会場入口で入場料を払ったら、あとはお猪口片手にぶらぶらと各県のブースを見てまわり、ひたすら試飲するだけの簡単なお仕事。どれもこれもうめえうめえと日本酒を飲み続け、お気に入りの銘柄は忘れずメモ。楽しい。

 思う存分にアルコールを摂取し、おみやげも購入したら、あとは帰宅するのみ。幸せな記憶と、メモっても結局はすぐに忘れる日本酒の味を脳裏の片隅に残しつつ、会場を後にしたのでした。いやー、まんぞくまんぞく。やっぱりイベントはいいですねー。HAHAHA!

 

酒かすクリームチーズ 三原食品

 ――そして、買ったはいいが忘れられ、約半年間も冷蔵庫に眠っていた“おみやげ”がこちら。『酒かすクリームチーズ』である。気づけば賞味期限もぎりぎり、あれだけ会場でうめえうめえ言いながら試食したのに、すっかり忘却の彼方に吹っ飛んでいた。わぁい。

 いや、違うんです。正確には「そのうち、晩酌ついでに食べよーっと」などと、漠然と記憶はしていたんです。けれどそれを食べるのは、前述のとおり“晩酌をしない”自分。お酒を買って帰る機会はなく、おつまみを食べるタイミングもなく、半年ものあいだ冷蔵庫で眠っていたのでした。

 

上善如水 晩酌

 せっかくあれだけうめえうめえ言いながら買ったのに、このまま腐らせてしまうのはもったいねえ! ――ということで取り出しましたのは、新潟・白瀧酒造の『上善如水』

 「スーパーでもコンビニでも売っていて、値段はお安く、しかもおいしくて飲みやすい!」ことに(個人的には)定評のある日本酒。というか、文字どおり“水の如く”飲みやすい日本酒であり、初心者向けの銘柄としてもしばしば紹介されている印象。口当たりが良いですよねー。

 

上善如水 酒かすクリームチーズ 晩酌

 その日本酒を今回は、酒かすクリームチーズのお供に。試食したのが半年前ということもあり、すっかり何が「うめえ!」のか忘れていたけれど、食べてみたらやっぱりうめえ! 読んで字の如く、クリームチーズを酒粕に漬け込んで熟成させた一品。濃厚な風味が癖になりそう。

 興味を持った母親にも食べてもらったところ、お酒を飲まない人にはちょっと香りが強くキツかったのか、「……ツヨシッ!」という一言を発したのちに悶絶していた様子(母は若い頃、長渕剛の熱狂的ファンだった)。たしかに、一口目はウッとくるかも。酒粕だからね。仕方ないね。

 でも同時に、しばらくもぐもぐしてると慣れてきて、むしろもっと食べたくなる中毒性がある。日本酒との相性も抜群で、「お酒をチビチビと飲みつつクリームチーズをペロペロする」というループをいつまでも続けていられそうなレベル。これはアカン。ヤバいやつだ。

 一晩で食べきるのはもったいなく思われたので、翌日も日本酒と一緒にペロチビしつつ、試しに緑茶とも合わせてみたら――思いのほかしっくりくる組み合わせ。これ、お茶もイケるぞ! 濃厚な酒粕の風味とチーズの味わいが、緑茶の渋みと良い具合にマッチしておりました。

 

 ――以上、「なるほど、晩酌にハードルの高さを感じるなら、一緒にウマいもんを食べればいいのか……!」という、当たり前といえば当たり前の事実に気づいた、とある夜の話でした。

 でも結局、お酒にはそれなりの値段がかかるし、やっぱり飲むなら特別な日にしたいっすよね……。野菜ジュースみたく、ミキサーにかけて作れるわけでもなし。……いや待てよ、日本酒……といえば神酒……原料はお米……口噛み酒……ひらめいた!(※ただし酒税法)

 

 

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