ぐるりみち。

日々日々、めぐって、遠まわり。

ポケモンの漫画と『4コママンガ劇場』の思い出

 ある日のこと。世間的に『ポケモンGO』が盛り上がっていたこともあり、夕食中に妹とその話になりまして。「都心やべえ」だの「駅前にも(トレーナーが)いた」だのと話す途中、過去のポケモン話にも花が咲き、「そういや、ポケモンにもいろいろな漫画があったよねー」という話題に。

 ギエピーにポケスペに……と話していると、妹が「そういや、部屋にアレが残ってたわ」と。はて……“アレ”、とは? もしかして、 週刊連載でゼクロムがどうのこうのなリバースt……でなく。妹氏が部屋から引きずり出してきたのは――昔懐かしの“4コマ”でございました。

 

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 ……うっわ! なつかし!!

 

 そんな『ポケモン4コマ』のページをめくっていたら、他のポケモン漫画の思い出やら何やらも蘇ってきたので、ちょろっとブログにも書いてみようかと。結構な数のコミカライズがあり、細かく取り上げると収拾がつかなくなりそうだったので、自分と馴染みのある作品をいくつか。

 

 

『ポケットモンスター』 /穴久保幸作

 最古のポケモン漫画と言えば、「ギエピー」でおなじみのこちら。『コロコロコミック』で現在も連載中の通称「穴久保版」です。僕が初めて読んだポケモン漫画も、たしか本作だったと思う。ちびっ子向けギャグ漫画特有の下品さは、母親の不審を買っていたような……。

 当時ガキンチョだった自分の笑いのツボにはあまりハマらなかったらしく、毎回爆笑しながら読んでいたわけではないものの、作品自体はそこそこ好きでした。「ペポーイ!」なカービィ*1と合わせて毎月楽しみにしていたし、今も「ピッピ」と聞けばこいつが頭に浮かぶ。ミュウスリーだっピ!

 

『電撃!ピカチュウ』/おのとしひろ

 ギエピーと双璧を為すのが、『別冊コロコロ』で連載されていた『電ピカ』。アニメ版を下地にしたコミカライズながら、ニコニコ大百科の記事*2では、“ポケモン漫画の名を借りたエ口漫画である”と断言されるほど、ネット上では“そっち”の評判の印象が強い。

 当時まだ小学校低学年だった自分には刺激が強すぎた……もとい、おこづかいの問題で『別冊』まで買う余裕がなかったため、残念なことに1、2話くらいしか読んだ記憶がない。今も同世代の友人と居酒屋でポケモンの話題になると、「セクシーなだけじゃなくて、設定や世界観も詳細ですごいんやぞ!カスミペロペロ」と勧められることがあるので、そのうちまとめて読みたい。

 

『ポケットモンスターSPECIAL』/日下秀憲・山本サトシ(真斗)

 『電ピカ』同様、原作の設定を独自に解釈し、世界観を拡大しているコミカライズとして人気の『ポケスペ』。自分のにとっては“ポケモン漫画”と言えば真っ先にこれを挙げるくらいには大好きな作品でござる。現在も、数十冊が我が家の本棚に収められております。

 いつの間にやら巻数ではギエピーを追い越し、途中休載期間が何度かあったもの、連載19年・既刊52巻という世代を超えた人気作に。少し前にKindle版も一斉配信開始されたので、折を見てまとめ買いしたいところです。あと関係ないけど最近、自分の“ボクっ娘”好きの原点がイエローにあることに気づいた。麦わらポニテっ娘……良い……と語っていると長くなりそうなので、また今度。

 

『ポケットモンスター4コママンガ劇場』

 正式タイトルを『ポケットモンスター4コママンガ劇場』というこちらは、エニックス(当時)から刊行されていた4コマ漫画作品。複数作家のアンソロジー形式となっている『4コママンガ劇場』シリーズのポケモン版でございます。同シリーズの『ドラゴンクエスト』版のほうが知っている人は多そう。

 第1巻の発売が1996年10月ということで、ポケモン漫画としては比較的早め――というか、単行本の発売日だけ見ると最古なんじゃなかろうか。「あまり話には出ないけれど知っている人も多そうなポケモン漫画」の一角として、割と存在感のある作品であるように思いまする。

 

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 改めて見ると、2巻までは目次や裏表紙に公式のイラストが採用されているのが興味深い。ポケモンに限らず『4コママンガ劇場』シリーズを読んだことのある人ならば、見覚えのある作者さんの名前もあるのではないかしら。魔神ぐり子さんとか、藤凪かおるさんとか。

 

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 「ラッキー 色違い」でGoogle検索すると、検索候補に「4コマ」の単語が出てくるくらいには知名度のある、藤凪さんの黄色ラッキー。かわいい。

 後に本家で登場したラッキーの色違いがほぼ同色だったため、「まさかの逆輸入!?」なんて話題になったこともあったそうな。 本件に関しては後年、藤凪さんご自身が「100%偶然だよ!」とツイートしておられました*3。で、ですよねー!

 

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 個人的に好きだったのが、山崎渉さんの絵柄とギャグ。どことなく鳥山明さんの絵柄に近いこともあってか、チビっ子の自分にも親しみやすかったんじゃないかと思う。あと、女性トレーナーがみんなかわいい&ときどきセクシー。むほほ。

 ちなみに、その山崎さんと、数年前から『けいおん!』や『艦これ』の二次創作絵でよく目にする、わた・るぅー@wata_ruhさんが同一人物だと知ったのもつい最近のことでした。マジか……!

 

 

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 そして、ポケモンの『4コママンガ劇場』で忘れちゃいけない作家さんと言えば、向水遙さん。子供心にもわかってしまうブラックなネタに、強烈な個性を持ったポケモンたち。メインのピカチュウがあまり不憫すぎて、その同情心からピカチュウを好きになった人もいるとかいないとか。

 特に電気ポケモンの“濃ゆさ”は尋常じゃなく、ポケモンの2位コイルと聞けば、まずこのコイルを思い出すほど。――振り返ってみると、自分が初めて見た「吹き出しの外で台詞を話すキャラ」がコイルくんだったかもしれない。嫉妬するコイルも、つねられるピカチュウもかわいい。ヤンデレライチュウもよいぞ……よいぞ……うふふふふ……。

 

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巻末の刊行作品一覧に時代を感じる……。

 

 さすがにこの歳にもなると「爆笑必至!」なんてことはないものの、クスッと笑えるギャグもちらほらあった『4コママンガ劇場』。逆に、当時は意味がわからなかったけれど今になって理解できたネタなどもあり、なんだか不思議な感慨を覚えたのでした。こういうコミカライズもいいよね。

 

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