カービィの思い出と、大好きなゲーム音楽と、ロボボプラネット


 25歳も過ぎて、ゲームをがっつりとプレイする機会が減ってきた今日このごろ。日常的に触れる “ゲーム” と言えばスマホアプリくらいのもので、携帯ゲーム機を持って外に出ることもほとんどなくなった。ちょっとだけ、寂しい。その点、昨年のイカは完全にイレギュラーでござった……。

 けれど、それでもなお新作が出ればチェックし、プレイし続けているゲームがある。ひとつは、『ポケモン』。なんやかんやで新作は毎回楽しみにしているし、ポケモンのためにハードを買っているまである。ポケモンはいいぞ。

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 そしてもうひとつが、『カービィ』でござる。
 まんまるピンクの、ニクいヤツ。

 その最新作『星のカービィ ロボボプラネット』を先日、発売から半年近くが経つというタイミングでようやっと購入&クリア。ざっくりと感想をまとめるついでに、自分にとってのカービィ話でも書いてみようと思ったわけです。HALのおもいで。

 

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「0%  0%  0%」から始まるカービィライフ

 初めて『星のカービィ』シリーズのゲームをプレイしたのは、小学校低学年のころ。ゲームボーイの『星のカービィ2』*1を買ってもらい、しばらく夢中で遊んでいた。ラスボスまでは、当時チビッコだった自分の腕でも辿り着けたものの、結局倒すことはできなかったような記憶が……。

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「星のカービィ ワンフロアまるごとミュージアム」にて。

 次に、スイミングスクールのテストか何かのお祝いでスーパーファミコンと一緒に買ってもらったのが、言わずと知れた『星のカービィ スーパーデラックス』*2でござる。

 思い返してみると、自分にとっては初めての「多人数プレイ」できるゲームだったこともあり、思い出も多い。まだ幼い妹ですら内容を覚えているくらい2人で仲良く遊んでいたし、学校の友達ともやりこみまくった。あまりにプレイしすぎて、もはや何十周したかも覚えていない。

 ……例の “アレ” もあったしね!

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\ドンッ!/ 例の“アレ”(0% 0% 0%とは - ニコニコ大百科)。

 あれから20年以上が経っているにも関わらず、今の今まで大好きなピンク玉。全作品をカバーするほどのコアなファンではないものの、新作が出るとやっぱりプレイせずにはいられない。まんまるピンクのかわいいアイツは、僕の初恋の相手でもあるのです。うふふ。

 でも、どうして僕はいまだに、スーパーデラックスなカービィちゃんが好きなんだろう。ポップでプププなキャラクターの可愛らしさだとか、昔ながらの横スクロールゲームであるだとか、さっくりクリアできるボリュームだけど高難易度の裏面もあるだとか……理由はいくつかありそう。

 なかでも有力なんじゃないかと思うのが、「音楽」の存在だ。カービィに限定された話ではないけれど、ゲームでもアニメでも映画でも何でも、昔から好きで印象深いコンテンツ、現在も好きで追いかけ続けている作品は、どれも音楽が大好きで記憶に残っているように感じたので。


hapi⇒さんのアレンジメドレーシリーズ、大好きです。

 特に「ゲーム音楽」に関して言えば、GBの音量を上げて “作業用BGM” として流しつつ小学校の宿題に取り組むほどには、当時からすでに好きだった。加えて、インターネットの使い方を覚えて最初にハマったのも、ゲーム音楽のアレンジサイト探しだったように思う。

 ゲーム中で何度も耳にするフィールド曲だったり、否が応でもテンションが上がる戦闘曲だったり、感動的なシーンで流れるイベント曲だったり。それらの音楽はゲームの内容と一緒に記憶され、何年経っても忘れることはない。サントラを持っていない作品でも同様だ。

 なかでも、ガキンチョのころから聞き続けている『カービィ』シリーズの曲はなじみ深く、曲のひとつひとつとゲームでの使用場面(ステージ)の印象がセットで残っているんですよね。新作でも変わらずいつものメロディがあり、聞き慣れた曲調があり、プレイせずにはいられない。

 ――その点で、今回の『ロボボプラネット』はとんでもなかった。

 

アレンジ天国と、20年ぶりの再見

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 というわけで、カービィ語りが長くなりましたが、最新作『ロボボプラネット』について。もう発売から5ヶ月が経っているので今更感はあるけれど、ネタバレを含みますので念のため。

 正直、発表当初、本作はあまり気にかけてなかったんです。前作『トリプルデラックス』*3があまりに最高すぎて、満足しきっていた格好。……だって、これまで数多くのゲームを遊んできたけれど、「ラスボス戦で泣きながら笑う」なんて初めてだったんだもの。ギャグと感動のコラボってなんぞ。しかも横スクロールゲーで。

 ところがどっこい。同じくカービィ好きの友人曰く、「ロボボはヤバいぞ」の一言。彼が畳み掛けるように言うには、「スーパーデラックスが好きならやっとけ」と。――なんかよくわからんけど、んなこと言われたら買うしかないじゃないですかー! やったー!(買う理由が欲しかった)

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 そうして遊びはじめた『ロボボ』は、やっぱり楽しかった。

 『トリデラ』の奥行き要素はそのままに、新たなギミックも増えてアクションがよりおもしろくなっていた感じ。ピンク玉は相変わらずモチモチしていてかわいいし、ハルバードはまたもや撃沈されてた。メタ様ェ……。

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  なにより、ロボボアーマー搭乗時の爽快感が尋常じゃない!

 フィールド上の敵とギミックをバッタバッタとなぎ倒し、ダメージも気にせずヒャッハーする楽しさよ……! ジェットのカッコよさと、ホイールで画面の前後をぴょんぴょん爆走するおもしろさ。調子に乗って、落下死するまでがお約束。

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 そして、忘れちゃいけないBGM。序盤から「サンドキャニオン*4」に「FLOAT ISLANDS*5」、「スカイタワー*6」に「こうじょうけんがく*7」といった懐かしい楽曲のアレンジ版が流れ、しかも曲数がとんでもなく多い。過去作の新規アレンジとか、流れるだけでテンションMAXですわー!

 『トリデラ』も集大成っぽさがあったけど、『ロボボ』はそれ以上。 “メタボ” さんことメタナイトボーグ改戦なんて、待ちに待った「VS.メタナイト」のアレンジっすよ! あんなにカッコよくアレンジされると思わなかったから、めっちゃ燃えた。あまり強くなかったけど。

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 ラストは恒例のシューティング……かと思いきや、操作する自機が想定外。「俺がハルバードだ!」な展開に吹いた。本作のテーマ曲に加え、メタナイト関連楽曲のメロディまでも織り込んだメドレーとか……アツすぎんよ! 連戦に次ぐ連戦で鼻血出そうになった。

 ――で、終わりかと思ったら、

 

 

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 「ハァアァアアアァァア!!??」って、思わず声に出して3DSにツッコミを入れるほどにビビった。

 お前かよ! お前だよ! ……え? ホントに? なんて思ってたら、BGMに\デン! デデン!/の音が入っているのが聞こえて、納得。『スーパーデラックス』(「銀河に願いを」)のシューティング、ギャラクティック・ノヴァ戦のアレ。と同時に、友人の言葉にも納得した。こりゃあ燃えるわ。

 ――え? 「メタナイトでゴー リターンズ」と「真 かちぬきボスバトル」もプレイしろ? ノヴァ顔ダブルビームで終わりじゃないの?

 

 

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 (    ゚ д゚ )!!??

 

 ――しいたけマン*8じゃない!? いやいやいや、「20年ぶりだな」なんて言ってる場合じゃねえ! 予想外すぎる再登場でびっくらこいた……というか、ガキンチョのころに倒せなかった宿敵じゃねーか! 感謝するぜ! お前と出会えたこれまでの\( 'ω')/ウオオオオオアアアーーーーッ!!

 しかもしかも、BGMがこれまたニクい。ゲームボーイ版、原曲のピコピコ音を強めに使ったアレンジとか、思い出補正で殺しに来ている感じすらある。……まあそこまで強かったわけじゃないけれど、最高のファンサービスでございました。20年を経て、ようやく討ち取ったどー!

 ……は? まだ終わらない、って?

 

 

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 まんま、ノヴァだーーー!!!*9

 

 しかも「銀河に願いを」のスターシップでなく、生身のピンク玉で戦うとか……! そしてここでも、\デン! デデン!/の音がたまらない。「倒し方も同じなら余裕だよね……」とか気楽に挑んでたら、普通に攻撃パターン豊富でやられたけど。ガード貫通はやめてくだちゃい……。

 あと、ゲージ破壊後のさいごっぺは許さん。ここ数年で間違いなく一番かつ理不尽な初見殺しを見た。理不尽すぎて変な笑いが出たわい。とは言え、時間をかければなんとかクリアできるし、この歳になっても熱中して楽しめる難易度として良いバランスだったように思う。

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 そんなこんなで、「真 かちぬきボスバトル」まで含めてクリア。ひさしぶりにまるまる1本の “ゲーム” を全力で遊び尽くした感慨があるぞよ……。ありがとう、ピンク玉。ありがとう、HAL研。

 生誕25周年を前に、東京・大阪では「カービィカフェ」が、上野では「カービィミュージアム」が開催されるなど、あちこちで盛り上がりを見せている『星のカービィ』シリーズ。

 今回の『ロボボ』も最高におもしろかったし、なんだかんだでグッズを買ってしまうほどには好きであると再確認できたので、今後もカービィちゃんを追いかけていく所存でございます。これからも、よろしくね!

 

© 2016 HAL Laboratory, Inc. / Nintendo

「ゲーム」の関連記事はこちら

*1:1995年発売。リック・カイン・クーが初登場。/星のカービィ2

*2:1996年発売。2人プレイが楽しい「ヘルパー」機能を初搭載。/星のカービィ スーパーデラックスとは - ニコニコ大百科

*3:2014年発売。過去最強のデデデ大王との戦いがアツかった。/星のカービィ トリプルデラックス

*4:『星のカービィ3』より。ネット的には音MADで有名(サンドキャニオンとは - ニコニコ大百科)。

*5:『星のカービィ』より。過去にアレンジも多い人気曲。/フロートアイランズ (BGM) - カービィWiki - Wikia

*6:『星のカービィWii』より。/スカイタワー - カービィWiki - Wikia

*7:『星のカービィ64』より。即死ギミック多数のステージBGM、トラウマ曲。/こうじょうけんがく - カービィWiki - Wikia

*8:ギャラクティックナイトとは - ニコニコ大百科

*9:ギャラクティック・ノヴァとは - ニコニコ大百科