ぐるりみち。

日々日々、めぐって、遠まわり。

僕の名は。

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「君の名は。」予告 - YouTube

 

 「来世は二次元の美少女ヒロインにしてくださーい!!」

 

 ……と神社の石段を駆け下り、中空へ向かって叫ぶほどではないものの、ふと自分には「美少女化願望」のようなものがあるのではないかと思った。飲み会帰りのことである(※要は酔ってる)

 

 「二次元」という視点で見るならばもちろん、毎朝起こしてに来てくれる幼馴染やら「遅刻遅刻ぅ〜!」と食パンをくわえて走るヒロインやらを相手にフラグを立て、正統派学園ラブコメ生活を送るのも悪くはない。というか最高だ。男のロマンだ。王道はいい。安定感あるよね。

 しかしそれはもはや、四半世紀を生きた非モテ男子が望むにはありきたり過ぎる願いでもある。……美少女とキャッキャウフフ? そりゃあしたいさ! でも、安易なラッキースケベやエ口展開はもはや伝統芸能の域にまで昇華されてしまった。僕らは、リトさんにはなれない。

 そこで、逆転の発想である。ヒロインとキャッキャウフフするのではなく、自分がヒロインになれば良い。ーーそうだ! 残念だったな! イケメン主人公とキャッキャウフフするのは、この私だ! ぴゅあぴゅあ☆ハートフルな恋愛生活を送るも、他のヒロインと泥沼展開の多角関係を繰り広げるも、DT心を弄ぶも、すべてが己の自由である! 俺が、俺たちが、美少女だ! むしろキャワワな女子と僕との百合展開キボンヌ! 『やが君』はいいぞ! ハァハァハァ……。

 

 ……次元の壁を超えられる技術革新、はよ。

 

 

「本名を名乗る」ことに違和感を覚えた日

 ーーとまあ、思いつくままに書いていたら酷いことになっちゃったけれど、そんな話を書くつもりじゃなかったんです。違うんです。ただ、『君の名は。』の三葉ちゃんの叫びを自分に置き換えたらどうなるのかあれこれ考えていたら、変なことに……ゲフンゲフン。 口噛み酒の商品化マダー?

 

 で、書こうと思ったのは、先日のとある飲み会での話です。

 

 きっかけは、ネット友達・A君の「飲みに行こうぜ!」という一言。某ケータイSNS時代からの付き合いである彼と、その大学時代の友人であるBさん、そしてBさんの高校の友達であるCさんと飲みに行くことになったのです。つまり、僕から見れば、A君以外は初対面。

 A君とは10年近くの付き合いということもあり、ハンドルネーム呼びながらもお互いに本名を知っている仲。基本的には現在の「けいろー」で呼ばれるのに慣れきっており、この日も自分は「けいろー」として立ち回るべく足を運んだのでありました。ただのオタクっす、うっす。

 

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 しかし一方で、A君の友人であるBさんと、Bさんが連れてきたCさんは、それぞれ「学校の友達」という関係性。当然ながら本名(orアダ名)で呼び合う仲なわけで。そこで僕が「けいろー」を名乗るのは、違和感ありありなわけっすよ。「え? ……いや、敬老?」ってなりますしおすし。

 自分が学生時代だった数年前、あるいは会社勤めをしていた頃であれば、特に何も考えず、普通に本名を口に出せたと思う。別に隠すようなもんでもないし、それこそ四半世紀も付き合ってきた自分の「名前」なのだから、違和感も何も覚えるはずがないんですよ。普通は。

 ところがどっこい。なぜかこの時ばかりは、喉に何かがつっかえたような引っ掛かりを感じて、すぐに本名を名乗ることができなかった。一瞬の躊躇のあと、口に出せはしたものの、それもなんだか変な響きを伴っていたように思う。自分の名前なんだけど、そうじゃないみたいな。

 

 僕だけどー! 僕じゃなかったー! ……みたいな、変な違和感。あなた、けいろーっていうのね!

 

過去最高に「本名」がお留守な今日この頃

 この話自体は別になんでもない、ただなんとなく「自分の名前を口に出しづらかったです! まる!」という、それだけの出来事。でも一方で、自分なりにその「違和感」の正体を考えてみると、この数年間で自分の環境が大きく変化したことの証左なのかなーと思い至ったのでした。

 

 一口に言えば、「本名で呼ばれるコミュニティがほぼ皆無になった」という事実。会社を辞めてから本名で呼ばれる機会が減り、たまに会う学生時代の友人からは本名と縁もゆかりもないアダ名で呼ばれ、ネットの友達からはハンドルネームで呼ばれている現状がある。

 最近のブログ関係のオフ会でも「けいろー」で通しているし、ブログ経由でいただくお仕事で先方とやり取りをするときも「けいろー」。ついでに、家族からの呼び名もアダ名的なサムシング。強いて言えば、病院の待合室では当然フルネームで呼ばれるけれど、それもしばらく行ってない。

 

 つまり、四半世紀にわたって生きてきて、現在ほど「本名で呼ばれることがない」時期は、これまでなかったのです。それゆえ、たまーに名前で呼ばれたり、自分の口でフルネームを名乗ろうとすると、違和感ありありで困っちんぐ☆ 自分の名前なのに、コレジャナイ感ががががg

 まあ、だからなんだって話ではあるのだけれど、それだけ「けいろー」がリアル肉体(毛深い)と自意識(高い)に馴染みきってしまったというか。もともとネット人格とリアル人格に大きな区別はなかったものの、いよいよもって同化しつつあるように思う今日この頃であります。完全体も間近。くやしいっ……! 身も心も、たかがひらがな4つに奪われちゃう……っ! ビクンビクン

 でも、アレだ。これだけ本名がなおざりにされると逆に、「名前で呼んでくれる限られた相手」を特別視しちゃう懸念もあるよね(ない)。えっ……あなた、僕の名前を知っているの……? その名前で呼んでくれるの……? やだもー、嬉しい……結婚しよ//// ……みたいな(ない)

 

 そんなこんなで、我ら集合思念体「けいろー」を今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

 本文とは無関係で恐縮ですが大好きな『君の名は。』記事 

 

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