ぐるりみち。

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【ぶらり散歩】金曜夜に、高田馬場から中野まで歩いてみた

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 たまに、なんだか、無性に歩きたくなることがある。

 

 「運動不足だ! やべえ! 歩かなきゃ!」といった強迫観念によるものではなく、ふとした瞬間に、「そうだ、歩こう」という気持ちが降ってくる感じ。謎の歩行欲求。

 思い返してみれば過去にも、なんとなく “歩いてみる” ことがしばしばあった。学生の頃にはすでに深夜の下北沢〜新宿をノリで歩いたことがあったし、ちょっと前にも「丸ノ内線の上を歩く」なんて記事を書かせていただいたばかり。

 

 そう、目的のない街歩きは、楽しい。特に東京23区は、ちょっと歩くだけでも街並みの雰囲気が大きく変わるほどに多様な都市空間があるため、てけとーにブラブラするだけでも発見があっておもしろい。もし迷っても、あちこちに交通網が張り巡らされているので、安心でござる。

 ――というわけで今回は、高田馬場から中野へ向かって歩いてみました。池袋〜新宿駅の区間は何度も歩いたことがあり、同じく池袋から上野方面の道のりも過去にフラフラしたことがあったので、なんとなく西方面へ。わずか5kmの道行きですが、ゆったりまったりと歩いてきた格好です。

 

高田馬場駅から、早稲田通りを西へ歩く

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 「学生街」としてのイメージが強い、高田馬場

 けれど、自分にとっては通過駅のひとつにしか過ぎず、これまでほとんど縁もゆかりもなかった土地でござる。近くの学校に通っていたわけでなし、友人の家があるわけでもなし。池袋から新宿へ向かう途中の駅のひとつという印象。

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 他方では、高田馬場と言えば「鉄腕アトム」のイメージも強い。

 作中でアトムが生まれたのが高田馬場の科学省であり、リアルの手塚プロダクションも、この地に本社を構えている。都民のみなさんはご存知のとおり、高田馬場駅の発車メロディーも『アトム』ですしね。

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 そんな高田馬場駅を19:00にスタートし、早稲田通りを西へ向かって歩き始める。東へ歩けば早稲田大学と周辺の学生街が広がっているけれど、反対側のこちらは少し静かな印象。

 駅前ということもあって、飲食店はとても多い。過去にブログでも取り上げた、 “1500円だけ握りしめて来い!” でおなじみの「焼鳥の鉄人」なども発見。この日は金曜日の夜だったけれど、まだ会社帰りのサラリーマン勢は少ないように見える。残業、お疲れさまです……。

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 途中、間黒男氏を発見。もう何年も『ブラック・ジャック』を読み返していないので、そろそろ “治療” を受けに行きたいところ。

 あと、手塚作品つながりで、なぜかたまに『火の鳥』を無性に読みたくなることがある今日この頃。Kindle版なら全巻まとめ買いしても4,000円程度らしいし、どっかのセールのタイミングでポチっちゃおうかしら……。

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 数分ほど歩くと、飲食店の数も減ってきた。チェーン店は影も形もなくなり、長年にわたって夫婦で切り盛りしてそうな、個人経営の定食屋さんなどが散見される程度に。

 道行く人も「学生」というよりかは、ちゃっちゃと仕事を切り上げて、家路を急ぐ若いサラリーマン&OLらしい人が多い。自分はかなり足が速いほうだと思っているけれど、それでも追い抜かれるような速度で歩いている人がちらほら。負けらんねえ……!(謎の対抗心)

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 そのようにしばらく競歩を続けていると、神田川に行き当たった。
 せっかくなので、しばらく川沿いの遊歩道を歩くことにします。

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 2ヶ月前ならば桜も見頃だったのだろうけれど、今は新緑が目に優しい季節。虫のたぐいがブンブン飛びまわるにはまだ早いので、静かで涼しげな川沿いを穏やかに歩くことができる。癒やしぞ……。

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 遊歩道では、夕時のお散歩中らしいおじいちゃん・おばあちゃんが見受けられる一方で、東南アジア系の外国人も多く目に留まる。その数、この川沿いを数百メートルほど歩いてすれ違った人を振り返ると、日本人のほうが少なかったくらいだった。

 はて? 新大久保の韓国人街は線路をまたいで反対側だし、そもそも韓国籍じゃないよね……? と疑問に感じていたのだけれど、ググッてみたら、この辺はミャンマーの方が数多く住まわれている地域だそうな*1。全く知らなかった。次に来るときには、ミャンマー料理店に入ってみようかな。

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 ――と順調に歩を進めていたところ、「なお〜ん、なお〜ん」という甘え声が聞こえると思ったら、ネコ氏と遭遇。遊歩道の茂みから車道へと上半身を乗り出し、何かをキョロキョロと探している様子。なんじゃろほい?

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 ( ゜ Д ゜)

 

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 目が合ったので、警戒させないよう、ゆっくりとしゃがんでカメラを構えつつ、しばらく様子を伺ってみる。すると、むしろネコ氏のほうからこちらに向かってきた。身体と尻尾を擦り付けるようにして、周囲をぐるぐる。かわゆし。

 妙に人懐っこいじゃないか……と思いつつもよく見たら、首にはリボン、毛並みは至極きれいに整っており、なんか良い匂いまで漂わせている。――アカン。こいつ、同族だけでなく、人間のオスもメロメロにするタイプの小悪魔だ……! 非モテホイホイだ……!

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 身体を擦り付けてくるネコ氏に対し、 “頭ポンポン” をすっ飛ばして、身体を撫でまわしたい誘惑に耐えること、しばし。自分がちょいと遊歩道のほうへ足を向けると、ネコ氏も「もうコイツは遊んでくれない」と判断したのか、道向かいの住宅へとスタコラサッサ。

 扉の前で立ち止まり、その場に丸くなって待機の姿勢を取ったのでした。……なるほど。こちらの家の飼い猫様だったのか、はたまたご飯をねだるコースの道中なのかは謎だけれど、目的地はこちらだった様子。僕もお腹がすいてきたので、ここいらで退散することに。さらば。

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 空も暗くなった頃、線路にぶつかった。

 Googleマップで確認してみると、中央本線の線路らしい。ここを左に向かえば新宿方面、右に向かえば中野方面とのことなので、右に折れて線路沿いの道を行くことにする。ここまで来ると、集合住宅ばかりだった川沿いの風景も変わり、ちらほらとお店が目に入るように。

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 神田川を離れてわずか数分で、東中野駅に到着。時刻は19:45をまわり、もうすっかり夜の帳が下りた頃合い。道を行くスーツ姿の数が増え、「今日はどこどこへ行くべ」という、飲み屋へ向かう相談をするグループも。花金ひゃっほい。

 自分も途中で軽く一杯くらい引っ掛けようかとも思ったけれど、下手に見知らぬ土地で酔っ払って、見た目の不審者然とした姿に磨きをかけるのもいかがなものかと考え、ここは自重でござる。中野駅まで行けば、飲み屋なんていくらでもあるでしょうし。

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 線路沿いを、とっとこ歩く。

 駅前はまだ賑わっていたものの、5分も歩けば、閑静な住宅街ゾーンに突入。これは酒を自重しておいて良かったかもしれない。カメラ片手に金曜夜の住宅街をさまよい歩く老け顔20代とか、おまわりさんに声をかけられても文句は言えぬ。職務質問童貞を捧げるには、まだ早い。

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 ――夜のカーブミラーって、ずっと見つめていると吸い込まれそうに感じる……よね?

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 途中、線路を逸れて住宅街に入ると、「まだ8時前なのに、ぜんぜん人とすれ違わないよお……」などと、軽く不安感を覚えるレベルで人がいない。なんちゅーか、住宅街特有の「人の気配はあるが姿は見えない」感じって、結構怖くありません? 線路沿いに戻ると、往来があって安心する。

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 ……ウィスピーウッズかな? と思わせる、味のある壁画を発見。

 ちなみにこの辺りは、中央線に乗っていると看板が見える学校法人・織田学園ゾーン。ファッション・きもの・調理師・栄養・製菓の、5つの専門学校があるそうな。さすがに時間が時間なので、もうどこも閉まっている様子だったけれど。

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 そんなこんなで、中野駅に到着。

 時間は20:30頃だったので、高田馬場駅を出てから、およそ1時間半。途中で写真を撮ったり、ネコ氏と戯れたりしていた点も考慮すれば、1時間程度で歩ける距離と言えるのではないかしら。ちなみにGoogleマップでルート検索すると、最短4.1kmを50分で行けるみたい。

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 この後は、中野サンモール商店街横の飲食店街をふらふらと歩いておりました。学生時代には、サークルの機関誌を印刷するために何度もブロードウェイに足を運んでいたけれど、その脇にあんなごった煮ゾーンがあるとは知らなかったため、新鮮でおもしろかった。

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 坊主バー、ジョジョバー、アニソンDJバー、コスプレバーが、同じ建物にひしめき合っているビル。1週間毎晩、別のお店で楽しく過ごせそうなワクワク感を感じるぞよ……! うふふふふ。

 というわけで、今回はこちらのアニクラに行きそびれてしまったことなどもあり、近々またふらっと足を運んでみようかな、と。もしくは、次は中野をスタート地点にして、中央沿線をぶらつくのもいいかもしれない。

 

 

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