2016年2月の話題〜ネットコンテンツの在り方、閉鎖的な関係性の脅威


やっはろー! 本日は閏年の閏日、2月29日でござる。肉でも食いに出かければよかった……と思うのも一瞬、花粉が猛威を奮い始めている今日この頃でございます。ぐぬぬ。

さて、毎月末恒例、「今月のブックマークを振り返ろう」のコーナーです。1年前と2年前の2月まとめ記事も文末にリンクを貼っているので、よかったら合わせてどぞー。

 

社会・時事

“ずっと仕事していると、社会人じゃなくて、会社人になっちゃうから”

数年前の話だけど、自分が就活していたときの指導がそもそも、「社会人」でなく「会社人」になることを勧めるようなものだった気が……。

「生活に必要なものは全て路上にある」

“ホームレスというだけで、汚いと偏見を持つ人がいるけれども、保険証がない我々にとって健康は第一。下手なものを食べるとそれこそ命取りになる”

誰も幸せにならない「絆」と「伝統」とは

文末、被害生徒の手紙が悲鳴のようで辛い。

デレステでSSR小日向ちゃんが実装されて呼吸が苦しいなう

“大きな問題は「特定のキャラやアイテムが出る確率が第三者からはっきり分からないこと」と「その特定のキャラやアイテムを直接買える方法がないこと」”

生活

バイキングなんてしばらく行ってないぞ!

バイキングってなんかやたらとテンションが上がるから、たまに行きたくなる。新宿三丁目、これで1,000円とは……!

千葉よりは栄えてるよ??

これだけネタにされている分、愛されている地域なのは間違いない(元埼玉県民並の感想)。/“ことあるごとに埼玉はおろか、東京すらも下に見る、あの鼻持ちならない「横浜」という地域”

ぶらり旅感がにじみ出ていて最高か!

ぼく、貯金がたまったら台湾行くんだ……。

考え方

何をもって「他者への尊敬」とするか

“彼らが空気を読む人を評価しないのは、本質的には実はそれが弁証法的な批判精神を欠くから”

加速する「ネットDE真実」

“たまたま見つけた情報を、お金を支払っているプロの発言より信用するというのは、「私は、あなたが持っている専門知識よりも、どこの誰が書いたかわからないWebの情報を信用しています」と言っているのと同じ”

「読まないブログ」の基準としても

“特定の人が蔑称を使うことで、その人のかなり偏った思想が見えてくることもある。蔑称があることでその文章を読まなくて済む。そういった意味では蔑称が好きなのかもしれない”

インターネット

“コンテンツの質に課金しないが関係性の質には課金する”

課金の妥当性、サービスの楽しみ方として、これまで読んだnoteの話の中で一番納得できた。課金システムを利用したラウンジ、いいなー、真似したい。

「ゼロ」が何かに変わりうるからこそ、ネットはおもしろい

「0という特異点」「わからないからおもしろい」など、すんごい頷きながら読んだ。/“でも常に変わらないのは、「これは面白いかどうか」というコンテンツに対する判断を下すのは、読者なのだという点です”

「誰」に対して文章を書いているのか

徹頭徹尾、すんごい共感。バランスが取れている文章は炎上しにくいし、想定読者に届きやすいという実感があります。ただ、より多くの人に読んでもらおうとするのなら、ある程度の「火」は必要になるのかなー、とも。

「数字」ばかりを気にしすぎている人たちに読んでほしい

全力で首肯した。これがすべてだと言っても過言ではなさそう。

自分と向き合う「独服」から始まる「茶」の世界

ハードルの高い「茶道」「茶の湯」について、茶道三千家のひとつ・武者小路千家の次期家元が噛み砕いてわかりやすく概説した、入門書的な一冊。

茶の湯は「インスタレーション」であり、「パフォーミングアート」であるという言説に、今までのイメージをひっくり返された。利休に連なる「茶」の歴史と文化、茶器の説明に留まらず、日常生活における立ち位置や考え方などについても書かれており、門外漢の自分でもおもしろく読むことができました。

誰もがどこかおかしくて、病んでいて、それでも日常を歩いている

映画監督としての新海誠さんは大好きですが、作家としての文章もたまらなく大好き――ということを、改めて実感することができた一冊。同名映画を、監督自ら小説化。6人の視点から描かれる群像劇は、どこか切なく、苦しく、それでも美しく思えるもの。

誰もが何かを抱えながらも、必死に日常を生きている。あくまで「映像の文章化」として書かれているように感じた『秒速』と異なり、小説版『言の葉の庭』は映画の世界観を大きく拡張した、「別作品」としても読めるほどでした。映画を観た人は、ぜひ。

現代の「インターネット」を歩くための必読書

川上量生さんによる監修の下、全8章・計8人の筆者によって「ネットカルチャー」について論じられた1冊。その焦点となるのは、序章で語られる「ネット原住民」と「ネット新住民」という区分であるように読めた。

ネット上に存在する軋轢の大多数はこの二者間の“文化的衝突”であり、互いの不理解・不寛容によるものである、と。ネットの根底に流れる「ネットカルチャー」と価値観は、黎明期に原住民の中で自然発生し、脈々と受け継がれてきたもの。なればこそ、その流れを汲んだ本書は「ネット」を知るための参考書となるのではないかしら。

エンタメ

(´-`).。oO(やばい……結構わからないぞ……)

こうして並べられると、数えるほどしか観ていないことに気づく。

これが無料で読めてしまっていいのかと

平成生まれのポケモン世代ゆえ、半分くらいはわからなかったけど無茶苦茶おもしろかった。アルファベットと日本語のくだりとか、気になる……。

すばらしい退職エントリ

オフィシャルウェブサイトで、個人ブログのような退職エントリ。お疲れさまでした!

 

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