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ぐるりみち。

日々日々、めぐって、遠まわり。

【寄稿】「無職」になろうとして失敗したけれど、それでよかったと信じて今を生きている。

ボクは無職になろうとして失敗した。

 「ぐるりみち。」に寄稿させてもらうなら、やっぱりどこに載せてもいいや、という感じじゃなく、そこに寄稿する意味があるモノにしたい。そんなことを考えてたんだけど、ボクの中でまっさきに浮かんできたキーワードは「無職」だった。だから、それに絡めたことを書いてみる。

 もう今から何年前の話になるだろう? ボクは無職になろうとして、失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した・・・もし、シュタゲを知らない人が見たらいきなりネガティブ全開で本気で怖い気がするのでほどほどにしておかなきゃ。これ、自分の庭じゃないわけだし。

 今では信じがたいけど、1日15〜20時間ぐらい働いて休日出勤もしてた時期が長く続いて、心身共に壊れてたボクは辞表を何回か提出したけれど、受理されず、説得されて会社に居続けた。その延長線上に今があるんだけど、もちろん、あのころとは状況は変わっていて、会社は労務管理をもうちょっとちゃんとやるようになったし、ボクも携わる業務が変わって人間らしい生活ができている。

 あのころのボクはなぜ、無職になることに失敗したのか? 仕事しかしてない毎日に死にそうになりながらも、逃げ出したら人生が終わる恐怖心が頭の中をぐるぐる回っていたのは確かだけど、それだけじゃなかったはずだ。

 

ボクは支配されやすい人だった。

 ふとコンビニで見かけた雑誌に面白そうな特集が載ってたから、そそくさと買ってきてパラパラとめくってみると、ボクがちょくちょく著書を読ませてもらってる和田秀樹さんの記事が目についた。「知らぬ間に奴隷人生『心が支配される』プロセス図解」とか書いてある。サービス残業マン、ATM夫チェックシート付きってイヤすぎるチェックシートだな。やってみるか。

 「職場で支配されやすい人」チェックをやってみると、点数は43点で危険性ややあり、という結果だった。ちょっとした好奇心で、無職になろうとしたあのころのボクだったら、どうなるだろう? というのをやってみる。結果は67点ということで、50点以上は危険性が高いと書かれてるから、遥かに上回ってる。やった! って喜ぶところちゃうし。

 せっかくなので、ちょっと気になった項目を少し列挙してみる。

 

1人で行動は起こさない

 当時、何かを右から左へ動かすことさえ、勝手に動くなと厳命されてたから、1人で行動起こさないようにしてたっけ。今の上司はけっこう放任なので1人でさっさと行動して、進捗状況を共有したり、早めに結果を報告したりしてるもんな。

今職場から自分がいなくなったら仕事が回らない

 そりゃ自分を過大評価しすぎだろ? と言われそうだし、自分でも思うけど、当時は社内のIT関係を担当してて自分しか対処できないことが多すぎたし、なんだかシステムも不安定で張り付いて面倒みなきゃいけなかった。自分がいなくなって、サーバがダウンしたらどうなる? とか生真面目に考えてたもんな。実際、社内に対応できる人がいなくても、金さえ出せばなんとかなるよね。

聞かれたことにはその場で回答すべきだ

 これはなんかイヤな記憶がよみがえる。「で、どうするねん?」と問われて「ちょっと考えさせて下さい」と言ったら「持ち帰って抱え込んで考えたら、答え出るんか? どういう方向性で考えようとしてるんや」とよく詰められていた。その場で何か発言したら、推測でモノを言うな、と言われたりして八方ふさがりだったなぁ。まぁ、今はその場で即答しなくても、すみやかに回答すればいいと思ってるし、それが許される環境にある。

 

レールの外では生きられない。

 振り返ってみると、ボクは明らかに自分の意志じゃなく、その支配されやすい性分のせいで無職になることに失敗したんだなというのがわかる。ただ、結果的にはそれでよかったんだろうと今なら言える。支配されることに慣れすぎた意思薄弱な人間が、無職になって人生をまっとうできるとは思えない。

 レールの上を歩いてたら腐っていく人もいれば、レールの外に出たら動けなくて朽ち果てていく人もいる。残念ながら、ボクは後者だろう。だから、結果的に無職になることに失敗してよかったんだ、きっと。本当に答えが出るのは、自然と会社を辞めるべきタイミングが訪れたときなんだろうけど、今はそう信じてやっていくしかないな!

 


 

この記事は、こーid:koh0605さんからご寄稿いただきました。

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