ぐるりみち。

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Twitterの「ふぁぼ」の消失と、「いいね」という定義付け

 

 きらきら輝くお星さま。キミはいったい、どこへ行ってしまったんだい?

 

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Twitterの仕様変更により、「☆」が消えて「♡」が生まれた

これまでの星アイコンの「お気に入り」をハートのアイコンの「いいね」に変更しました。いろいろと試した結果、新しくTwitterを使い始めた方々にとってもよりわかりやすくて使いやすいハートを使うことにしました。

言語や文化、地域を問わず、ハートは世界中でシンボルとして使われています。テストの結果、星よりもハートを好む方が多いこともわかりました。また、このアイコンがさまざまな感情の場面でクリックされることを想定した時に、星よりも幅広い感情を表しやすいハートの方が使いやすいと考えました。

 

 朝起きたら、お星さまが消えていた。代わりに登場したのは、よりシンプルで可愛らしいハートマーク。クリックしたときの「きゅるんっ☆」って感じは割と嫌いじゃない。確かにこれは、押したくなる。

 もう5年以上はTwitterを使っている身としては、お星さまが消えたことで悲しんでいる人の気持ちもわかるけれど、その辺は「慣れ」なのかな……と思わなくもない。サービスに仕様変更はつきものなので、ユーザー側としてはそれに慣れていくしかないのかな、と。

 

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 だがしかし、解せないのは、「いいね」の表記。いやいや、そこは「お気に入り」のままで良かったでしょうに。Facebookが「いいね!」以外の共感ボタンを検討しているところなのに*1、今になって「いいね」にしなくても……と思わずにはいられない。

 公式ブログによれば、“このアイコンがさまざまな感情の場面でクリックされることを想定した時に、星よりも幅広い感情を表しやすい”とのことだけど……うーむ? 「矢」や「ヒビ割れ」をつければそれっぽくはなるけれど、ハート単体だと逆に意味が固定化されてしまうんじゃなかろうか。

 

お菓子をあげなかったから、いたずらされてしもたんや……。

 

「ふぁぼ」に込められた、十人十色の想い

 

 Twitter公式の上記ツイートによれば、“星よりも幅広い感情”とは次のようなものを指すらしい。

 

  • よし!
  • おめでとう
  • かわいい
  • がんばって
  • ハグ
  • すごい!
  • やったね

 

 わからなくはないんですが、「涙」はちょっとキツいんじゃないかしら……。「♡」って、ケータイの絵文字文化でも大活躍していた印象があるけれど、さすがにネガティブな意味合いでは使わなかったんじゃないかと。しかもそれを「いいね」と表記するのは、ちょっと無理がある。

 一方で、これまでの「☆」こと「お気に入り」ボタンには、ありとあらゆる感情・意味が付与され、そのときどきで違った使い方をされていたように思う。「気になる」「共感」「メモ」「既読」などなど。

 確かに、そういった意味合いの違いによってたびたび衝突が起こっていたのも事実。「会話の終わりには『☆』を付けなければならない」という自分ルールを周囲に押し付けてしまったり、気軽につけただけのスターを深読みしてしまったり。むっちゃハイコンテクストな文化。

 

 

 ――そうなんです。そのようなすれ違いとか面倒とかいろいろあったけれど、それでも、“ふぁぼは、人に幸せを運ぶ”んです。

 「おらおら、てめーの批判コメントにもしっかり目を通しているんだからな」のふぁぼから生まれる友情もあるんです。濁流を抱くTwitter川のタイムラインの土手で互いにふぁぼ爆という名の殴り合いを繰り返し、「へへっ……やるじゃねーか……」「おめえもな……」という展開から始まる相互フォローもあるんです。その翌日にはブロックされていたって、1日だけでも2人の間をつないでくれた「☆」の存在は嘘じゃないんです!

 

 しかし、ふぁぼは死んだ。
 川原を行き交う流星の姿は遥か遠く、そこには心の臓が飛び交うのみ。度し難い。

 

お前も流星にしてやろうか

 

 まあなんやかんやとウダウダ言ったところで、変わってしまったものはそのままだし、仕様変更で大喜利を楽しんでいるTwitter民はたくましい。「#いいねに変わる新しいボタン」とか。

 ただ、一点だけちょいと気になるのが、この仕様変更によって別の衝突が起こりかねないんじゃないかという懸念。

 

Twitter の説明では、お気に入りからいいねへの変更はペリスコープなども含めた広いコミュニティで「いいね」の感情を伝える方法を統一することと、特に新規ユーザーに対して、星よりも直感的に分かりやすく感情を伝えやすくすることとされています。

 

 こうして見ると今回の変更は、ペリスコープやVineといった複数のサービス間にまたがる形で「共感ボタン」を統一するためのものらしい。さらに、新規ユーザーが「“ふぁぼ”ってなーに?」と困らないような思惑もあるとかなんとか。

 確かにわかりやすいっちゃわかりやすいんだけど、それまでずっとTwitterを使っていたユーザーと新規ユーザーが交流する際、この「共感ボタン」の使い方にギャップが発生することもあるのではないかと、ふと思った。

 それまでの「ふぁぼ」同様、ネガティブな文脈も含めてボタンを押した旧ユーザーに対して、「どうしてそんなことにまで“いいね”するの!?」と新規ユーザーが反発するような光景が見られることになる……というのは、さすがに考えすぎかしら。

 何はともあれ、あまりに「☆」に固執するあまり、「お前も流星にしてやろうか」と喧嘩を吹っかけないよう、寛大な心で楽しくTwitterを使いませう。お兄さんとの約束だぞっ(はぁと

 

 

 

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