ぐるりみち。

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読書スピードが落ちた?あえて本を「遅く読む」ことで得られる効果

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 最近、本を読むスピードが落ちた、遅くなったような気がする。

 小説、ビジネス書、エッセイ、ラノベ、漫画――といったジャンルに関係なく、全体的に「モノを読む」スピードが落ちたような気がする。漫画1冊を読むにしても、読み終えた後に時計を見て「あれ?こんなに時間かかってたっけ?」と感じるくらいに。

 

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「読み物」のコンテンツに触れる機会、情報量は増えた

 これまでと比較して、文章コンテンツ――「読み物」全般に触れる時間それ自体は、明らかに増えているように思う。年単位の読書量は増加傾向にあり、ウェブ上でも、毎日たくさんの文章を読んでいる。

 大学では文芸系のサークルに所属してはいたものの、読書量はおそらく平均的な学生よりも少し多い程度だった。手にするのは、自分の興味関心がある分野の本、友人から勧められる本、講義で使う本くらい。「漫画」に限れば、逆に人よりも読んでいなかったんじゃないかしら。

 昔からあまり流行についていこうという気概がなかったこともあり、好きな作家さんの著作や学校の先生のおすすめ、あるいは書店で気になった本を手に取って読むのが基本。月に何十冊も読むような “本の虫” であった時期はない。小学校時代まで遡れば、国語の教科書とかが好きで、何周もしていた覚えもあるけれど。

 

 そんな当時と比べると、日常的に触れるコンテンツ量は、今のほうが圧倒的に多い。RSS登録しているサイトで日々更新される、すべての文章・記事に目を通しているわけではないけれど、ブログだけでも結構な数のサイトを登録しているはずですし。

 それだけ「読む」量が増えたのなら、自然とスピード重視で「流し読み」をするようにもなり、各々のコンテンツにかける時間は短くなっているんじゃないか……とも考えていたのですが。実際に振り返ってみると、むしろ「読む」のにかかる時間は長くなっているように思うのです。

 

時間をかけて、しゃぶり尽くす

 「読むスピードが落ちた」というよりは、「読むために消費する時間が長くなった」とでも申しましょうか。

 それまで「消費」的に流し、目を通していた読み方とは逆に、隅々までじっくりと、時間をかけて読むようになった気がするのです。一度の「読書」、1冊の「本」にかける時間の割合は、はっきりと長くなっているように思う。

 

 「その原因はなんぞや」と考えると、いくつか思い当たる節はあるのだけれど。

 

 まず大きいのは、「自分の時間を確保しやすくなった」ことかしら。会社員から無職へ、無職からフリーランスになったことで、外部から強制される拘束時間が少なくなった。――よって、本を読む時間も工面しやすくなった。

 一口に言えば、生活の変化による環境要因。精神的にも「買うだけ買った新刊がどんどんたまってくから早く読まねばばばばば!」といった焦燥感が薄れ、「まあまあ慌てず、じっくりと読み進めていきましょうや」という面持ちに。……なお、積ん読は増える一方でございますが。

 

 また、「読書記録をまとめるようになった」ことも、その一因っぽい。ブログに書いている感想記事に加えて、読書メーターでも端的な要約・感想をまとめつつ、日々の読書活動を記録するようになったこと。

 ブログ以前、mixi時代から似たようなことはしていたけれど、限定公開という形で知り合いに向けて書き散らしていた当時のSNSに対して、不特定多数に公開されている「ブログ」で公開するのはワケが違う。

 「どこかの誰か」に読まれる可能性がある以上、まとまりのある「感想記事」を書こうと意識するようになり、「読む」段階から気合いを入れるようになった……のかも。

 

 それともう一点、「漫画」に関しては、「背景を含めたイラスト全体と、言葉・台詞の表現まで含めて作品を味わうようになった」という変化もありそう。それまでずっと、流し読んできたことの反動と言えなくもない。

 自分が過去に読んできた漫画の多くは、ぶっちゃけ、「キャラクターの動きと台詞だけを追いかけていればなんとなくわかる」ものだったんじゃないかと。――と言うのはちょっと語弊がありますが、少なくとも昔の自分はそういう読み方をしていたように思う。

 

 それが最近になって、背景の描き込みやコマ割り、セリフ回しや心象の変化の演出にまで目が向くようになった。そして、そういった「文脈」を読み取ろうとする読み方に移行してきたことで、1冊にかける時間も自然と長くなりつつある、という感じです。

  直接的なきっかけは自分でもわからないけれど、ネット上で漫画評論系の記事を目にするようになっただとか、同人誌を隅から隅までしゃぶり尽くすべく買って読むようになっただとか、読む漫画のジャンルの幅が広がったとか、そんな変化があったんじゃないかと思う。

 

 ――以上のような諸々の要因が重なった結果、「なんか、読書のスピードが落ちたような?」と感じるようになったのではないかと。漫画喫茶や立川まんがぱーくに足を運んだ帰りに、「半日もいたのに、10冊も読めていないのか……」なんてこともしばしば。

 昨今は「速読」やら「多読」やらが叫ばれていることを考えれば、なんだか時代に逆行しているような気がしなくもないですが。自分としては、昔と比べれば、充実した読書活動ができているんじゃないかと感じているので、マイペースでゆったりまったりと読み進めていこうかな、と思います。

 ……積ん読は増える一方だけどね!

 

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