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ぐるりみち。

日々日々、めぐって、遠まわり。

川越氷川神社「縁むすび風鈴」〜幻想的な音と光のコラボレーション

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 7月中旬。青空の下で外の気温は急上昇。夏を待っていた若者たちのテンションも急上昇。夏を満喫するのはいいけれど、熱中症には気をつけるんだよ!

 

 海・山・川と、週末には各地の行楽地が賑わう様子が報道されるなか、「街」の存在を忘れちゃあいませんか、と。熱を持ったビル群の隙間で蒸し殺されるんじゃないかと不安になる都心部をちょっと離れれば、自然あふれる納涼地はたくさんあるのです。

 そのひとつとして個人的におすすめしたいのが、池袋から電車で30分、埼玉県川越市でございます。「小江戸」とも呼ばれ、古い街並みがたびたび紹介される観光地。その川越に2014年、新たに誕生した納涼スポットが、今年も人気を集めている模様。

 

 縁結びの神様が祀られていることで有名な、川越氷川神社
 そこで、8月下旬まで開催されている祭事「縁むすび風鈴」に行ってきました。

 

 

“小江戸”の街並みの、その先の先にて

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 古い家屋や武家屋敷など、江戸時代の街並みを今に伝える都市・川越。特にその中心部である「蔵造りの町並み」は、その雰囲気と個性豊かな商店に惹かれて毎週末のように観光客の訪れる、埼玉有数の観光スポットでございます。……まあ、鎌倉ほどではないけれど。

 ランドマーク的な存在である「時の鐘」や、旅番組ではお約束的に取り上げられる「菓子屋横丁」など、魅力的な場所はさまざま。路地裏へ入れば、意外と人通りの少ないエリアなどもあり、炎天下でも涼しげな風を感じることのできる街並みなのです。もちろん、人混みは暑いよ!

 

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 そんな、川越の街を奥へ奥へ歩いて行ったところ、映画『ウォーターボーイズ』のモデルにもなった県立川越高校の近くに、「川越氷川神社」があります。

 家庭円満、夫婦円満、そして縁結びの神様への信仰があるこの神社で、2014年から催されるようになった祭事が、今回ご紹介する「縁むすび風鈴」。昨年の盛況を鑑みて、2015年、2回目の開催でござる。

 

境内に響き渡る風鈴の音色

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 神社入り口、鳥居をくぐれば、すぐに数多の風鈴がお出迎え。奥行き2メートルほどの木製の囲いにつり下げられた風鈴が、涼やかな音色で参拝客をおもてなしてくれます。

 ただ、このときは「あら、素敵……!」なんて思いながらくぐろうとした瞬間にちょうど強い風が吹いたため、「「「チリーヂリチリヂリヂリリリリチリヂリリリーン!!!」」」と大合唱が始まって思わず「うるせえ!!」とツッコむレベルだった。風情も余韻もないんですが……。

 

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 こじんまりとしていながらも、広々とした印象をもたらす境内は周囲を木々で囲まれ、とても清涼感あふれる雰囲気。休憩処も設けられており、日陰で小休止することも可能です。まずはお参りを済ませてから、敷地内をぶらつくことにしましょうか。

 

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 境内を流れる御神水。パッと見、なんてことはない庭園っぽさもありますが、これが夜になると一変。光り輝く“天の川”へと姿を変えるそうな。またまたご冗談を(フラグ)。

 

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 で、こちらが祭事のメインシンボルとなる「風鈴回廊」の入り口部分。平日のお昼過ぎの割に人が多いですね。鳥居前とほぼ同サイズの囲いの先で、メインとなる風鈴小路が待ち構えているらしい。

 木々の緑を背景に鳴り響く風鈴の音は心地よく、思わず横になって昼寝をしたくなるほど。ただし、風が空気を読んでくれれば。あまりに風鈴の数が多いため、強風時はかなーり賑やかにチリーンチリーン言ってます。群れバトルかな?

 

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 囲いの先に行くと、どこか重厚感あふれる通路が。こちら、神社のお隣にある氷川会館とつながっており、神前結婚式の際に使われるらしい。実際この日も、晴れ衣装に身を包んだカップルが、式に使うらしい写真撮影に臨んでおりました。お幸せに。

 

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 その先にあるのが、風鈴回廊。遠目に見ると「あれ? これだけ?」と思わなくもないですが、実際に下をくぐってみると、意外にも迫力ある。四方八方、どこを見ても風鈴とか、なにこれすごい!

 

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 11色の鮮やかな風鈴、そのひとつひとつに願い事が書かれており、その不思議な風景と涼しげな音色に癒やされます。これにはダンボー氏も、思わずにっこり(真顔)。

 また、川越という土地柄もあってか、浴衣で訪れている若者も多いように見受けられました。カップルはもちろんのこと、それ以上に女性の2人組がたくさん。いやー、やっぱり女性の和装は素敵ですねー。僕も着物で来ればよかったかにゃー。

 

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 そのほか、回廊の先にも頭上に透明の風鈴をぶら下げた「風鈴小路」や、膨大な量の絵馬がかけられたゾーンも。圧迫感がすごい。

 

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 (´-`).。oO(なぜこんなところに、暖炉の(紐)神様がいるのだ……)

 

夜になると、途端に幻想的な風景に

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 夕刻。日もとっぷり落ちた頃に再度、川越氷川神社を訪れてみると、昼間とはまた異なった風景が。神社の周囲からして明るくライトアップされ、まるで夏祭りのような雰囲気。お囃子の代わりに聞こえるのは、風鈴の音色ですが。外から見ても、昼よりも人が多いんじゃ……?

 

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 日中は明るく広々とした印象だった境内は、明るすぎず、暗すぎずといった絶妙な光量で照らし出された空間に。やっぱり、昼間よりも参拝客が多いですね。カップル、家族連れ、外国人観光客など、客層はさまざま。

 

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 昼時には静かだった小川の周囲も、夜になるとたくさんの人が集まる場所に。「御神水映像投影」と銘打ち、天の川をイメージした映像『天ノ川ノ、願イゴト』を水面に映し出す、この祭事の見どころのひとつです。

 ちょっとした光の投影が見られるだけかと思いきや、多色多様な演出による構成となっていて、意外と見ているだけでも楽しめました。恋人同士でキャッキャウフフするにはベストですね! 周りは人いっぱいだけど!

 

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 夜になると、風鈴回廊の入り口も様変わり。なるほど、囲いの下部分に光源が仕込まれていたんですね。上から下から光が差し込み、風に風鈴が揺れれば、周囲の光と影も揺れる。予想外に幻想的な風景でございます。……ぼっちだけど、寂しくないし。カメラマンがちらほらいるから。

 

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 風鈴回廊もこの様子。光と影の織り成す回廊は、思わず耳を澄ませながらゆっくりと歩きたくなる不思議な雰囲気。しばらく、この中でゆっくりとしていたいくらい。

 実際は立ち止まって撮影している人が多く、なかなかゆっくりすることはできないかと。でも、こんなにきれいならば、写真を残したくなる気持ちもわかります。夏+夜+風鈴+浴衣で役満。

 

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 そんなこんなで、川越氷川神社の「縁むすび風鈴」でした。本祭事は8月31日まで開催。夜21:00まで入場できるそうです。他にも、週末には奉納演武に屋台が出たり、お隣の氷川会館では「むすびCafe」やスペシャルディナーブッフェも提供されるとか。

 

 興味のある人は、時間のある週末にでもちょろっと足を伸ばしてみてはどうかしら。ただ、川越百万灯夏まつりの時期はかなりの混雑が予想されるので、要注意。

 

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 ――来年も、楽しみ。

 

2016年は、7月9日から8月31日までの開催となるそうです。
詳しくは公式サイトを確認してみてくださいな!

 


 

 余談ですが、せっかくの小江戸の街、着物や浴衣を着て行くのはいかがでしょう?

 

 

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