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2005年の流行・文化・思い出を振り返る〜ORANGE RANGE、マイアヒ、洞窟物語

 昨年、3回に分けて中学時代の2002〜2004年を振り返る記事を書きました。当時、世間や周囲で流行していた事柄を取り上げつつ、自分の中でアツかったコンテンツを思い出してまとめた内容です。

 当初は同人誌に影響され、そのノリで自分にとっての「2002年」を記事にしたものでしたが、思いのほか楽しく、自然と中学3年分を思い返すにまで至ってしまった格好。まだ20余年しか生きていない若造でも、少年時代を懐古するのは楽しいのです。うふふ。

 そんなわけで、まだ書いていない「2005年」を思い返すのであれば、ちょうどその10年後を生きている2015年の今しかないでしょう、と。そう思い至り、好き勝手に語ってみた感じです。イカ……じゃなくて以下、男臭い青春時代を過ごした平成元年生まれの自分語りとなります。

 

2005年ってどんな年?

 今からちょうど10年前の2005年。
 僕は、高校1年生でした。

 上記のように、インターネットと共にシコシコと過ごした中学の3年間を終えて、県内の男子校へ。夏は十人十色のオトコたちの肉体に囲まれながら、それなりに楽しい青春時代を満喫しておりました。――風が語りかけます。クサい。アツすぎる。

 そんな2005年、世間的にはどんなことがあったのか、主にWikipedia先生とニコニコ大百科の記事を参照しつつ代表的な出来事をピックアップしてみました。まとめた後に気づいたけれど、高校の卒業アルバムを押入れから出してくれば済んだ話ですね、これ。

 

社会

  • 1月20日 - ジョージ・W・ブッシュがアメリカ大統領に就任(2期目)
  • 2月17日 - 中部国際空港開港
  • 4月19日 - ベネディクト16世が第265代ローマ教皇に就任
  • 8月24日 - つくばエクスプレス開業
  • 11月22日 - アンゲラ・メルケルがドイツ首相に就任

 各界のトップが入れ替わる一方で、各地でテロ事件も複数勃発しており、世界情勢が不安定だった時期であるような印象。日本は5月に、自衛隊の第六次イラク派遣を行なっています。

 

事件・事故

  • 4月9日 - 北京で1万人規模の反日デモ
  • 4月25日 - JR福知山線脱線事故
  • 7月7日 - ロンドン同時爆破事件
  • 8月26日 - ハリケーン「カトリーナ」が米国フロリダ州に上陸

 中国・韓国との関係悪化が頻繁に報道されるようになった時期。一方で8月には、カナダ、ギリシャ、ペルーで航空機事故が相次いでいた様子。

 

文化・エンタメ

  • 2月6日 - 「ふたりはプリキュア Max Heart」放送開始
  • 3月25日 - 2005年日本国際博覧会「愛・地球博」開幕
  • 3〜4月 - 「ドラえもん」声優交代
  • 9月7日 - iPod nano発売
  • 12月8日 - AKB48が秋葉原48劇場でデビュー

 なんとなく伝わりやすそうなプリキュアを挙げましたが、他には『仮面ライダー響鬼』『魔法戦隊マジレンジャー』『ウルトラマンマックス』などが放送中。それより何より、『ドラえもん』の声優陣が交代してからもう10年という事実にびっくり。

 

インターネット関係

  • 2月15日 - Youtube誕生
  • 7月7日 - 「電車男」放送開始
  • 8月 - 「はてなブックマーク」の正式サービス開始
  • 9月1日 - エイベックス「のまネコ」商品化
  • 12月 - mixiのユーザー登録数が200万人を突破

 はてなブックマーク10周年! mixiは8月にユーザー数100万人を突破して、そのすぐ後の12月にダブルミリオンも達成したそうな。他には『電車男』に「のまネコ」と、2ちゃんねる関係のコンテンツがはっきりと一般層にも認知され始めた頃。

 

こんな出来事、ありました

 続いて、2005年にあった諸々の出来事について。個人的に印象的だったものを、独断と偏見でチョイス。以降、ほとんど主観的な自分語りです。

 

J-POPではORANGE RANGEが全盛期

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Orange range - Asterisk PV - YouTube

 15年ぶりにミリオンセラーが現れなかった2004年に続いて、2005年のJ-POP市場も100万枚売れたシングルCDはなし。

 そんな中、この年にORANGE RANGEががリリースしたシングルCDすべてがTOP20入りするというバカ売れ状態。年間売上金額でも、2位のケツメイシを大きく離して圧倒的だったようです。「* 〜アスタリスク〜」「ラヴ・パレード」「お願い!セニョリータ」「キズナ」の4枚。カラオケで誰かがいっつも歌ってたわー。見上げた夜空の星達の光ですわー。

 

「マイアヒ」と「のまネコ」

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マイヤヒー ‐ ニコニコ動画:GINZA

 インターネット上のコンテンツに関して取り上げる際に、今もなお代表的な事例として参照される「のまネコ問題」*1。ざっくり言えば、ネット上の共有財産である(と考えられている)AAキャラクターが大企業によって商標権登録されそうになったことで、ネット民の怒りを買って各所で大炎上・祭りとなった事件。

 自分も含めて、クラスにはFLASH文化に親しんでいる人も多かったので、「なんか知らんがすごいことになってる」という形で割と話題になっていたように思う。今なお、今度はパソコン遠隔操作事件とも並々ならぬ関係がある*2として取り上げられているというから、根が深いというか何と言うか……。

 

お笑いブーム全盛期?

 Wikipediaによれば、“お笑いブームが全盛期を迎える”という記述が。アンガールズ、オリエンタルラジオ、レイザーラモンHGと、普段はテレビを見ない自分ですらも知っている芸人さんの名前がたくさん挙がっていたので、確かにそうなのかも?

 よく見てみると、自分が「お笑い」の面白さを知って意識するようになった時期が、ちょうどこの頃なのかもしれない。初めて「この人おもろい!」と感じた芸人さんの活躍時期とちょうど被るので。ヒロシです*3

 

2005年の音楽、マイベスト10

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VIPスター ‐ ニコニコ動画:GINZA

  1. ORANGE RANGE:「* 〜アスタリスク〜」
  2. BUMP OF CHICKEN:「カルマ」
  3. L'Arc〜en〜Ciel:「Link」
  4. ポルノグラフィティ:「ROLL」
  5. 平井堅:「POP STAR」
  6. Mr.Children:「Worlds end」
  7. REIRA starring YUNA ITO:「ENDLESS STORY」
  8. 修二と彰:「青春アミーゴ」
  9. D-51:「NO MORE CRY」
  10. トンガリキッズ:「B-DASH(Ver.HANAGOE)」


 この年のオリコン1位は“地元じゃ負け知らず”でおなじみ?の「青春アミーゴ」*4でしたが、自分は妙に「アスタリスク」にハマって聴いていた記憶が。特にORANGE RANGEが大好き! というわけではないけれど、これと「花」に関してはヘビロテ入ってましたねー。

 あとは、中学時代から好きなバンプ、ラルク、ポルノ、ミスチル、平井堅と順当な感じ。これだけ見れば、“真っ当な男子高校生”ですね。「POP STAR」があるということは、「VIP STAR」*5も2005年だったのか……。「Link」に関しては、映画主題歌としての補正もありそう。

 

2005年のアニソン、マイベスト10

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すばらしき新世界 - YouTube

  1. Lia:「鳥の詩」
  2. 水樹奈々:「ETERNAL BLAZE」
  3. 川田まみ:「緋色の空」
  4. yozuca*:「サクライロノキセツ」
  5. flair:「すばらしき新世界」
  6. AKINO:「創聖のアクエリオン」
  7. JAM Project:「未来への咆哮」
  8. FLOW:「DAYS」
  9. シンフォニー:「牧野由依」
  10. 須藤まゆみ:「蛍火」


 アニソンというか、4割はゲーソンですが。オタクの階段を一気に駆け上った年。いわゆる「深夜アニメ」の文化圏に親しみ始めたのが、この頃。「鳥の詩」の初出は2000年だけど、ちょうどアニメが放映されていたことと、自分にとって“全ての元凶”である楽曲でありますゆえ。

 「蛍火」は『テイルズオブレジェンディア』の挿入歌。「未来への咆哮」なんてPCゲー*6の主題歌も入ってますが、も・ち・ろ・ん、当時はまだ未プレイでござる。というか、ここにある曲の大半はMADをきっかけに知った曲が多い。アニメを見たのは知った後。

 

2005年にハマった作品

洞窟物語

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つきのうたとは - ニコニコ大百科

 もうこの10年間で何回プレイしたかも覚えていないくらい、大好きなフリーゲーム*7当時はMacintoshしかなかった我が家のPCで、妹が見つけてきて一緒にプレイした思い出が。いまだに使用楽曲はよく聴いています。「つきのうた」の色褪せなさはすごい。ずーっと名曲。

 

テイルズオブレジェンディア

 ストーリーは高評価。キャラクターも魅力的。音楽はむちゃくちゃ人気。

 ――にも関わらず、戦闘だけがあまりに残念すぎるため冷遇されている印象の強い、『テイルズオブ』シリーズの第7作目。RPGでは珍しくガチで泣いた作品なのに……二重の意味で泣ける。リメイクはよ。

 

ロックマンエグゼ5

 なんやかんやでシリーズ全てをプレイした、『ロックマンエグゼ』。根本的なシステムは変わらず、続編が出る度に正統進化しつつも、各タイトルによって特色があるという素晴らしいバランス感。

 そのせいか、ファンの間でも好きなタイトルが分かれているように思います。個人的には「5」が好き。戦闘が一番楽しいし、ラスボス曲が最高に好み。

 

ARIA

 アニメ第1期が始まる前くらいのタイミングで集め始めた……はず。手元の単行本の発行年月がそんな感じなので。『ARIA』は今でも、「おすすめ漫画」として真っ先に思い浮かぶ作品のひとつでござる。ふとしたときに手に取って、いつも何度でも読み返せるのはいいですよねー。アニメサントラは作業用BGMとしても最適。

 

AIR

 (自分がオタクになったのは)だいたいこれのせい。全ての元凶。正確には、主題歌の「鳥の詩」だけど。

 たまたま耳にしたこの一曲、そして「は??エ口ゲーとかキモオタのものでしょ??」という不信感MAXの状態でプレイしたにも関わらず、この一作品によって、それまでの固定観念がぶち壊されるというアホみたいな経験。

 ゲームでも“嗚咽”のレベルまで大泣きできることを知った、16歳の夏でした。今思えば、どうしてあそこまで咽び泣いたんじゃろうか。

 

携帯電話を手にして広がる世界

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ケータイ新製品SHOW CASE au A5505SA

 また、中学校卒業と同時に携帯電話を買ってもらったので、そちらから広がっていった世界もありました。

 ……と言っても当時はまだ、お気に入りのゲーム音楽の着メロや好きな作品の画像を集めるなどといったもので、ほとんど自分一人で完結していた格好。持っていたケータイも上の画像のように、スペック的にまだまだだったので。思春期特有の色物好き。金ピカ。

 ケータイでもってあれこれと始めるのは、確か翌年、機種変更をしたくらいの頃からだったと思う。モバゲーにハマり、同年代の見知らぬネット友達と絡み合い、さらに翌年には人生初のオフ会に参加することに。僕たちのケータイライフは、まだ始まったばかりだ!

 

そして僕は、「オタク」になった

 2004年に『エヴァ』を全話視聴して二次創作をあさり始めた頃からその傾向はあった。その後、「鳥の詩」と出会ってPS2版『AIR』をプレイし、それまでの10余年の固定観念をぶっ壊されたことで、完全にオタクへの道を歩み始めたのが2005年でした。

 かたやFLASH黄金時代が終焉を迎えようかという時期でもあったものの、次は静止画・動画含めたMADムービーにハマる形になりまして。

 「既知の作品のMADを探す→曲は知らないけど動画を楽しむ→楽曲を調べる→元ネタにハマる」という流れで、二次創作からオリジナルへと向かい、オリジナルから二次創作を楽しみ……という循環の消費が既にできあがっていたようです。TSUTAYAと中古ショップにはお世話になりました。

 

 高校が男子校ということで割と“そっち系”の人も多く、ゲームは貸し借りすることもできましたし。ネットがあり、オタクの友人がいて、そういった色モノを許容してくれる環境(学校)があったため、もう好き放題っすよ。

 もしかするとこの頃が一番、コンテンツを貪欲に消費し、散財し、自身も楽しんでいたのかもしれない。アニメイトはホーム。

 

「きんもーっ☆」が叫ばれた10年後の世界より

 先日、ITmediaニュースが11周年を祝して毎年のアクセストップ10を発表していました。「2005年」の項目を見ると、トップ3が「のまネコ問題」の関連記事。

 その次に続いているのが、「「オタ」「きもい」──スタッフのブログ発言、企業を巻き込む騒動に」という記事になっています。俗に言う「きんもーっ☆事件(祭)」*8ですね。

  個人のネットユーザーが「オタクきめえ!」をブログで叫んで炎上していた一方で、「オタクすげえ!」とそちらの世界にオリジナル笑顔で親しみ始めていた自分は、タイミングが良かったのか、悪かったのか。そういえば、“ハピマテ”の購買運動*9もこの年ですね。

 

 こうして見ると、あれから10年が経った今でもSNSを中心に「炎上」案件は存在しているし、使うサービスが変わり世代が交代しても、そこで発生する出来事やユーザー全体の質といったものは大きくは変わらないのだなー、と。

 他方では、相も変わらずブログ界隈では話題がループしているし、自分もその中に組み込まれているけれど、それはそれで楽しいからいいのかな、とも。あの頃に見た「ネット」の景色と、現在見ている「ネット」の景色は別物だけれど、それでも変わらず楽しめているのならいいじゃない。

 

 ――とまあ例のごとく「誰もがよく知る普遍的な2005年」の話ではなく、主観的かつ好き勝手に語っただけの内容でした、はい。一口に言えば、「その辺に転がっていた、ぬるオタの冴えない男子高校生(当時)が見ていた2005年」でござる。

 もちろん、たとえ同世代で同時代を生きていた人であっても、触れてきたカルチャーはまったく異なっているものだと思います。極論、住んでいた地域や通っていた学校によっても、“当時の景色”は変わってくるはず。なので、「こんなの私が知る2005年じゃないわ!キモオタネット民のオ◯ニーよ!」とツッコまれても知りません。――だったら書けばいいだろ!(※書いてくれたら読みに行きます)

 

 2005年当時と現在を比べて、何が一番変わったって?
 ――“飲ま飲まイェイ!”できる年齢になったことじゃないかな……(遠い目)

 

参考ページ

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