ぐるりみち。

日々日々、めぐって、遠まわり。

週刊誌よりも単行本、シングルCDよりもアルバムを買う生活

 

 ちょっと前の話になるけれど、fhána*1の1stアルバムを買ったんですよ。珍しく発売日に。普段は見向きもしないCDショップまで足を伸ばして、列のできているレジに並んで、新譜を買ってニコニコしながら店を後にする感じ。ねーママー、なんであのおじさん笑ってるのー?……しっ、見ちゃいけません!

 

 そこでふと思ったのが、「そういえば、新しく特定のアーティストのCDを買うなんていつ以来だろう」と。最近は昔から好きなアーティストの新譜をチェックするだけで、なんちゅーか、「音楽」を買うにしても作業じみたものになってたんですよね。出れば買う。他は知らん、と。

 

 そんな、個人的なエンタメ消費の変化について。

 

 

「単発」ではなく「まとめて」購入するスタイル

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 冒頭に書いたように、ここ数年「音楽」を買う優先度が下がり、新しく発掘する時間がなかったこともあって、特定のアーティストのCDを新たに買う機会が格段に減ってしまいまして。

 パッケージにせよダウンロードにせよ、購入する「音楽」は昔から好きなアーティストか、ハマったアニメの主題歌を1曲だけ買うか。学生時代にはコミケとM3*2のたびに数十枚単位でCDを入手してホクホクしていたけれど、そんなこともなくなってしまった。

 

 「漫画」に関しても同様。昔から週刊誌を定期購読する習慣はなかったものの、ガンガン、エースといった月刊コミック誌は好きで買い続けている時期があった。小学生の頃は、コロコロ派でした。

 しかし、それも現在は途絶えてしまった。ただでさえ分厚い月刊誌は部屋のスペースを圧迫するし、複数の作品と出会うことのできる楽しみはあれど、結局は処分することになる。それなら好きな作品に限定して単行本を集めた方がいいし、今や「電子書籍」なんて便利な媒体もある。

 

 コストパフォーマンス云々というよりは、生活スタイルの変化による影響かしら。いつの間にやら自分は、月刊誌やシングルCDを発売日にダッシュで買いに行くのではなく、それらがパッケージとしてまとめられたものを慌てず購入し、好きなタイミングで楽しむようになった。

 「学校」というコミュニティから弾き出され、すぐに買っても話すような相手がいなくなったせいかもしれない。あるいは日々の忙しさで余裕がなく、「消費」の優先順位が変わったまである。「漫画」や「音楽」といったコンテンツに対する熱量が下がったことも否めない。

 

 いずれにせよ、自分では割と今のスタイルに満足しているようです。クリエイターさん側からすれば、シングルCDなども買ってもらうに越したことはないのでしょうが。……うーん、ダウンロード販売が限界っすね。それこそアニソンとか。

 

より深く「物語」に埋没するために

 このブログの初期のプロフィール欄に書いていた記憶があるけれど、昔から僕は「物語」が大好きです。広い意味で。

 過去の文学作品、児童文学、一般文芸、コミック、ライトノベル、アニメ、ゲーム、サウンドノベル、ドラマ、映画、なんでもござれ。ただしミーハーなのは否定できないし、雑食ゆえに特定ジャンルについて深く語るのは難しいのですが。我ながらちょっと残念な感じ。

 

 そういった「物語」を基準に考えると、本記事タイトルにも書いた〈週刊誌よりも単行本、シングルCDよりもアルバム〉という選択は、自分にとって理に適った消費スタイルであるように見える。どうしても細切れになってしまう前者よりも、まとまった後者の方が入り込みやすい。

 

 そもそも中学当時、毎週末には欠かさずTSUTAYAに通うくらいにJ-POPにハマったきっかけが、FLASHアニメ*3とBUMP OF CHICKEN*4だったことも一因としてあるかもしれない。「K」とか「ラフメイカー」とか。

 ご存知の方は多いでしょうが、アレって物語調の楽曲にストーリー性(?)のあるムービーをつけたコンテンツじゃないですか。まさに自分の好みド直球だったというか、当時ちょうど中二前夜くらいの年齢だったこともあり、「俺の求める“物語”はここにあった!!」状態っすよ。

 

 

 その後も、ベストよりはコンセプトアルバムを好み、何かよくわからん愛を語る歌よりも本編とリンクしたアニソンを選び、ついでにその映像+音楽というコンテンツに惹かれて静止画MAD*5のファンになり、むしろ物語ありきの同人音楽やらボカロ文化に惚れ込む。

 要するに「コンテンツに『物語』あり!」の物語至上主義者である僕としては、1曲・1話を味わうにしてもそこに付加されたストーリー性を重視し、あるいは複数の要素を一連の流れでもってコンテンツを楽しむ傾向にある模様。だから、〈週刊誌よりも単行本、シングルCDよりもアルバム〉。

 

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 考えてみれば、冒頭に出したfhánaの1stアルバムもどこか「物語じみた」曲構成になっているという話ですし、CD1枚をまるごと何度も聴きたくなる久しぶりの感覚も、自分の「物語好き」に裏打ちされたものだったのかな、と。気に入った単曲のリピートじゃなく、車の中でまるまる流したい感じ。そうだ、ドライブ行こう。

 

 

 ああだこうだと書いてみたはいいけれど、一口でまとめるとアレっす。「10分程度で終わっちゃうシングルCDよりも、60、70分は集中して楽しめるCDアルバムを、ラジカセの前で歌詞カードと向き合って、集中して聴きたい」という話。

 今や部屋にあるラジカセは埃をかぶり、1時間も集中して音楽に耳を傾ける機会を持つのも難しくなりはしたけれど。それでもやっぱり、僕は大きな「物語」をめいいっぱいに楽しみたいのです。

 

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