ぐるりみち。

日々日々、めぐって、遠まわり。

気軽にどこへでも行ける自分だけの「足」が欲しい

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photo by Nemo's great uncle

 

 旅に出たい(季節の挨拶)。

 

 そんなら、夜行バスにでも新幹線にでも飛び乗ればいいじゃん、という話ではありますが、貧乏人は、そこで懐事情を気にしてしまうものなのです。

 「お!大阪でなんかおもろそうなことやってるやん!新幹線のチケットとるべ!」と駆け出そうとしても、脳裏には貯金残高がチラつく。加えて、せっかく遠出するなら他の場所もうろつきたい……1週間くらいはブラブラしないと損な気がする……旅先で仕事が捗るか怪しい……家族の反応がうるさそう……なども同時に目の前に積み上がり、どんどんハードルは高くなる。

 

 結果、「また今度でいっかー☆」と先送り。その“また今度”は、果たして生きているうちに訪れるものなのか。そんな保証もないままに、今日も今日とて消耗するのです。嗚呼、また四国(と広島)が僕を呼んでいる……。日本酒……かつお……トマト……。トマト?

 

 そんなときに欲しくなるのが、自分だけの「足」でございます。予約の可否や混雑に左右されない、自分だけの移動手段。マイカー。マイバイク。マイチャリ。マイセグウェイ。マイヘリ。マイ足。

 維持費や燃料費はかかれど、公共の交通機関と比べれば他の要因に影響を受けづらく、我が身ひとつで「よっしゃ行くべー!」と駆け出しやすい。自分だけのお手軽な移動手段があれば、“旅に出る”ハードルも、割と低くなるのでは……?

 

 自分だけの「足」として“マイ◯◯”を持つならば、どれが良いんだろう。

 

 

バイク

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photo by Akira ASKR

 

 「一人旅」と言うと、なんとなくバイクのイメージが強いのはなぜだろう。だだっ広い荒野を駆け行く、一台のバイク。跨るは、壮年のナイスミドル――なんて光景は、日本で見ることはなかなか叶いませんが。荒野がない。

 

 “お手軽度”で言えば、バイクによるぶらり旅は非常に取っ付きやすい感じではあります。最小限の荷物を引っ提げ、あとは自分の身ひとつで愛馬と駆けるのみ。乗用車と比べれば停車スペースも小さく、気軽に乗り降りができるのではないかしら。

 常に外気に身を晒す分、体力を消耗しやすい点や、事故などのリスクが高い点はデメリットだとも思います。けれど、ライダー同士の交流や一時を共に過ごすような時間は、話に聞く限りでは楽しそうだなー、と。実はそんなに気楽じゃない、とも耳にはしますが。

 

 本筋とは関係ないけど、もし将来、電子端末にそれぞれひとつの人格を持った人工知能が搭載されるような時代が来たら、ぜひ乗り物、特にバイクにはインストールして欲しいよね。文字通りの“相棒”として、愛着がわきそう。まあ、僕は原付しか乗れないんですけどね!

 

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photo by Lawrence Whittemore

 

 車もまた、「旅」のド定番でございます。一般的な乗用車からキャンピングカー、トレーラーハウスまで、種類も用途もさまざま。「車旅」をしている人は、世界各地に点在しております。戦車は……さすがに見ないっすね……。

 

 見方によっては、「移動する個室」とも言える乗用車。自分がレンタカーで時たま遠出したくなるのも、きっとその“自分だけの空間”で自由自在に運転できるという心地よさにあるのでしょう。

 iPodにイヤホンを付けてでもなく、自宅のちょっと良いスピーカーでもなく、ライブハウスでもなく、“乗用車”の中で定期的に音楽を聞きたくなるのは、僕だけかしら? プレイリストを準備して、そこそこの音量で流しながら一人カラオケ。さいこーっす。

 

 大型車を改造したものを「家」として各地を転々としているような人は、少なくとも国土の狭い日本国内では珍しい。けれども、ワゴン車ほどのサイズの乗用車で「車中泊」をしている人は相当数いるし、やってみたいと考えている層も割といるのではないでしょうか。

 足を伸ばして眠れるスペースと寝具さえあれば、乗り物一台で自由に移動しながら生活することができるのが、バイクにはない乗用車の利点と言えますね。ただしその大きさゆえに、駐車スペースの確保や維持費がバカにならない、というデメリットも。結構な稼ぎがないと、厳しそうだ……。

 

自転車

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photo by Viewminder

 

 お手頃価格でも購入可能!軽い!場所を取らない!自分でも修理できる!――と良いことづくめにも見える、チャリンコ。

 もちろん、人力のため慣れない人にとっては苦行でしかなかったり、持ち運びが楽ゆえに盗まれるリスクがあったりはします。が、自分の下半身に生えている2本の「足」をよりも速く、より長距離を移動するために拡張するデバイスとしては、今のところ最も手軽かつ優れた乗り物でしょう。

 

 長期休暇の時期に各地の主要道路沿線を見れば、たびたび「日本一周挑戦中!」といった張り紙をつけて走っている自転車も見かけますし、そのハードルの低さはお墨付き。

 東京の自宅で突如として「福岡でラーメン食いてえ!」と思い立ち、飛び乗って向かうことは難しいものの、同じ地方圏内なら泊まりで行けそうなイメージ。普段使いでも交通費の節約に一役買いそうですし……って、あれ? チャリンコって、すっげー魅力的じゃね?

 

安価でそこそこのスピードが出て安全なパーソナリティモビリティはよ!

 現状、遠出するときには、夜行バスor鉄道(青春18きっぷ)が基本の自分。乗用車は金銭面で厳しく、バイクは安全面と免許的な意味で問題あり……と来れば、やっぱり行き着く先は自転車なんですよねー。

 世間的には『弱虫ペダル』だなんだと話題だったり、創作同人誌界隈でも数年前から流行していたり、友人からも「はよ!チャリはよ!」と急かされていたりと、自転車を買おうかどうしようか考え中でございます。ぐぬぬ。

 

 他方では最近、「新しい乗り物」についての話題をネット上でよく目にするようにもなった気がします。一輪の電動バイク*1とか、電動スケートボード*2とか、電動キックボード*3とか。そういえば、某はてなブロガーさんがかっこいいキックボードに乗ってたような……アレも良いよなあ……。

 個人的には、トヨタさんのパーソナルモビリティに頑張って欲しいところですが、それも含めて大半は街乗りが前提っぽいんですよね。そこそこの距離を走れて、スピードもぼちぼち出て、安全性もクリアした、安い乗り物とかないっすか!ないっすね!はい!!

 

 将来的には「“どこでもドア”が最強」という未来が来るのかもしれないけれど、自分で運転できて、旅情も感じられて、自由に移動のできる理想の乗り物が出てくればいいなーと、そんなお話でした。バイクor自転車かな。

 

キノの旅VIII the Beautiful World

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