ぐるりみち。

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就活ビジネスの「型」にハマりすぎないようにご用心!

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photo by Brian ⚓ Hillegas

 

 先日、大学の学園祭に行ってきました。

 

 卒業から2年半が経っているにも関わらず、イベント後の飲み会に声をかけてもらえるのは本当に嬉しい。直接的に関係のない学年の子からすれば、「なんだあのおっさん……」状態だろうけど。やっほー!おっさんだよー!

 「これが……若さか……」などとOBが言いがちなセリフを飲み込みつつ、久しぶりに後輩ちゃんたちと話してみると、4年生勢は全員、なんとか就職活動を終えたとのこと。

 たまーにTwitterを覗いてみると、明らかにネガティブ感情MAXなツイートが垂れ流されており、他人ごとながら心配していたものですが。よかった。本当によかった。

 

 自虐や周囲への愚痴に留まらず、現代社会に対する怨嗟の声を生み出す就活は「闇」そのものでござる。……あらやだ、厨二っぽい。

 むっちゃ楽しそうに様々な企業へ足を運び、就活そのものを楽しむキラキラ就活生がいる一方では、その諸活動に何の希望や未来を見出だせない人も相当数いるのでは。

 

 そんな「闇」から無事に脱した彼女らの話を聞いていると、新卒の一般的な就職活動における勘所は、いかに「自分」を確立できるかどうかによるんじゃないかと思った。

 既に語り尽くされただろう話題ではありますが、自分なりに思うところを整理してみます。

 

 

「就活塾」は避けるべき

 就職活動関連の話題といえば、ちょっと前にこんな記事がありました。

 

 

 有料で就活生のサポートをする、「就活塾」というビジネスがあるらしい。
 が、中には悪質な団体もあり、トラブルの相談が増えているそうな。

 

 この手の商売がいつ頃からあるのかは分からないけれど、少なくとも自分が就活に励んでいた2011年以前から、学生の間で話題になっていたことは間違いない。“以前”としたのは、2つ学年が上の先輩からもそんな話を聞いたことがあったので。

 僕自身、学校近くでうろうろしている人に声をかけられ、電話番号だけ教えてアンケートに答えてみたことがある。もちろん、住所や本名は隠した上で。どうも、井ノ原(仮)です。

 すると早速、翌日夜に電話がかかってきて、就活の進行状況や志望業界など、“それっぽい”話をしたような記憶がある。多分、30分くらい。相手方は事務所かどこかにいるのか、結構ガヤガヤと音が聞こえていたような。

 

 最初はそれでおしまいだったのだけれど、次にかかってきたときは、非常に食い気味の勧誘が長々と続いた。「いま入会するとこんな特典が……」「まずは来週の無料説明会に……」「友人を誘っていただければさらに良いことが……」とか、そんな感じ。

 当初から、大学で開催される就活セミナーですら大きな意義があるように感じていなかった僕は、そもそも入会する気がなかったのだけれど。「何事もチャレンジや!」と、話半分に電話の相手をしていた格好でございます。お疲れ様です。

 

 でもさすがに、1時間も電話越しに話した所で嫌気が差して、「しばらくは忙しいので、説明会に参加できそうな日程が決まり次第ご連絡差し上げますぅ☆」的な旨を伝えて、以後はスルー安定でした。

 ただ、昼夜問わず1日に何度も電話がかかってくるのはウザいこと限りなかったので、まあ着拒しますよね、と。携帯電話を持って何年にもなるけれど、着信拒否機能を使ったのはその時だけだったはず。べんり。

 

企業や大学の開催する就活セミナーは使いよう

 そんな就活塾が果てしなく胡散臭いのは言うまでもないけれど、合同説明会や、大学の就職課が主導で開催する「就活セミナー」に関しても、ぶっちゃけ、そこまで大きな意義はないんじゃないかと思う。

 「就活解禁!内定目指してがんばるぞい!」と始まったばかりであれば、全体の流れや空気感を探るべく、そのような形式張った「集まり」に参加するのはぜんぜん悪くない。

 自分の方向性が既に明確で決まりきっている場合や、自分の能力に絶対的な信頼を置いているのならともかく、これから自らが取り組む活動、立ち向かうものに関する全体の情報を共有しておくのは大切なことでしょう。

 

 だけど、エントリーシートの書き方だとか、自己分析がどうのとか、マナーの話が云々といったような、「方法論」については無理に聞きに行く必要もないと思う。

 もちろん、最低限守るべきマナーや、見栄えの良くなる方法・考え方は参考になる場合も多い。検索すれば見つかる知識とはいえ、実際にどのような動きをするのか、出で立ちがいいのか、といった「形」について、自分の目と耳で他人から知るのは良いことだ。

 

 ただ、そこで語られる方法の大半は絶対的な“正解”ではなく、「就活生の多くはこんなことやってるよ!だから、キミもやってみてはどうだい?(・ω<)☆」といった“一般論”でしかない。

 そんな“一般論”を鵜呑みに、誰もが同じように就活に取り組むとどうなるか。――採用する企業側からすればどの学生も同じように見えてしまい、「この人が良い!」という選択=内定に繋げるための差別化が難しくなる。

 マナーや考え方を参考にするのはいいけれど、全てをコピーして実践したところで、それは「一般的に正しいとされる就活生」のテンプレでしかなく、企業の求める姿であるとは限らない。当たり前っちゃ当たり前だけど、改めて確認をば。

 

真面目っ子が「サボり」を入れたら内定に繋がった

 冒頭の後輩ちゃんの一人を例に挙げると、彼女はとっても真面目な大学生なんです。

 しっかり講義には出て、単位も毎年ちゃんと積み重ねていて、サークル活動にも協力的。困っている人がいれば進んで手伝おうとするし、付き合いもいいし、サークル内では周囲に迷惑なんてほとんどかけたことがないような、良い学生さんです。

 

 ただ、就活に際しては、全く結果が出なかった。

 

 書類選考で通っても、面接が思うようにいかず、「今回はちゃんと話せた!」と手応えを感じても、返ってきたのはお祈りメール……なんてことを何十回と繰り返したそうで。うう……既視感を覚えて僕まで頭が痛くなってきたばばばばb

 そんな感じで夏休みが終わっても内定がひとつも出ず、すっかり就活の暗黒面に堕ちていた模様。方法が間違っているのか、自分に能力がないのか。最悪、就活留年かしら……というところまで考えが及んでいたのではないでしょうか。

 

 ところがどっこい。
 先日、久しぶりに会ってみたら、しっかり内定を掴んでおりました。

 しかも、1週間に3つも。
 な、なにがあったんですかー!

 

 聞いてみると、なんてことはなかった。「就活に飽きたので、まるまる1ヶ月、何もせずに遊びほうけてましたっ!てへっ☆」とのこと。

 で、気分もリフレッシュ。気持ちを切り替えて、改めて就活に取り組んでみたところ、ものっそい勢いで内定が出たそうでございます。わぁい!

 

 もちろん、夏以降に採用方針を変える企業は珍しくないし、偶然そのタイミングで、たまたま内定が集中しただけなのかもしれない。この話は決して一般化できるものではなく、一人の就活生の一例に過ぎないもの。

 けれど、就活を続ける中で自分の中で確定しつつあった「型」から抜け出して、ちょっと別の方向から攻めてみた結果うまくいった――という点では、僕自身の経験とも重なる部分があったので。考え方としては、間違ってないんじゃないだろうか。

 

 自分の場合、就職活動の序盤から中盤にかけてはずっと中小企業志向で、面接もクソ真面目に受け答えをするようにしておりました。とにかくやる気と熱量を示すべく、見てくれだけは意識の高い大学生。その辺は、下記の記録に表れているはず。黒歴史。

 

 

 ところが、どうも面接の結果が芳しくなかったので、方向転換。というか、後輩ちゃん同様に「飽き」を感じていたので、「中小企業にこだわることもないし、見栄を張るのも疲れたわ〜(鼻ホジ」と、自由気ままに取り組むようになった。その結果、内定ゲットだぜ!と。

 「酒飲んで面接行ったら受かったったwwwww」みたいな話をたまに目にするけれど、考え方としてはこれも間違ってないんじゃないかと。

 いかにして就活生の「型」から抜け出し、自分にとっての自然体で話すことができるかどうか。で、それが企業側の希望とマッチするかどうか。

 

 「ありの〜ままの〜♪」なんてもはや食傷気味だけど、まあそんな感じっすよ。

 

 基本的には、企業側の希望とその人の性格やら何やらが適合するかどうかの「運ゲー」だと思うけれど、そこで「THE就活生」といったテンプレ通りの方法でアピールしてしまっては、相手の見たい部分が伝わりづらい。これではとってもMOTTAINAI。

 就職活動に身を投じるにあたって参考にする「型」は最小限に、どれだけ自然体の自分を示せるかどうか。自然体ゆえ、合わない企業とは全く合わず、それこそお祈りラッシュになうだろうけれど、どこかしらに最適解は転がってるんじゃないかと思う。

 

 特に最近は、Wantedly日本仕事百貨といった変化球の求職サイトに、仕事旅行TimeTicketといった体験を得られるサービスも数多くある。

 働き方の多様化と共に、その「選び方」だってたくさん登場しているのだから、その中で試行錯誤し、自分にあった「型」を探して参考にしつつ、自分なりにアレンジしていくような就職活動もありなのではないかしら。

 

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