別子銅山までドライブ!東洋のマチュピチュには廃墟もあった


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ラピュタは本当にあったんだ!!

──と言いたくなるくらい、 “天空の廃墟” な感じがたまらなく素敵でした。別子銅山跡

 

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松山駅から約1時間半、マイントピア別子へ

別子銅山(べっしどうざん)は、愛媛県新居浜市の山麓部にあった銅山。1690年(元禄3年)に発見され、翌年から1973年(昭和48年)までに約280年間に70万トンを産出し、日本の貿易や近代化に寄与した。一貫して住友家が経営し(閉山時は住友金属鉱山)、関連事業を興すことで発展を続け、住友が日本を代表する巨大財閥となる礎となった。

別子銅山 - Wikipedia

 

長い歴史を持つ、別子銅山

現在はその一部である端出場地区と東平地区がテーマパーク化され、「マイントピア別子*1として日々賑わいを見せているそうな。

 

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松山駅 から マイントピア別子 - Google マップ

 

道の駅を併設するマイントピア別子までは、松山駅から車で1時間半ほど。今回は駅前でレンタカーを借りて、行きは有料道路、帰りは一般道路を使って往復してきました。道が混んでいる場合でも、おそらく2時間前後といったところかしら。

ただし、注意しなければならないのは、上の地図で示している「マイントピア別子」は、道の駅を併設する「端出場地区」の部分である点。

公式サイトを見てもらうと分かりますが、見どころとしては銅山を再現した「観光坑道」に砂金採り体験、温泉、レストランなど、こちらはテーマパーク要素が強い施設となっております。

“東洋のマチュピチュ” として各メディアで紹介され、話題となっているのは、端出場地区の先の「東平地区」。

そちらまでは、車でさらに30分ほどかかり、しかも車ですれ違うの困難な、細く曲がりくねった山道をのぼって行くことになるので、注意が必要です。マイントピア別子からマイクロバスが出ているので、そちらを利用するのも一手かと。

……え? 僕? 僕はあれっすよ。ちょうど先日、ここよりも酷い山道を車酔いでふらふらになりながら走ってきたので、運転も慣れたもんっすよ。余裕っすよ。

 

 

実際、平日ということもあって車の数は少なかったので、思っていたよりは楽でした。……とは言ってもすれ違う回数がゼロとはいかず、ヒヤヒヤしながらの運転だったけれど。

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観光バスがいっぱい。おじいちゃんおばあちゃんの多さ。

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案内図。すごく……テーマパークです……。

関係ないけど、「新居浜」の地名にずっと謎の既視感を覚えていて、なんだっけ……と思ったら、水樹奈々*2さんの出身地だったんですね。あらあら。そういえば、過去に自伝本を読んでおりました。

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時間がなくて奈々様ボイスは聴けなかったよ!残念だよ!

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建物入口。温泉、レストラン、土産物屋、なんでもござれ。

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“東洋のマチュピチュ”推しがハンパない。

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そして、“水樹奈々”推しもすごい。

お昼ごはんをまだ食べていなかったので、レストランで腹ごしらえ。

ここはやはり、奈々様おすすめにするべきか……。

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刺さっているのは、野菜スナック的な。

……と見せかけて、マチュピチュカレー
どの辺がマチュピチュなんだろう……。

そんな感じで小休止しつつ、ここから東平地区へと向かいます。

 

“東洋のマチュピチュ”、東平ゾーンへ

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東平記念館 から マイントピア別子 - Google マップ

地図上では40分になっていますが、往路も復路も30分ジャストくらいでした。繁忙期は、結構かかるのかな。

道中、さすがに車を停めるスペースも余裕もなく、写真はございません。休日は行き来する車も観光客も多いと思われるので、行くなら平日がおすすめなのではないかと。その方が、自由に写真を撮れそう。

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駐車場にあった案内図。奥の「旧第三変電所」まで歩くと、結構広い。

東平ゾーンの駐車場を撮り忘れておりましたが、14:00過ぎの到着時点で、車は10台停まっているかいないか、といったところ。ときどきバスが行ったり来たりしていたし、車の出入りもそこそこあったけれど、わりかし空いている印象でした。

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貯鉱庫・索道場跡。

駐車場の端の柵から眼下を見下ろせば、そこには趣き深い施設跡。

見上げれば山々、遠くを見れば新居浜市街と、広大な景色に否が応でもテンション急上昇って寸法でございますよ! ふーはははー!

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見上げれば、山々。

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遠くを見れば、新居浜市街。

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| ● ▲ ● |<たかいたかーい!

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インクライン跡。

駐車場からはこちらの階段を降りて、先ほどの貯鉱庫・索道場跡まで向かいます。

結構な段数があり、下から登ってきた老夫婦に「こんちゃー!」と声をかけたら、ちょっと辛そうに「こんに……ちは……」と返してくださいました。お疲れ様です。

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下から駐車場を見上げた形。

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| ● ▲ ● |<『進撃のなんちゃら』のコラ画像が作れそう。

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ダンボーは、なんにでもあう。

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寂れた煉瓦+鉄骨っていいよね……。

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側に寄ると、ところどころに雑草が生えている“廃墟っぷり”がたまらない。

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ジョジョ立ちっぽいポーズを取ろうとして失敗した、らしい。そらがあおい……。

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| ● ▲ ● |<おら、飛べよ。 | ● ▲ ● |<えっ……。

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もうひとつ上の段から(先ほどの写真と、駐車場部分の中間)。

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石ころがらがら。

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近くでは、一眼レフを構えたおじちゃんがめっさパシャパシャ撮影していました。

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水がしたたっている感じ、グッドです。

 

これぞ廃墟、旧第三変電所へ

全く前情報も何も調べずに行ったのですが、「時間の限り、見れるもんは見て帰ろう!」ということで、奥にある「旧東平第三変電所」まで足を伸ばしてみることに。

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道中。登山客っぽいおじいちゃんと一人、すれ違ったのみ。

駐車場から早歩きで10分ほど。

道中「なんかサンダーが出てきそうな施設名だな……!」「そういえば、初めてマスターボールを使った相手はサンダーだった……」などと、妙にハイテンションだった自分。なぜポケモンの思い出がフラッシュバックしたのか。

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しばらく歩くと、ちょっとした広場と草むらが。本当にポケモンが出てきそう。

それっぽい建物が見えてまいりました。

建物は黒ずんでるし、窓ガラスは割れてるし、静かだし……っていうか、他に人がいない。あうあう。

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外観。入口横に解説が貼ってある以外は、手付かずに見える……?

近くまで来て、想像以上の “廃墟っぽさ” にテンションが急上昇。

思わず「うほぉぉおおおぉお!」なんて漏らしつつ、いざ中へ。

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誰もいない……。

中へ入ってみると、人が出入りした形跡はあるものの、「ほったらかし」感がものすごい。耳を澄ましてみても、足音も話し声も聞こえず、どうやら他には誰もいない模様。

一抹の不安を覚えつつも、いざ、内部を探索でござる。

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あまり古そうには見えないけど、なんだろう、これ。

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台所っぽい空間。

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破片が散乱している。

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いわゆる“ボットン”のトイレ。木造の部分はあまり古そうに見えないけれど……。

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2階部分へ。一部が朽ち落ちていて危ない。

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寝室かしら。いろいろ転がっている。

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別角度から。左部分が入り口。

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2階部分から下を見下ろした形。壁がボロい……。

 

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かわいい。

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階段上から。

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上を見上げてみると、木造の天井。

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窓際。

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ちょっと離れてみる。

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転がっていた缶に乗っけてみる。

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なんかきわどいポーズ(この後、倒れた)。

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そのうちのひとつ。「東洋高圧工業」でググってみたら、1933年の創業。現在の三井化学*3らしい。

そんな感じで、10分ほど室内を物色しておりましたが、誰も来ませんでした。

普段は何とも思わないけれど、こういう場所で急に壁とかにデジカメの顔認証がされると、ビクッ!てなるからやめて欲しい。こわい。

そのほか、近くには以下のようなものもありました。

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第三通洞。

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アップで。

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火薬庫。近くまで行けない……。

結局、この東平ゾーンには1時間ほど滞在しました。

短い時間でしたが、普段はなかなか見れない、というか、これまで訪れたこともなかったような場所だったので、むちゃくちゃ楽しむことができました。バルス。

そんなこんなで、個人的にはおすすめの観光スポット・マイントピア別子。レンタカーで行くのも難しくない距離ですので、愛媛観光の際にはぜひ検討してみてくださいな!

 

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