ぐるりみち。

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2002年の流行・文化・思い出を振り返る〜FLASH黄金時代、ピンポン

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ドラミちゃんの「ダイナマイト」.mp4 - YouTube

 先日、こちらのツイートが目に入りました。

 

 

 なにこれ超すてき!

 これはぜひ欲しい! と探しに行ったところ、「中学生編」である新刊の方を入手。ざっと読んで、当時を懐かしみつつ、何度も笑わせてもらいました。これはいいものだ。むちゃくちゃおもろい。

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 ただ、その中で感じたのが、たとえ同世代で同時代を生きていた人であっても、触れてきたカルチャーは結構異なっているんだなー、ということ。

 テレビっ子じゃなかった僕は、特にそれが顕著。当時のドラマの話にはついていけないけれど、ネットに入り浸っていたこともあり、そちらの文化圏の話は割と付いていけそうな感じ。あとは当たり前だけど、好きな音楽やマンガだって、人によって違うでしょうしね。

 

 そんなわけで、この『放課後』編集部さんの『REPLAY 2002-2004』をリスペクトしつつ、僕にとっての2002年を思い出して、書き連ねてみようと思います。

 ぶっちゃければ、「楽しそうな話しやがって、ずるい!オレもまぜろ!」といった思いから。たまには、昔を懐かしんだっていいよね! ね! ……あまり “青春” 臭い経験はなかったけど。せーしゅん? なにそれ? おいしいの?

 

「2002年」ってどんな年?何があったっけ?

 なにはともあれ、まずは「2002年」を思い出さないと始まらない。よほど印象的なものでない限り、年度と出来事を結びつけて覚えている人は稀でしょうし。歴史の授業感。

 

 

 詳しくは、Wikipediaで割と細かい内容までまとめられているので、そちらを参照していただければ。一部を抜粋すれば、こんな感じ。

 

スポーツ
  • ソルトレイクシティオリンピック開催
  • 読売ジャイアンツ、日本シリーズ優勝(4勝0敗)
  • 松井秀喜、FA宣言 → ニューヨーク・ヤンキース入団
  • ジュビロ磐田、J1チャンピオンシップ年間総合優勝
  • FIFAワールドカップ日韓共催、日本ベスト16

映画

  • 『ドラえもん のび太とロボット王国』
  • 『猫の恩返し』
  • 『模倣犯』
  • 『リターナー』
  • 『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』
  • 『007 ダイ・アナザー・デイ』

 

 他、目立ったキーワードとしては、「タマちゃん」「チワワのくぅ〜ちゃん」「ムネオハウス」「悪の枢軸発言」「拉致被害者帰国」「ノーベル賞ダブル受賞」などなど。

 

「ゆとり」の看板を背負うことに

 2002年当時、義務教育課程にあった人たちにとっての大きな変化と言えば、何と言ってもやはり「ゆとり教育」が始まったことでしょう。完全週休二日制の導入によって、生活リズムや授業体制が大きく変わることになった。

 僕ら1989年世代は、まだ良い方だったのかもしれない。ちょうど中学校への入学と同時に始まった制度だったので、単に「やったー!土曜が休みになるぞー!」といった格好。これで、カービィ*1を観てからダッシュで登校する必要もないのだ! ばんざーい!

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アニメ版『星のカービィ』。毎週土曜朝に放送。意外と“黒い”ネタが多いという評判。

 他には、これまでの相対評価と異なる「絶対評価」が導入されたり、「総合的な学習の時間」という謎科目を毎週こなすことになったり。

 「総合」の時間は結構好きだった僕ちゃん。ビデオの視聴なんかもあったけど、調査学習が多かったので、手を動かすのが好きな自分にとっては悪くない時間だった。問答無用で組まされるグループ学習は、時にダルさを覚えるものでもありましたが。頼むから働いてください……。

 そんな「ゆとり教育」の是非はともかくとして、12年経った今もその看板を背負い続けることになるとは思わなんだ。それだけ影響力の大きい、僕らにとっての重大な要素であったことは間違いないと思いますが。

 

J-POPの終わりの始まり

 J-POP史を眺めると、前年くらいから既に売上の減少が甚だしくなってはいましたが、それが決定的になったのが2002年かと。シングルのミリオンセラーは、浜崎あゆみの「H」のみ。アルバムも同様に、前年の22作から大幅減の7作となったそうな。もうだめぽ。

 ところが、当時中学1年生だった坊主な僕ちゃんにはそんなの関係なっしんぐ。J-POPを聴き始めたのがちょうどこの年だったこともあり、組み立て式の手作りラジオで深夜や週末に音楽ランキング番組を聴いて、うっほー! とかやっはー! とか楽しんでおりました。

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ロードオブメジャー「大切なもの」。ラジオでは「◯週連続ランクイン!」がずっと続いていた。

 自分なりに、よく聴いていた曲のランキング(2002年版)を作るとしたら、こんな感じかしら。

 

  1. ロードオブメジャー:「大切なもの」
  2. 浜崎あゆみ:「Voyage」
  3. BUMP OF CHICKEN:「天体観測」
  4. Mr.Children:「Any」
  5. ポルノグラフィティ:「Mugen」
  6. MONGOL800:「小さな恋のうた」
  7. 平井堅:「大きな古時計」
  8. GLAY:「Way of Difference」
  9. RIP SLYME:「楽園ベイベー」
  10. 元ちとせ:「ワダツミの木」

 

 ちなみに、まだこの頃はCDを買う習慣がついていません。CDコンポを年末の誕生日プレゼントで買ってもらい、毎週末は隣駅のTSUTAYAまでチャリでかっ飛ばす生活が始まるのは、翌年から。2002年の音楽の情報源と音源は、ほとんどがラジオでした。

 もいっこ、「インターネット」というどデカい存在がありますが。

 

AAキャラ、ペリー、田代、小小系列 〜 FLASH黄金時代

当時の僕らにとっては「ネット=FLASH動画」ですらあった

 そう、00年代前半と言えば、FLASH黄金時代*2と呼ばれる頃でもありました。

 テレビドラマもバラエティも芸能人も詳しくなかった僕が、共通の話題として、クラスメイトと話すことができたコンテンツのひとつ。それが、FLASH動画。給食中の放送で、「ハゲの歌」*3を流すおバカちゃんもいたしね!いいぞ、もっとやれ。

 

 特に、「情報」の授業中は酷かった!

 

 普段からネットに親しんでいる人からすれば、「何を今更」と基本的な内容の授業だったため、ちゃちゃっと課題を終わらせて、ニヤニヤしながら「おもしろFLASH倉庫」にアクセスしていた生徒がちらほら。alink系自動リンク集が乱立していた時代。

 優等生キャラだった僕は、「おお、やってるやってる(笑)」なんてそんな人たちを眺めつつ、「こういうのもあるよー?」などとちょいちょい口出ししてくるやらしいヤツ。ええじゃないかええじゃないか。教室の後ろから、大音量で「ペリーの肉声」*4が聞こえてきたときの、先生の表情が忘れられない。リアルでポカーン状態だった( ゚д゚)

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FLASH動画「ペリーの肉声」。この声真似が流行った学校は多いのでは。

 

BUMPがもたらす「物語」と「マイナー感」

 FLASH動画と言えば欠かせないのが、BUMP OF CHICKENの楽曲を使った作品。僕らの世代では、FLASHをきっかけにBUMPを知った人も相当数いるはず。K、ダンデライオン、天体観測、ラフメイカー、などなど。

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ラフメイカー - YouTube

 僕らにとって、BUMPは文字通りのネ申であった。2002年のアルバム『jupiter』はオリコンチャートで初登場1位を記録するなど、知名度は上がり始めていましたが、それでもまだ、知る人ぞ知る「マイナー感」をまとい続けていた印象が強い。

では、なぜバンプFLASHだけがこんなにも突出した扱いを受けられたのでしょう――その要因は「テレビに出演しなかった」ことと、「解釈する楽しみが大きかった」ことの二つが挙げられると思います。

 そう、そうなんだよ! 独特の物語性を帯びた楽曲の「解釈」をドヤ顔で語れることの楽しさと、「俺は知ってるんだぜ!」という優越感

 「『アルエ』は綾波がどうの〜」だの「『K』の歌詞の意味はつまり〜」だの「ボーナストラックがこんなので〜」だの、「ぼくらだけがしってるばんぷおぶちきん」的な誇りを持っていたことは間違いない。……べべべべつに、歌詞を元にした小説なんて、かかかかかいてないし!(汗)

 

2002年にハマった創作作品

 中学1年生当時は、まだ「オタク」的なコンテンツにハマる前、むしろ嫌悪感すら抱いていた時期だったので、読んだ、見たことのある作品はあまり多くありません。小学生の頃から好きだったとか、友達に勧められたとか、その程度のもの。

 マンガすらあまり読んでなかったので、あまり思い浮かばなかった。翌年以降は、腐るほどポンポン出てくるんだけど(笑)

 

『ONE PIECE』

 僕が『ONE PIECE』を知ったのは、アニメ*5から。第1話から欠かさず見るくらいにはハマっていて、初めて買ったコミックスは、18巻「エース登場!」だったと記憶しています。

 2002年当時は、ちょうどアラバスタ編が終わった頃。いっちばん楽しく読んでいた頃かもしれない。同世代の友達に聞いても、お気に入りとして挙げられるのはアーロン編、チョッパー編、アラバスタ編ばかりで、他はあまり……。そして驚くことに、みんな口を合わせてこう言うのです。

 「空島編で飽きた!!!!(どんっ!!)」と。

 僕も、なんか丸っこい敵と戦ってる辺りで集めるのを止めたような……。なんでじゃろね。

 

『ポケットモンスターSPECIAL』

 “ポケモンの漫画”と言えば、無駄にエロい『電撃!ピカチュウ』*6派と、「ギエピー」でおなじみの穴久保派*7に分かれるところですが、ぼくはやっぱり『ポケスペ』ちゃん!

 2002年当時は、作画担当が真斗さんから山本サトシさんに変わって、やっと絵柄にも慣れてきたかな―? といった具合。今は、どっちも好きです。

 物語は、金・銀・クリスタル編が佳境に突入しそうな頃合い。読み返して思い出した。もうずっと行方不明だったゴールド&シルバーが初めて“山本サトシ絵”で登場した巻ですね。ジムリーダーズもかっこよく描かれていて、リーグに向けてめっさ高まっていた記憶が。

 

『DIVE!!』

 なにか印象的な小説あったかなー?と探してみて、2002年に全4巻で完結した、森絵都さんの『DIVE!!』を発見。これはいいスポ根モノでござった。

 各巻ごとに主人公が異なる群像劇型で、毎巻、新鮮な気持ちで読んでいました。で、最終巻でキャラクターたちの思いと覚悟が集約され、さあ! 誰が世界への切符を手にするのか! といった熱い展開が最高だった。

 翌年2003年にNHK-FMでラジオドラマ化されて、そっちも布団の中で聴いていた記憶がある。ちょっとエッチなシーンでは、思わずフォオオオォォオオォォウ!! と昂ってしまったり。だって、思春期だもの。若いっていいね……(遠い目)

 

2002年から2014年へ、イマへ繋がるコンテンツ

 2002年の作品リストを見ていて驚いたのが、当時、つまり12年前の作品であるにも関わらず、今年=2014年に再び話題になっている作品が2作品あったという点。偶然かしら。

 

『ピンポン』

 今週、最終回を迎えたばかりのアニメ版『ピンポン』。その実写劇場版が公開されたのが、12年前の2002年でした。

 12年前に劇場で見ておもしろかったのは覚えていたけれど、以降は全く作品に触れず、ほとんど忘れた状態で今期のアニメ版を見ていた格好。最初から最後まで失速せず、最高に楽しめた。

 その中で映画版の場面も思い出せて、懐かしい気持ちに。レンタルしてきて久しぶりに見たけど、台詞も含めて、どちらも原作に近い作りにしつつも、それぞれの媒体に合わせた演出効果がなされているようで、見比べてみておもしろかった。キャラがみんなかっこええんすよ。

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【MAD】ドラマチックなピンポン THE ANIMATION ‐ ニコニコ動画:GINZA

 愛してるぜ、ピンポン。

 

『ポケットモンスター ルビー&サファイア』

 ゲームボーイアドバンス専用ソフトとして発売された、『ポケットモンスター ルビー&サファイア』も12年前。そして、そのリメイク版が今年、発売されるということで話題になっております。

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『ポケットモンスター オメガルビー』『ポケットモンスター アルファサファイア』公式サイト

 それまで、最初は炎タイプを選んできた流れを乱してミズゴロウを選んだ結果、「ラグラージ……え、みず・じめん!?草4倍……ぐぬぬ」となったので、今回はちゃんとアチャモさんのお世話になります!

 

ネット文化・サブカルチャーの入り口に立った年

 こうして思い返してみると、2002年は、僕が様々なカルチャーに触れてくる過程においては、「第0話」のような意味合いを持つ年であったように思います。

 インターネットを使い始めはしたけれど、そこでの「コミュニケーション」を覚えるのはもう少し後から。大衆音楽を聞くようにはなったけれど、自らCDを買い、MDやPCを使いつつ「お気に入り」を見つけるようになるのは翌年から。

 

 友達と外で走り回ったり、ゲームを一緒にプレイしたりして遊んできた小学生時代とはうって代わって、「中学生の遊び」や「コミュニケーション」を模索していた時期でもあったのかもしれない。環境が大きく変わって、戸惑っている感じは否めない。

 いろいろな世界を知って、積極的に飛び込んでいくのは2003年から。気が乗れば、翌年以降に過ごしてきた文化圏も、年度ごとにまとめてみたい。完全な自己満足だけど、これってそのまま自分のプロフィール、好きなものとして流用できそう。

 

 そして、この手の記事を書くといつも思うのは、他の人の「2002年」も知ってみたい! ということ。

 自身の興味関心の分野から言って、テレビドラマやスポーツ、ファッションや洋楽の話題についてはまっっったく語ることができないので、詳しい方の記事を読んでみたい。べっ、べつに書いて欲しいわけじゃないんだからねっ!(テンプレ感)

 何気に、「初めて聴いた同人音楽」でした。

 

参考ページ

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