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コミュ障でもオフがしたい!オタク学生がオフ会に行ってきた

f:id:ornith:20140506192909p:plainアニメ『SKET DANCE』67話

 

 近頃、他のブロガーさんのブログを眺めていると、オフ会やイベントに参加したというお話が散見されて、うらやまこんちくしょうな今日この頃でございます。

 とは言え、子供の頃から人見知り、かつコミュ障*1の気がある僕としては、自分から積極的にその輪に飛び込もうとは思えず、電柱の影から指を加えて見守るのみ。ぐぬぬ。

 

 だって、怖いじゃん!ネットであれだけの文章を書き、意見を発信されている方々と実際に会って、会話を続けられる気が全くしないんだもん!

 間違いなく知ったかぶりしちゃいますよ!「え? “レトリック”? あ、ああ! そうですねー。でもうちは仏教系なんでー」なんて言っちゃうかもしれない。それはよろしくない。コミュ障ヤバい! ……宗教云々言うなら“カトリック”ですね、はい。

 

 言わば、いわゆるネット弁慶な僕ちゃんですが。でも不思議なもんで、社会に出た今も付き合いが続いている関係性を辿ってみると、学生時代にオフ会で知り合った繋がりが多いんですよね。

 趣味が近しいってこともあるのかもしれないけれど、適度な距離感を保てているというか、なんというか。学校やサークルといった、同じ空間で長時間過ごす濃密な関係よりも、たまーに会うくらいの方がバランスがいいのかもしれない。

 そんなことを考えて、これまでの僕の「オフ会」との付き合いと、抱いてきた印象について、考えながら書いてみました。

 

 

ケータイからリアルへ繋がる

 僕が初めて参加したオフ会は、『モバゲータウン』(現『Mobage』)の中で交流のあった、小さなサークルの繋がりからでした。

 当時の僕は高校生。今となっては、どのようなきっかけでそのサークルに入ったのかは、さっぱり覚えていない。けれど、確かそこで「友達」として繋がっていた人がサークルを宣伝していたのを見て、それならば、と深く考えずに加入したんだったと思う。

 

 そのサークルは、特段にテーマが決められているわけでもなく、自分の好きなものとか生活であったアホなこととかを話しつつ、おもしろおかしく絡み合いましょう!的なコンセプトだったはず。いや、コンセプトすら曖昧だったかも。

 メンバーは主に中学生と高校生で、頻繁に書き込みをしている主要なユーザーが、20人近くいたような、いないような。基本的には雑談スレで、学生らしい、アホな絡みをしつつ、他方ではイラストを描いてアップする人もいれば、歌を録音する声優志望の人もいて、なかなかに個性豊かでした。

 

 そんなある日、どこからか「オフ会をしてみよう!」という話題が持ち上がりまして。主要メンバーの多くが、東京近郊、もしくは名古屋近郊の住民だったこともあり、学生とは言え、休日を使えばそれぞれの場所で集まれそうな趣き。え?マジで?やっちゃうの?

 もちろん、当時はネットの友達と会ったことなどなく、日々、埼玉の某男子校で汗まみれになって男の海をあっぷあっぷと泳ぐ生活をしていた僕氏。ならば!乗るしかない!このビッグウェーブに!……と、勇気を出して都内へと向かいました。

 

同じ趣味なら盛り上がれる

 そして当日。都内のとある小さな駅へと、ガクブルしながら電車に揺られる僕がいた。やべぇよ……実は年齢詐称してて、変なおっさんがいたらどうしよう……。あ、でも僕も老け顔だし、なんとか戦えるか!ならだいじょーぶ!よし、おっけー☆

 

 何が、おっけー☆なのかは知らないが、到着し、改札を抜けてみると、目印の帽子をかぶった男性を発見。既に3人ほどが集まっていた模様。そちらへ向かい、あうあう言いながら挨拶する僕氏(かわいい)。

 彼らも気さくに「はっじめましてー!え?けいろーさん?かなりイメージ通りですよ〜!」なんて返してくれはしたけれど、初対面で無理にテンション上げている感じが見て取れた。いや、だって僕もそうですし。「今日はよろしくです〜!」なんて言いつつ、会話が途切れればケータイいじり出すし。あばばばば。

 

 しばし互いに手探りの会話と、ケータイポチポチを繰り返し、やがて全員が集合。いざゆかん!と向かった先は、学生の聖地、マクドナルドである。当時はもっと安かったし、とりあえずの溜まり場にするにはベストでござった。

 人数が揃えば、自然と会話も長続きするようになるわけで。年齢が近いこともあり、打ち解けるのに時間はかからなかった……はず。初対面の異常なテンションのせいか、ストローにポテトをぶっ刺すだけで爆笑していたような。食べ物で遊んではいけません。

 

 そして何よりも、僕らには「共通の話題」があった。アニメ、マンガ、そして、当時はまだ黎明期だった、ニコニコ動画である。それらの共通性の真価は、次に向かったカラオケで発揮された。

 

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組曲『ニコニコ動画』 ‐ ニコニコ動画:GINZA

 

 ニコ動の黎明期と言えば、いわゆる「弾幕曲*2」が流行り、「歌ってみた」が一ジャンルとして盛り上がり始めていた頃。モバゲーというケータイSNSの、その隅っこのちっさなサークルでオタ話をしているようなニッチな集団なので、その辺りの話題に対する情報感度は非常に高い。

 アルコールが入っているわけでもないのに(※未成年です)、大声で叫び、喉が枯れるほどに熱唱し、馬面やパンツをかぶって踊り狂った。……え?馬面とパンツってなんですって?馬面は今もTwitterのアイコンにしてるやつのことで、パンツはパンツですが、なにか?あの頃は若かった……(遠い目)

 

 そんなこんなで初めてのオフ会は終わり、その後もしばしば会うような仲になった。あれから7年。モバゲーにログインすることはなくなり、みんな大人になって、会う機会もメンバーも少なくなったけれど、今でも年に2回は会って話すような関係です。あだ名はパンツです。

 

 いつまで続くかは分からないけれど、細く長く続いている、大事な繋がりのひとつ。

 

大勢から少数へ

 大学に進学し、舞台は『mixi』へ。高校生後半くらいから移行し始めてはいたけれど、入学と同時に完全移行が済んだ形。同期の新入生コミュニティに入り、情報交換をしつつ、誰もがぼっちにならないように必死なように見えた……けど、それは本筋とは関係ありませんね。

 

 新たにオフ会へ行くきっかけとなったのは、これまたニコ動関係のコミュニティから。本家のコミュからは外れた、これもまた隅っこの集団だったのだけれど、参加のハードルが低そうだったことから、ええいままよ!と踏み切った。

 こちらもネット上での交流を経た上で、リアルで会うことに。ただ、年齢層は幅広い。高校生もいれば、25歳くらいのおにーさんも。大学2年生だった僕は、ちょうどその平均といったところでしょうか。

 

 最初はカラオケで自己紹介に始まり、あとは好き勝手にバカ騒ぎ。結構な人数だったこともあり、割と萎縮してしまっていた僕は、差し当たっては自分の立ち位置を確保するのに必死だったような記憶がある。

 いきなりパンツをかぶって変態性をアピールする勇気はなかったので、まあ安定のいじられキャラですよね。割と大人しめの人の多いネット繋がりだと、いじられキャラはかぶる可能性が高く、立ち位置を確保するのにもコツのいるようなイメージがある。受け身の体制で突進していくスタイル。

 

 初期はそのような形で、メンバーの入れ替わりがちょいちょいありつつ、たまに集まってはカラオケで騒ぐような関係が続いていた。その後、仲の良い暇なメンバーで、週一でファミレスに集まるような期間があり、徐々に「顔なじみ」が定まっていった形。

 

 やがてコミュニティが過疎状態に陥り、全く更新されなくなった後も、その「顔なじみ」のメンバーとは今も繋がりが切れていない。忙しくて会えない人がいたり、新しく別の人が入ったりしてはいるけれど、月一ペースで会って、呑んだくれながらバカ騒ぎするような関係性。

 もう4年になるが、前述のモバゲーの友達と比べれば会う機会が多く、その分、衝突や問題もありましたが。それでもなお、切れずに続いている関係は稀有なものだと個人的には感じているので、こちらもやっぱり大切にしていきたいと思う。

 

「ネット友達」から始まった関係は長く続くの?

 大勢集まるオフ会においては、その中で特別に仲の良い「顔なじみ」が作れるか、または、主催者やその周辺など、核となるメンバーと仲良くなれるかどうかで、その後の関係が決まってくるような印象があります。

 

 実際、mixiでは先ほどのニコ動系のオフ会以外にも、いくつかの集まりに参加したことがある。けれど、その場では仲良くしていても、今に至るまで関係の続いているものはない。

 理由としては、まず単純に、1対1で会って仲良くしよう!となるような出会いがなかったこと。そしてもうひとつは、その集まりに対して積極的に関わりを持とうと、続けようとしなかったこと。まあ消極的だったら、そりゃそうなりますよね。

 

 そんな、個人対個人ではなく、集団としての「オフ会」に参加した場合は、そこでの〈個人〉との関係の築き方と、〈集団〉との関わり方、2つの側面によって、その後どうなってくるかが変わってくるように思う。

 〈集団〉の中で特別に仲の良い、〈個人〉の友人ができれば、その関係は、双方が望む限り続いていくはず。もしくは、特定の人と特別に仲良くならずとも、その〈集団〉の中心メンバーと積極的にやり取りを続けていけば、主要メンバーの一人として、関係性が続いていく可能性は大いにある。

 

 あとは、そこに属する〈個人〉の、〈集団〉に対する思い入れ、コミットメントの強さも大きな一因となると思う。一口に言えば、何かあったとき、「すっぱりと関係性を切る」か、「なんとか続けていこうとする」か。

 これは他のリアルの人間関係でもある話だし、そのオフ会のもととなるコミュニティによっても変わってくる部分だとは思うけれど。要は、男女関係のもつれや、喧嘩に発展したときに、その当事者が去るかどうか、という話ですね。

 

 mixiなんかだと、いわゆる「出会い厨*3」のような人もちらほらと存在し、彼らは問題を起こしても知らん振り、すたこらさっさ〜といなくなっておりましたが。年齢詐称したり、異性にしか話しかけなかったりとあからさまなので、関わらないのが吉。あ、僕は老け顔なだけですよ?

 ただ、僕の周りの人を見ると、「ネットの関係だからどーでもいい」っていう人は思いのほか少なく、結構その関係性を大事にしているような人が多い印象はあります。そういう人たちが残っただけかもしれないけど。でも確かに、「ネット繋がり」ゆえのユルさみたいなものはあると思う。

 

 どちらが良い悪いという話ではなく。人間関係に対するスタンスは、人によって異なると思うので。でもだからと言って、かき回すだけかき回していなくなるのは無責任だし、逆に、上辺だけの「なかよしこよし」の関係を無理に続けることもないとも思う。

 

 ネットの繋がりをリアルに持ってくる「オフ会」は、学校や会社、教室や職場といった特定の空間におけるコミュニティとは違って、関係性が希薄で、繋がりも細いものだと思う。そもそも共有していた空間が、「ネット」という曖昧なものだし。

 けれど、そんな曖昧さ、ユルさを持っているからこそ、心地の良い関係性が作りやすいものでもあるんじゃないかしら。毎日のように顔を合わせるような仲じゃなくとも、たまーに会って、話して、遊べる関係。それゆえに、細く長く続く可能性も十分にあると思う。

 

 もちろん、社会生活における人間関係のひとつである以上、めんどいことはあるだろうし、期待してがっかりすることだってあるかもしれない。そもそも、僕の場合は人見知りでコミュニケーションが苦手だし、うまく仲良くなれる保証もない。

 それでもやっぱり、ネットで仲良くなった人と会って、お話して、仲良くなれたら素敵だな―とは思うのです。普通なら知り合えなかった関係、出会えなかった関係性なので。インターネットに夢を見すぎ?そうかもしれない。でも、それでもいいじゃない。

 

 だから僕は、コミュ障でもオフがしたい!のです。どこかにCV花澤香菜の黒髪厨二病娘さんはいらっしゃいませんかー!*4

 

 

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