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「男は別名保存」「女は上書き保存」って言うけど、本当なの?

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photo by Dan Gravell

 こんな言葉がある。恋愛云々を語るとき、よく耳にする言葉ですね。

 

 “「男は別名保存」「女は上書き保存」”

 

 ぶっちゃけ、こんなの個人差だと思うんですよ。男だから過去に囚われやすいとか、女だから今を大切にするとか、そういう傾向があるとは思えない。

 もちろん、実際に調査したわけではないので、案外そのとおりなのかもしれませんが。けれど、個人的には、マンガやドラマなどの物語作品で、男女がそのように描かれがちだから、というイメージが強い。

 

 学生時代は宿泊学習の夜に、成人してからは酒の席などで、鉄板ネタとして取り上げられやすい恋愛トーク。基本的にバカ騒ぎの中で振られるネタであり、真剣に語るような場面はあまり多くない。「なにガチで語ってんのwwきんもーwww」なんて感じる人も少なからずいるようだし。

 そんなわけで、たまにはキャッキャウフフな話題でも、てけとーに。自慢するような恋愛遍歴はないので、壁ドン案件にはならないと思われますが、他人の恋愛話が苦手な方はスルー推奨です。

 

世の男性の大多数は「女々しい」説

 たまたま、自分の周りになよなよした男が多いだけなのかもしれないけれど、僕らが「女々しい」という言葉を使うとき、その多くは男性に向かって投げかけられる。で、相応の効果を持って突き刺さる。

 その意味の表すところは、「男性は失恋を引きずりがち」というイメージだ。告白したけど振られたとか、付き合っていた彼女と別れたとか、そんな経験をすると、男は失意のどん底に落ち、しばらくは立ち直れない。……という印象が強い。

 

 男性全員がそうだ、なんてことはあり得ない。振られた翌日には別の女の子と楽しく飲みに行っているような人も見たし、ネットで複数の異性をキープしつつ、関係が悪化したら別の相手のもとへ、なんて遊び人もいた*1

 けれど、親しい間柄の男性の話を聞いていると、十中八九は、失恋の経験を長期間、引きずっている。短くて3ヶ月、長くて4年。4年とかアホか!と突っ込みたくなるが、きっとアホなんだろう。全く、どこのどいつの話だろうなー(棒)

 

女性はテンションの上下が激しい説

 一方、女性の場合も、失恋すればそりゃあ沈む。学生時代、男女に関係なく、恋愛相談を受けていたときの印象では*2失恋直後の沈みっぷりは女性の方が圧倒的に大きい。瞬間最大風速ならぬ、瞬間最大失意とでも言えそうものが。

 男性が、しばらくの間ずっと暗い顔で「どうせ俺なんて……」と長く引きずるのに対して、女性は、「私のどこが悪いのおおおおおぉぉぉおおお!!!!」とものすごい勢いで泣いてどん底に落ちた後、長くても1週間経てば、けろっとしているイメージ(※あくまで「イメージ」です)。

 

 これは「切り替えの早さの違い」というよりは、「感情の発露の違い」といった印象を受ける。失恋時に抱く感情の総量を100とすると、男性は、直後に30くらい出して、その後は定期的に5ずつ漏れていく感じで、女性は、直後に80くらい出し切って、残りを短期間で消化してしまう感じ。

 誰にしたって、「失恋」は感情を揺さぶられる大事態だけど、その向き合い方には個人差がある。そこに性差があるかどうは分からないけれど、個人の印象としては、このようなものがあるのではないかしら、と。

 

「別名保存」だっていいじゃないか

 で、冒頭で挙げた、男女の「恋愛保存の法則*3について。僕自身が紛うことなき「別名保存」派なので、そちらの視点から。

「え?惚れた相手のことは、ずっと好きなもんでしょ?」

 友達同士で恋愛の話をするとき、これを言うと、いっつも驚かれる。「何かの機会で嫌いになるとか、愛想を尽かすとか、そんなことないの?」と聞かれても、同様だ。

 二十数年も生きていれば、そこそこの数の異性に恋心を抱く体験はあったけれど、誰一人として忘れたことはないし、嫌いになったことはない……って書くと、なんかキモいっすね。うわあ。

 

 単純な話、経験が少ないから、そう言い切れるだけなのかもしれない。けれど、恋愛関係のごたごたは人並みに体験してきたと思うし、黒歴史としか言いようのない痛い目も見てきた。相手の嫌な面を見て失望したこともあったし、常に自己嫌悪し続けているような期間もあった。

 でも、そんなことがあっても、誰一人として、「もう無理!」となったことはない。それはそれ、これはこれ。長く交友関係が続いていれば、そんなこともあるべさー、などと、お気楽に構えていた模様。

 

 客観的に見ると、「夢見がち」過ぎるのかもしれない。好きなところもあれば、嫌いなところもある。それは分かっているけれど、それを適当に相殺して、「好き」だと思い込んでいるだけなのかも。これだからこじらせ男子は……。

 友達に言わせれば、「少なくとも、恋愛感情をずっと維持し続けるのは無理だべ」とのことなので、もしかすると、恋愛を抜きにした「好き」という可能性もある。というか、そっちの方が納得がいく。友達関係にしたって、会う機会が減って自然消滅することはあれど、喧嘩別れになったことは一度もない。うーん……友愛と恋愛を混ぜると難しい。

 

「上書き保存」の意味するところ

 そう考えると、僕は全ての交友関係を「別名保存」しているだけなのかもしれない。けれど、そんなのは多くの人にとっても同じだと思う。「太郎」という友達のファイルが、ある日突然「トム」になるなんてことは考えにくいし。

 僕らの中に「交友関係」というフォルダがあるとすると、その内容は常に雑多であると思う。例えば、「交友関係」という大フォルダの中に、「仕事」「友達」「顔見知り」「家族」という分類分けされた小フォルダを設けようとしても、厳密にそれらを区別することは難しい。

 「友達」と「顔見知り」の定義・区別は曖昧だし、「仕事」と「友達」のどちらにも含まれる人だって考えられる。唯一、「家族」だけは完全に分類できそうではあるけれど、他を明確にフォルダ分けするのは難しい。

 

 とすると、そのフォルダ内における「上書き保存」という行為は、かなり特異なケースであるように思える。というか、恋人についてはフォルダじゃなくて、「恋人」という固有のファイル、ってところだろうか。

 男性の場合は、過去の恋人を削除できずに別の名前になって残るか、「元恋人」だとか「複雑な関係」のフォルダに移動する。けれど、女性の場合は、そこにいた恋人が別名になって残る可能性は少ない。元恋人は「上書き保存」され、その存在は跡形もなく消える。別のフォルダに移動することは少ない。

 

 ――って書いていて、「いや、そんなことはないだろ?」と我ながら思った面もあるのですが。フォルダで考えるなら、男女に関係なくその人はファイルとして残っているパターンが多く、完全にゴミ箱行きなんてことはないんじゃないかしら。

 結局のところ、「別名保存」と「上書き保存」は、単純に「忘れられない」か「忘れられる」か、って話なんだろうけれど。

 ……それにしても、完全に「上書き保存」し、「ああ、そんなやつもいたっけ」程度になるようなことを僕はあまり考えられないのだけれど、本当に「上書き保存」している人はたくさんいるんでしょうか。……うーむ、わからぬ。

 

 

 

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*1:前者の場合、空元気という可能性もあるけれど

*2:なぜ経験の少ない僕がそんな役回りになっていたのかは謎。

*3:勝手に名付けた